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第三十四回「初めての入院先から」
本当の話かどうか知らないが、こんな話がある。すばらしく性能の高いロボットを発明した。ところがなぜかうまく動かない。安定化させる装置も万全で、絶対に転ぶことのないロボットなのだそうだ。ところが何度...more
2012.08.31
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第三十三回「『なんだかなぁ』の旅」
先月、アイスランドに行った。ここは地学のガラパゴスだ。地球のプレートがここで生まれ、毎年数センチずつ山を切り裂く。ギザギサの火山となだらかな大地。マグマの熱があちこちに湯気をたなびかせる。ち...more
2012.08.13
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第三十二回「ノダくんのホラとカンデンくんの超能力」
「私の責任で大飯原発の再稼動を」「せんせ〜、ノダくんが福島を散らかして片づけないまんまで、次の大飯を散らかそうとしてます。せんせ〜、ちゃんと注意してくださ〜い」「豊かで人間らしい暮らし...more
2012.07.13
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第三十一回「それでも未来に憧れる」
雪を割るようにして育つふきのとう。それは新たな命の季節の始まりだ。鮮やかな黄緑は彩り豊かな春を予感させる。ところがそれが放射能汚染された。ふきのとうだけではない。いっせいに伸びる山菜も、水も...more
2012.06.13
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第三十回「ハガキでコメを支援する」
ある友人から、「まじめにコメ作りしている会津の農家が困っている」と相談された。農家は「すとう農産」といい、農薬を使わず、合鴨農法できっちり安全なおコメを作ってきた。ところがそこに福島第一原発...more
2012.05.13
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第二十九回「うさんくさい『絆』」
「環太平洋連携協定(TPP)はビートルズだ」と、夏ミカン肌の腐れなすびが言った。「ぼくがポールできみはジョン、ちゃんと2人でハーモニー」と、「日本の交渉参加への決意を重ねて示した」のだそうだ。誰...more
2012.04.13
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第二十八回「流言飛語」という流言飛語
311地震の直後、千葉のコンビナートにあるコスモ石油の液化天然ガスタンクで爆発が起こり、有害物質が降ったとのチェーンメールが流れた。しかしコスモ石油は「爆発により有害物質が雲などに付着し、雨...more
2012.03.13
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第二十七回「超カッチョワリイ」
「暴力、もう見たくない」と書かれたポスターが駅に貼ってある。高校生ぐらいの男の子が顔を両手で覆っているポスターだ。たぶん彼の目の前で、理不尽な暴力が繰り広げられているのだろう。「顔隠してないで止め.....more
2012.02.22
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第二十五回「チャンスを待たずに舞台を作れ」
来春の大卒者の就職率は59%しかないそうだ。大学を卒業しても41%の人が失業する。さらに「就活自殺」なんて言葉もある。警視庁の統計によれば、2010年は46人が就活自殺したそうだ。それが信憑性ある.....more
2011.12.22
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第二十四回「『美談』よりロックを」
たとえばスノボーを始めたとする。すると三級、二級、一級、指導員と取りたがる。でも考えてみれば、スノボーは楽しめばいいだけの話だ。エコを気にし始めたらエコ検定、意味は不明だがご当地検定、挨拶検定、パ.....more
2011.11.25
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第二十三回「権威が嫌いな自分が好き」
正しいことなんて誰にもわからない時代に生きていると、どうしても何か権威にすがりたがる。それは学問の世界だけにとどまらない。アートだって同じだ。関係者には申し訳ないが、由緒正しい芸術をありがたがる気.....more
2011.10.28
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第二十二回「日本人=ダチョウ起源説」
先日エジプトのピラミッド前で、リアルな国際親善交流をした。「よぅ!トモダチ、日本人だろ、オレのラクダに乗らないか?カネなんかいらないよ兄弟!だからこれを被ってみろよ。いいね、アラブの男み...more
2011.09.25
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第二十一回「生きるに値する社会を」
あきらめちゃったら終わりだよな。反骨精神なんてもんじゃない。自分が生きていくのにちょうどいい社会にしたいだけだ。ぬるすぎる風呂水にお湯を足すようなもんだ。だけど社会は強固で、「原発なんかいらねぇ」.....more
2011.08.26
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第二十回「シュールリアリズム」
友人の住んでいる町で、静かに東日本大震災の被災者受入れを行っていた。その被災者の中に、さらにひっそりと福島原発震災被災者が暮らしている。何ひとつ悪いことをしていないのに、突然自分の町に住めなくなっ.....more
2011.07.26
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第十九回「ヒツジからの独立宣言」
なぜ電力会社が強いのか、その構造が見えてきた。電力会社の得られる電気料金は「総括原価方式」という仕組みで作られ、必要となった資金に3%の適正報酬率を上乗せして電気料金総額から徴収できるのだ。わずか.....more
2011.06.21
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第十八回「『内省的』は美徳じゃない」
今回の東電原発震災が起きて以来、東京電力や政府に対する風当たりが強くなった。それと同時に逆方向の話も出てくる。「いや、私自身も電気を使っていたのだから同罪だ」「福島は都市の人々の犠牲にされたのだか.....more
2011.05.17
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第十七回「楽しめないファシズム体制」
前号に続いて今号もエンタメじゃない。とても悲劇的な震災があった。震災に遭われた人たちに追悼と励ましの気持ちを伝えたい。それ自体は環境問題ではなかった。しかしそれをさらに増幅させたのが福島第一原発群.....more
2011.04.25
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第十六回「△のバカ野郎、人生を楽しめないだろ!」
環境はエンタメであるべきなのに、全然楽しめない。△の進めているバカな事業のせいで。ダムだって全然止められないし、TPPだってアメリカの得にしかならない。なのに「バスに乗り遅れるな」だって?バスは...more
2011.03.31
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第十五回「ラオスの村のトイレにて」
先日、まだ電気すら届いていないラオスの先住民の村に行ってきた。そこに国連と他国の援助団体がトイレの設置を勧めていたそうだ。いわく衛生的でないからトイレが必要だそうで、地域の人たちが協力的でないと知.....more
2011.02.17
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第十四回「ゴールドマン・セックス」
「ギリシャ政府が破産するんだってさ」で始まる歌詞を書いた。曲は高森ゆうきくんに書いてもらって。彼はロフトで先日一緒にイベントした仲間だ。そのときの対談で「ぼくが歌詞書いて…」なんて言.....more
2011.01.18