LOFTのイメージはアングラ
——新宿LOFTは歌舞伎町に移転して18年を迎えたんですが、そんなLOFTの印象など、LOFTにまつわるエピソードを1つずつお聞きしたいんですが。
ミド:この前、音楽チャンネル(スペースシャワーTV)で、LOFTが出来てから今までみたいな番組を観たんですよ。1番最初は、すごく小さな音楽を聴ける居酒屋みたいなお店から始めていったみたいなことを知ったり、西新宿だった時の話とかいろいろ聞いて、「こんな歴史があるんだ!」って思って。下北でやってた時もあるんですよね?
——今も下北沢にロフトはあるんですけど、今は系列店ではないんですよ。
ミド:バンドはいないけど、ドリンクとかを出して集まる場っていうのをやってたっていうのを知って、「LOFTって、すごい歴史があって、今があるんだな」っていうのを思って。最初に出た時も、名前は知ってるんですけど、歌舞伎町で、あの場所でって、やっぱりおっかないイメージがあって。
ぶう:うん。なんかアンダーグラウンドなイメージだよね。
ミド:で、ヴィジュアル系っていう箱のイメージもなかったから。最初に行った時、「すげー、格好いい箱だ」っていうイメージでしたね。作りとかもそうだし、音の感じとかも、いわゆる当時のヴィジュアル箱っていう感じじゃない印象がすごいあって。爆音っていうか、ビリビリしてるなって。
ぶう:アンダーグラウンドで格好いいイメージだよね。僕は最近、阿佐ヶ谷のLOFTでトークライブをやらせてもらってるんですよ。この前もロフトプラスワンで大槻ケンヂさんとトークライブをやったりで、割とトークライブをやって、言っちゃいけないことを言う所みたいな。で、お客さんもそれを求めて来て、酔っ払ってるバンドマンを観たい、みたいな。今はそういうイメージになりましたね。裏側を楽しむ会みたいな。
結良:トークイベントはアングラなイメージしかないですね。LOFTには怖いイメージしかなかったです。僕、人生で初めて行ったライブハウスがLOFTだったんで。歌舞伎町のLOFTでMUCCがワンマンをやった時に観に行ったのが初でしたね。
——歌舞伎町は、昔に比べるとだいぶ穏やかになったんですけどね。
結良:歌舞伎町自体は、僕は結構庭みたいなもんだったんで、しょっちゅう行ってたから平気だったんですけど、ライブハウスっていうのが行ったことがなかったんで。
——西新宿のLOFTに行ったことがあるんですけど、箱の雰囲気も店員さんもすごく怖かったんですよ。
ミド:あの当時の映像とかを観ていて、バンドではお金は稼げないけど、そういう子たちが集まる場って、すげーいいなって。今はないじゃないですか、そういうのが。結局デジタルの中で処理されてしまっているというか。
ぶう:なんか、オープンで明るくてオフィシャルな感じはあるよね。
ミド:そう。でも、すごいアングラというか、好きな奴は本当にハマれるっていうか。今はそういう感じじゃないっていうのがね。
ぶう:俺らがライブハウスのある世界に慣れすぎたのかもしれないけどね。
——確かに普通の人たちとは感覚が違うかもしれないですよね。景夕さんはLOFTにまつわるエピソードはどうですか?
景夕:そうですね、(ヴィジュアル系の)ブッキングの人がちょっと抜けててアホかなって(笑)。ライブハウス自体はすごくいいんですけど、ブッキングの人が、話してるとちょっと頭おかしいんじゃないのかなって思うくらいかな。
結良:うちらのイベントだと、またイエガーが出てきますよ。
景夕:そうそう! 多分、打ち上げやろうって言い出して。
ぶう:有難いじゃないですか!
景夕:で、アホみたいにイエガーを持って来るんで(笑)。
結良:ね、うちら何度その人にイエガーを飲まされたか分からないんですよ。で、飲む時に「イエガーチャージ」っていうコールがあるんですけど、毎回そのコールを忘れてるんですよね。
ミド:イエガーを持って来るのに?
景夕:持って来るのに。で、他のスタッフさんに「これ、何て言って飲むんだっけ?」って聞いてるんですよ(笑)。
ミド:あっ、「イエガーチャージ」を覚えられないんですか!?
一同:(笑)
ぶう:それは結構、問題がありますね。楽しみですね。
景夕:多分、楽しく出来ると思うんで(笑)。Kraとえんそくで、今回コールを覚えて頂きましょう!(笑)