現在のパートを選んだ理由
——お互いを知っていくという意味も込めて質問させて頂きますが、今のパートを選んだ理由を教えて下さい。
景夕:俺は、楽そうだったから(笑)。
ぶう:バンドとか好きだったタイプですか?
景夕:バンドがすごい好きで。
ぶう:何が好きだったんですか?
景夕:MALICE MIZERとか。うちらは結構歳なんで、インディーズが流行った時期があって、その時に「何だこの人たち!」って。
ぶう:ヴィジュアルブームよりも前からヴィジュアルを聴いていたんですか?
景夕:ほんのちょっと前くらいですね。
ぶう:僕も初めて買ったヴィジュアル系のCDはMALICE MIZERの『merveilles』です。
景夕:あっ、同じ!
ぶう:確か中学生だったかな。『merveilles』の初回盤を高円寺の新星堂で買いました。本みたいになってるのを見たのが初めてで、衝撃的でしたね。
景夕:確か箱みたいなケースに入ってて、結構ぶ厚かった気がするんですけど。
ぶう:それ、ビデオの方じゃないですか? GACKTさんが馬に乗ってるやつですよね?
景夕:乗ってたかも…。
ぶう:川に…。
景夕:本を投げるやつ!
ぶう:そう!
一同:(笑)
景夕:これで判明したのは、ちょっと歳が近いなって(笑)。
ぶう:そんなに離れてないんですね(笑)。
景夕:いろんなバンドさんがその時に出始めてきていて。特にKEY PARTYだったりとか。「俺もヴィジュアル系をやってみたい」って思ったんですけど、「何が出来るんだろうな」って。俺はずっとピアノしかやってなかったんですよ。音楽の大学も行こうと思ってて。
ぶう:めっちゃ弾けるんですね!
景夕:今は練習してないんで、そこまでではないんですけど(笑)。でもそこからバンドに活かすってなったら、ヴィジュアル系でキーボードってどうかなっていうのを考えてて、そこからボーカルかなって(笑)。俺は楽な道を選びましたね。
ミド:ぶうは何かある? 今やね、ドラムをやっとけば良かったみたいな体型になっちゃったけど(笑)。
一同:(笑)
ミド:今は髪の色が赤くなったから良かったんですけど、ちょっと前までは黒かったんですよ。箱に行くとローディーかドラムにね。
ぶう:すぐに、ローディーに間違われる。
一同:(笑)
ぶう:僕は楽器とかもやったことがなかったし、そんなに音楽とかも聴いてなくて、高校生の頃は何もしてなかったんですよ。でもヴィジュアル系はすごく流行ってる時期で、バンドもすごく流行っていて、軽音部の奴に「お前すごく面白いから、文化祭でボーカルやってよ」って言われて、いろんなコピーを楽しくやったんですね。で、クラスにヴィジュアル系がすごく好きな奴がいて、そいつが「俺、バンドがやりたいから、お前すごく面白いからボーカルやってよ。歌とかそんなに歌えなくてもいいから」って。その当時はDIR EN GREYがすごく流行っていて、DIR EN GREYのインパクトって凄かったじゃないですか。だから歌というより、インパクト勝負な部分も強くて。「とにかくめちゃくちゃやってくれ」って感じだったんで、「いいよ」って感じで始めて続けてたら、バンドがすごく楽しくて。以前にこいつ(ミド)とちょっとだけバンドを一緒にやっていたんですけど、僕は一度バンドは辞めて、大学に行ってたんですね。ある時にミドから、「バンドが喧嘩して解散したんだけど、事務所に入っていてスケジュールが飛ばせないからセッションバンドとかをやらなきゃいけなくて、俺は面白いことがやりたいからボーカルをやってくれよ」って言われて、やってみたら楽しくてズルズル10年きちゃったみたいな。
結良:それがえんそくなんですか?
ぶう:そうです。最初は3本だけって話で、それなら大学行きながら出来るなって思って引き受けたんですけど、3本やって終わる予定だったんですけど、「楽しいからもっとやろうぜ」って言って、自分たちでブッキングしてやっていたらいつの間にかっていう感じですかね。だからボーカルを選んだっていうよりは、やっと最近音楽をやってるなって感じですね。ベースって1番あんまりポジティブなエピソードが出てこないパートですよね(笑)。
一同:(笑)
ミド:スタートからベースでした?
結良:スタートからベースでした。
ぶう:じゃあ、ポジティブな?
結良:いや、ベースってパートが余ってたからベースをやったっていうのが始まりですね。
景夕:お前もアレだろ。弦が少なくて楽そうだったからベースにしたんだろ〜(笑)。
結良:(笑)弦が少なくて楽そうだったからっていうのもあるんですけど。メン募(メンバー募集)で弦が少ないから1番楽そうだって理由でベースを選んで。
ミド:買ったのもまずベースだったんですか?
結良:それもメン募が先なんですよ。
ぶう:あっ、楽器を持っていない段階から?
結良:そう、持っていない段階で応募して、「じゃあ、やりましょう」ってなったから翌日買いに行って、そこから合わせてっていう感じで、それが19歳の時ですね。
ぶう:すごいですね〜。ゴールデンボンバーの歌広場くんと一緒ですね。「ベースは持ってないけど、やる気はあります」って応募してきたって(笑)。
一同:(笑)
ぶう:ミドは元々ギターをやってたんだよね。
ミド:そう、高校生の頃はギターをやっていて、こっち(東京)に出てきて、ぶうと一緒にやる時に共通の知り合いに誘われて。
ぶう:それが俺の同じクラスのヴィジュアル系を好きだった奴なんですけど、そいつとバンドをやる時にベースがいないからって。
ミド:「ギターを弾けるなら弦も少ないからベースも弾けるでしょ」って言われて、ベースを弾き始めたのがベースを始めたきっかけなんですよ。
ぶう:「ベースを見つけたから連れてくる」って言われて、初めてスタジオに入った時に、「俺、本当はギターなんだけど」って。
景夕:じゃあ、そのままずっとベースを?
ミド:そうなんですよ。それ以来、ベースを弾いてますね。まぁ結果、弦が減ったから良かったんですけど(笑)。
ぶう:やっぱり!
一同:(笑)
ミド:結果、そこにいくんですけど、まだちょっと多いなって思いますけどね。まだ2本くらい多いんじゃないかなって思いながら弾いてます(笑)。
一同:(笑)
結良:なんかベーシストって勝手に緑色が好きな人が多いイメージがあるんですけど。
ぶう:確かに。
ミド:好きっすか?
結良:好きなんですよ。今はもう緑色はほとんどないんですけど。
ぶう:(今被っている)帽子が若干緑が入ってますよね。
結良:若干ね(笑)。seekさん(Mix Speaker’s,Inc./Psycho le Cému)も緑だし。
景夕:隙あらば緑を入れるよね。
結良:ね。Waiveの淳さんも緑色が好きだし。
ミド:僕の場合は名前がミドなんで、ちゃんと合わせないといけないなって。
結良:名前が先なんですね。
ミド:結果、最近はそうなってきましたね。髪色とかが赤かったりして違っていたら、ややこしかったんですよ。
ぶう:「なんでミドなのに赤なの?」とか、すごい言われてたよね。
ミド:で、言われるのが嫌になって髪の毛とかも緑にしました。以来、全部緑にしてます。
結良:そうなんですね! 緑が好きだからミドじゃなかったんですね。
ミド:そうなんですよ。
結良:逆だと思ってました。緑が好きだからミドかと思ってました。
ぶう:小学生みたいですね(笑)。
ミド:不思議なもので、そうしてみると緑が好きになるんですよね。緑ってなんか、そういう色なんですよね。
一同:(笑)