話しかけられない人たち…
——今日の対談は盛り上がりましたね。
ぶう:はい、おかげさまで2マンがより楽しくやれそうです。
ミド:こういう対談って、やったことがないですね。
ぶう:あと、ちょっと想像と違いました。端的に言うと、この人たち悪い感じなんだって。
ミド:共感出来る部分があるというか。俺らは、すごく悪いんで(笑)。
ぶう:割とアウトローな感じでやってるから、それがダメって言う人もすごく多いんですよ。この間うちの社長に、「楽屋で他所のバンドの話はやめない?」って言われて、そうしたらその日しゃべることがなくなっちゃって。俺、普段、何しゃべってるんだろうって。8割悪口しか言ってないなってことに気付いたんですね。そりゃ、嫌われるわって思って。きっとKraさんは、長いことやってらっしゃるし、横の繋がりも多いだろうから、きっといいバランスを持ってやってる大人な方々なんだろうなって思ってたら、「意外に悪いな、この人たち!」って。
一同:(笑)
ミド:ロックっすよね。
ぶう:上からみたいに聞こえたら申し訳ないんですけど、意外としゃべる人たちなんだなっていう風には思いましたね。「チェキ屋」は響きましたね。
一同:(笑)
結良:しょっちゅう悪口言ってるよね。
景夕:結良さんは、特に多いね。
結良:若い奴らの悪口しか言ってないから。
ぶう:そういうイメージがなかったですね。
ミド:我々は基本的に悪口しか言わないし、悪いことしかしてないんで。
ぶう:よく嫌われてます、本当に。
ミド:もう本当に、好かれてないですからね。楽屋でうるさいし、楽屋を勝手に占領してるし。
ぶう:いや、それはしてないです。
ミド:後輩に威張るし。
ぶう:威張ってないです。
ミド:尊敬されるところがないですからね。昨日、ぶうが気にしてましたからね。「俺、何でフォロワーがいないんだろう」って。
一同:(笑)
ミド:だから俺は説明しましたよね。やり方が全部、中途半端だよねって(笑)。
ぶう:よくあるじゃないですか。「僕、若い頃、CD聴いてました」とか、「今日、勉強させてもらいます」とか。俺、10年バンドをやってきて、1度も言われたことがないんですよ。
一同:(笑)
結良:僕もないよ。
ぶう:ないですか!? やっぱ、悪いからじゃないですか!
景夕:Kraも少ないかもしんない。
結良:少ないね。僕も怖いっていうイメージしかないみたいで、そもそも話しかけてこないですもん。ex.BORNの猟牙が、僕とか先輩のインタビューとかを結構チェックしてるみたいで、猟牙に言われたのが、僕がすごく悪口を言ってたらしくて。
ぶう:今日もほぼ悪口でしたからね(笑)。
一同:(笑)
結良:超尖ってたらしくて。「あの時の結良さん、また見たいんですよね」って猟牙に言われて。ちょっと大人になって丸くなっちゃったんですけど。
ぶう:その方がいいですよね〜。
結良:だから、言われたことがないんですよ。
ぶう:じゃあ一緒です。でも俺より4年長くやってて言われたことがないってことは、やっぱり先輩ですね。
結良:多分、4年後も言われないですよ。
一同:(笑)
ぶう:景夕さんは、「今日、勉強させてもらいます」とかって、絶対言われてますよね?
景夕:いや、それが、あんまりしゃべり掛けてもらえないんですよ。俺、元々目つきが悪くて、人見知りもあって、特に楽屋でずっとゲームをやってたりとか。
ぶう:何か無視されそうですよね。
景夕:そう! 後からそういう風に言われることがすごく多くて。結局、話したら話題を見つけてしゃべれるんですけど。後から聞くと、「お前、話しかけんなよ」みたいな感じの表情をしてたって言われることが多くて。
ミド:分かります。俺もすげー言われるんですよ。怖そうって。
結良:それは、AREAでのLIPHLICHのイベントで対バンした時に僕も思った。
ミド:でも俺、すごい待ってるんですよ。
結良:待ってるんですね。すっげー声を掛けづらくて。
ミド:何が悪いんですかね?
景夕:意外とこっちは待ってるんですよね! 隙を与えてるつもりなんですよね。
ミド:そうですよね! しかもこっちがボケてツッコミ待ちみたいなのもあるのに、「ここはツッコんでこないのかよ!」ってなってたりするんですよ。
一同:(笑)
結良:AREAの時に何度もすれ違ってるんですよ。あったんですね、タイミングが(笑)。
ミド:あるんですよ。俺も小ボケを挟んでるんですよ。最初はハードルを高めにいくじゃないですか。でもどんどん下げてるんですよ。最終的にはTバックで歩いたりしますからね(笑)。
一同:(笑)
ぶう:「Tバックじゃないですか!」待ちなの?(笑)
ミド:「何ですか、その格好!」待ち、みたいなのがあるじゃないですか。
結良:(笑)あるのかな?
ミド:割と俺、キャラクター的に分かりやすくやってるつもりなんですけどね。
ぶう:いや、ツッコメないよ。「それ、緑のパンチパーマじゃないですか!」って言う奴いないもん、だって。
一同:(笑)
ぶう:これはギャグにしていいかどうかも分からないし…。気になるけど、まあおいとこっかなって(笑)。
ミド:俺、対バンの同年代くらいでパンチパーマの人がいたら、ボーカルの人とか、まず外から攻めるじゃん。
ぶう:「あれ、パンチですよね?」って。
ミド:って言って、「俺もやりたいんですよ」とかってなるじゃん。
ぶう:でもゲームとかやってると、そういう感じになるじゃん。
景夕:そうそうそう!
ミド:逆にそっちはツッコメないから。ゲームとかは出来ないけど、見た目のツッコミ待ちみたいな、分かりやすいツッコミ待ちみたいなことをしちゃうんですよね。
ぶう:でも確かに、景夕さんは挨拶とかもしづらい雰囲気はあるかもしれない。あんまり威張るタイプでもないだろうな、みたいな。威張るタイプの人だったら、「おはようございます!」って挨拶したら、「あっ、今日はよろしくね」みたいなのが得られるかもしれないけど、「おはようございます!」って挨拶した時に、「・・・」で終わったら嫌だなっていう。それは1番嫌なやつだなっていうのはあるかもしれないですね。
結良:まさにじゃん。
景夕:その判断、正確でしたね。
一同:(笑)
ミド:ぶうはどっちにも当てはまらないもんね。
ぶう:そうですね〜。
ミド:怖いんですよ、本当に。よく分かんないことを言って、全然面白くもない下ネタとかを1人でしゃべって、俺らは無視してるみたいな。で、1人でずっとでっかい声で面白くないことを4回くらい言って、俺が「いや、それは面白くないよ」って言って、やっと黙るみたいな。この人たちは何だろうって。だからセットでダメなんだろうね。
ぶう:そうだね。
結良:で、本番前に“社訓”でしょ(笑)。
ぶう:はい、そうです。ライブ前はいきなりの“社訓”が始まりますからね。
結良:無理だよ(笑)。
一同:(笑)
ミド:1人ですっげーテンションが上がってるのに、俺が「うるさいから、マジでやめろよ。何、ふざけてんだよ!」って。
ぶう:「何でボーカルの人は、あんなに辛辣に言われてるんだろう」って。
ミド:「あんなに楽しそうな人に、何で緑の人はあんなに怒ってるんだろう」っていう風に、多分見えるんだろうね。
一同:(笑)
ミド:でもそれも、面白いと思ってやってるみたいなところがあるんですよ。
ぶう:ツッコんで欲しくてね。
ミド:そう。誰もツッコまないから、厳しめにいくっていうね。
ぶう:誰もツッコんでくれないんですよ。「ぶうさ〜ん、ボーカルなのにいじめられてるじゃないですか」って誰も言ってくれないんですよね。だから俺も、「はい!」って。
一同:(笑)
ミド:「ふざけてる暇があったら、メイクをしてもらえる?」って。
結良:ただ説教されてる(笑)。
景夕:でも、今日こうやって話せたから、そういうのが分かったので、2マンがすごくね。
結良:逆に、こうやって話せてなかったら、“社訓”でビビったと思うよね。
景夕:そうだね。「やっべー、どうしよう!」って(笑)。
ぶう:「あいつらめちゃくちゃバカ真面目じゃーん!」って(笑)。
景夕:「うちら何で2マンをやっちゃったんだろう」って、なってたと思うんで(笑)。
結良:逆に残り2人に“社訓”の話は黙っとこうよ。
ぶう:じゃあその日は、飛び切りやりますよ。キツメにね。
一同:(笑)