CLUB251店長高塚です。原島さんとは草野球チームの正捕手を引き継がせていただき、2000年にリーグ優勝、新宿LOFTのバースペースで優勝カップを盃にして祝杯を一緒に上げさせていただいた忘れられない思い出があります。
ざっくり30年以上前の下北沢の話、まだ夏フェスとかサーキットイベントなんて欠片もなかった頃、SHELTER、CLUB Que、GARAGE、CLUB251と、ライブハウスを横断する下北ジャックイベントが始まりました。こんなの初めてだったと思います。若い子は知らないよね、センセーショナルでしたよ。
今でも活動している著名なバンドから後にシーンに台頭する新進気鋭バンドと、“SMILEY'S CONNECTION”という冠のとおり、原島さんの人脈でブッキングされたイベント、毎回ライブハウスをパンパンにしていた印象が残っています。
あの頃のSHELTERでソウルフルでキラキラしたドミンゴスや、LOFTさんが推してた新人In the soupも見たし、それこそスマイリーズさんのイベントでautumn stoneや太陽の塔のライブを初めて見ました。
あれから数十年ですか、まさか! が起こりました、
2026年9月6日生誕前夜、関係者皆さまのご尽力もあり、SMILEY'S CONNECTION 復活6DAYSの5日目@CLUB251公演に、その4バンドが大集結、胸アツ!!
この日、原島さんがいらっしゃらないことだけが残念ですが、どのバンドも原島さんとの(爆笑)エピソードのMCとあの頃の楽曲を織り交ぜたセットリスト、僕も含め皆さん年月の経過を忘れてあの頃と同じくステージに釘付けの時間を過ごすことができました!!(詳しいレポは田代氏にリレー)
Text:高塚謙一(下北沢CLUB251店長)
スマイリー原島への愛と想いが溢れた一夜
スマイリー原島と言えば下北。もちろんフジロックなどのMCも印象的ですが、個人的には下北の街でよく見かける方でした。20年ほど前にライブの打ち上げで原島さんとお会いし、「僕なんかにも気さくに接してくれるんだ」と嬉しかったのが第一印象。とにかく人を惹きつける魅力を持った楽しい方でした。
そんな原島さんの魅力に引き寄せられた4組が集結! 90年代後半から2000年代に切磋琢磨していた4バンドを、当時携わっていた音楽情報誌の仕事や仕事抜きでも追っていた日々、そんな熱い空気を再び感じたくてCLUB 251に足を運んだ。
▲開演に先立ち、SMILEY'Sの秋山佳之とエフエム熊本の麻生純一が「負くんな熊本」寄付金箱について説明
フロアにかつてのスマイリー原島の名MCが流され、1組目の菅原龍平+山田貴巳(the autumn stone)が登場。
演奏前に菅原が「原島さぁん!」と愛おしそうに何度も叫び、2人でアコギを弾き「中央特快」で軽快にスタートしたライブ。オータム・ストーンがデビューした1999年当初からお世話になったと語る菅原、山田は若かりし頃に闘魂注入されたという逸話も。外は雨、現実を受け入れるには切なすぎる気持ちを歌った「ぶどう畑」がこの夜にぴったりだった。最後はデビュー曲「君がいなかったら」で胸いっぱいになった。
In the Soup中尾は原島さんの呼び込みMCにユーモアで応え、ライブは「檸檬 -レモン-」から怒涛のバンドサウンドを放つ。そして中尾が原島さんへの溢れる想いを語る。2000年前後にIn the Soupには日比谷野音はまだ早いんじゃない? と言われていた頃、ラジオの生放送で原島さんが「In the Soupは野音でワンマンやります!」と言い放ったのをきっかけに事が進んだと。ただ、野音終演後に良いライブができなかった中尾に、原島さんが「人が待っててくれることを分かっとうとや?」と説教された話に涙。その当時よく演っていた「夜のかけ布団」が沁みた。この後登場するナカジマノブと井垣宏章という「裸のプロ」より先に中尾がシャツを脱ぎ上裸になり「Love Song」を、フロアを高揚感で満たし、最後の「川」まで魅了されまくった。
ドミンゴスが登場し、オープニング曲から一気にグルーヴの波に飲み込まれ「WILD MILD」までたたみかける。吉田一休は原島さん遺品のシャツを着て、ナカジマノブは原島さんに3年ほど貸していたというジャケットを着てのライブ。吉田がMCで出会いから、2000年に原島さんプロデュースで制作された「Boom Boom Hey! Boom」の秘話も、ドミンゴスに熱を入れてくれて嬉しかったと回想する。またギターの三田は1996年の初ワンマン時に「このピックじゃ弾きにくいだろ」と原島さんが楽器屋で買ってきたピックを今も使っていると。さらに吉田は原島さんと2人でステージで歌った当時を振り返り「ソウル・スピーカー」へ、「Love Chu! Chu!」では恒例のゴム手袋風船割りも披露し、エンターティナーぶりを見せつけた。
太陽の塔がトリで登場、Vo./Gt.の井垣がテンション高めで、オリジナルメンバー5人揃ってライブをやれることが嬉しくてたまらない様子。「鉄人ライブショウ」で一気にフロアを温め、原島さんの誕生日にぴったりな「ハッピー・バースデー」に続き、MCで原島さんにお世話になった頃をユーモアたっぷりに話す。90年代後半に憧れのどんとさんと共演を果たせたのも原島さんのおかげだった。そしてボ・ガンボスのカバー「夢の中」が素晴らしかった! 「サボテンに吹く風」は演奏後に井垣が自画自賛するほどの出来だった。最後はデビュー曲「明日の歌」を、今聴いても色褪せない名曲だと再確認した。
アンコールは原島さんが好きだったというエルヴィス・コステロの「Peace, Love and Understanding」に盟友の水戸華之介が日本語詞を書き下ろし、出演者全員がステージに登場し奏で歌った。井垣とナカジマはやっぱり上裸になっていた。原島さんへの愛と想いが溢れた一夜は大団円で幕を閉じた。
Text:田代洋一 / Photo:光吉孝浩














