カネは欲しいけど責任は取りたくない!
──ヒダカさんとしては、かつて心血を注いだバンドを客観視できるものなんですか。
ヒダカ:純粋に楽しいですよ。ビークルのメジャー期の曲を埋もらせたままにしておくのはもったいないとも思ってたし。STARBEMSのライブでやってもいいのかもしれないけど、やると怒る人がいるかもしれないので面倒くさそうだなっていうのもあって(笑)。弾き語りのライブではビークルのメジャー期の曲をやってるんですけど、バンド編成でやるにはいい機会だなと。これをきっかけにサブスクがまわってくれたら有難いし、カネが貰えるなら何でもいいです(笑)。
──今年の5月9日に国立代々木競技場で行なわれた屋内フェス『FORTY DEGREES JAPAN』にBECK CRUSADERS名義で出演するまでの1年は何の動きもなかったんですよね。
ヒダカ:二度とないかな? くらいに思ってたんだけど、俺が『FORTY DEGREES JAPAN』の話を貰ったんです。大規模な会場だからおっきな花火があったほうがいいだろうということで、ここはCOPY CRUSADERSをやるしかないだろうと。これはだいぶ大きい打ち上げ花火になるぞと思ったけど、隅田川レベルにはならなかったね(笑)。
ノブ:まあ、席がありましたからね。
クノ:だいぶ人は集まってたんですけど、僕らの得体が知れなさすぎた(笑)。
ノブ:フェスの状況もわかってなさすぎた(笑)。
クノ:BECK CRUSADERSって言われても、いったい何者だ?! って話で(笑)。
ヒダカ:そのときはアニソン縛りだったんだよね。『BECK』のオープニングテーマだった「HIT IN THE USA」とか、『BLEACH』のオープニングテーマだった「TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT」とか。
──その流れで『銀魂』14期のエンディングテーマだった「ウォーアイニー」を高橋瞳さんと共に披露したわけですね。
ヒダカ:高橋を呼ぼうと思ったのは俺で、アニソン縛りにしたのも「ウォーアイニー」がサブスクで常にまわってるからなんです。ここはさらにサブスクをまわす大チャンスだと思って(笑)。
高橋瞳×BECR『ウォーアイニー』(2009年9月発表)
ノブ:「ウォーアイニー」をライブでやったことはあるんですか?
ヒダカ:何回かやった。ただ散開(解散)間際だったから、フェスでやったくらいじゃないかな。『JAPAN JAM』の第1回目(2010年5月15日・16日、富士スピードウェイ)はビークルで出て、誰かと“JAM”するのがルールだったからメロン記念日と高橋瞳を連れていったら渋谷(陽一)さんに怒られた(笑)。「ヒダカ、なんでバンドを連れてこないんだ?! そういう“JAM”じゃねぇんだよ!」とかブツブツ言われて(笑)。
──デビューライブ、『FORTY DEGREES JAPAN』と続き、継続的にやっていこうと音頭を取ったのもサティフォさんだったんですか。
サティフォ:いや、そこからはノブに仕切りを任せて。
ノブ:ヒダカさんが『FORTY DEGREES JAPAN』のライブ中に「楽しいからこれからもコピクルをやってもいいかな」と言っていたので、それならやろうと。
クノ:ヒダカさんがMCで「こいつらに言われたら断れない」と人のせいにしてきたので(笑)。
ヒダカ:お金は欲しいけど責任は取りたくないから(笑)。
ノブ:この歳になってコピーバンドをやるのが純粋に楽しいし、この時代にビークルの曲をやるのは凄くいいことだと思って、よし、やろう! と。
サティフォ:名曲のオンパレードだからね。文化遺産みたいなものですよ。
ノブ:みんな忙しいのでスケジュールが合えば、って感じのペースかもしれないけど。
ヒダカ:ギャラが良ければバンバン受けるけどね(笑)。
──バンド継続を決めた最初のライブにわが新宿LOFTを選んでくださって光栄なのですが、どんな経緯で決まったんですか。
ヒダカ:メジャー期のマネージャーがかつてLOFTグループのスタッフだったこともあり、その伝手でLOFTの50周年記念イベントに出ませんかと話があって。周年とはいえド平日の月曜日だから、誰も手を挙げない空き日をあてがわれたと思うんだけど(笑)。















