ありきたりなことをやってもつまらないし、ビークルらしくない
──先日の『FORTY DEGREES JAPAN』もビークルの活動時を知らない若い世代に向けた格好のアピールの場になったでしょうし、楽曲の普遍性も高いので、コピクルの活動は新たなファンを獲得することになるのでは?
ヒダカ:いま20代前半の子だと親が聴いてたとか、アニソン経由で知ったとか言われることがけっこう多くて、こっちは凄くラクなんですよね。その子たちにはビークルに対するエモさがないから。純粋に曲の良さで聴いてくれてるので。そういう若い人たちにもコピクルのライブを観て欲しいけど、どうなんだろう?
──若い世代は60年代の曲でも新曲として聴けるフラットさがありますよね。
ヒダカ:自分もそういう聴き方を10代の頃からしてましたから。BEATLESなんてとっくに解散してたし、エルヴィス・プレスリーも亡くなってたし。それでもフラットにエルヴィスの曲を聴いていいなと感じてた。ビークルに対してもそれくらいの軽いスタンスでぜんぜんいいというか。もちろん俺だってリアルタイムで好きだったバンドが再結成したらエモくなるだろうし、その気持ちもわかるけど、自分のことになるといろいろ面倒くさいんで(笑)。
──そもそも湿っぽくなるのはビークルに似合いませんからね。
ヒダカ:うん、そこが一番デカいかもですね。
──話しながらいろいろ決まりましたね。バンドの略称はコピクル(またはピークル)、リーダーはサティフォさん……。
サティフォ:違います!(笑)
──あと決まってないことは?
ヒダカ:リリースですかね(笑)。
──オリジナルメンバーが在籍するコピーバンド自体が異例なのに、まさかのリリースまで(笑)。
クノ:これで新曲が出たらコピーバンドじゃなくなりますよね。コピーバンドとは何なのか? という問題提起になる(笑)。
ヒダカ:世間に対してあえてそういう揺さぶりをかけたい気持ちもあるけどね。常人のすることはしたくないし、俺は世間が許す限り狂人でいたいので(笑)。
──バンド継続にあたり、ヒダカさんを支えるみなさんはプレッシャーみたいなものはありませんか。
サティフォ:もう怖くないですね(笑)。
クノ:最初はビビりましたけどね。ホントにヒダカさん来るんだ?! みたいな(笑)。
サティフォ:最初にリハに入ったときから嬉しさしかないですね。
クノ:確かに最初から緊張よりも嬉しさが勝ってましたね。
サティフォ:曲はもう体に入りまくってるんで。
──ではリハの頻度もそれほど高くない?
ヨシカツ:曲の構成は頭に入ってるんで、ライブ前にリハを一度やれば充分かなと。ちょっと練習すれば意外とできます。
──当時のライブ映像を見てパフォーマンスまでコピーしたりは?
クノ:ちょっと走ったほうがいいかな? とか(笑)。
ノブ:マシータさんのドラムってめっちゃ走るもんね(笑)。
クノ:最初のライブは音源のテンポに忠実すぎてビークルっぽくないところがあったので、こないだのライブはわざと走ってみたんです。ライブ映像を見て研究して。
ヒダカ:物理的にステージを走りまわるのはノブの役目だけどね(笑)。
──今後決まっているライブは?
ノブ:今度のライブでお知らせできることがあるかもしれないので、乞うご期待! って感じですかね。
──この先、コピクルとして取り組んでみたいのはどんなことですか。
サティフォ:いい曲がまだまだめっちゃあるので、機会があればいろんな曲を演奏して楽しくライブをやりたいです。
ヨシカツ:僕はコピバン初の武道館を目指したいですね(笑)。
ヒダカ:オリジナル曲を一切やらない武道館(笑)。
ノブ:それはむちゃくちゃ面白い! コピバンだから機材の持ち込みも最小限で、セッティングも片付けも全部自分たちでやって(笑)。
ヒダカ:武道館はスペシャのイベントで、“電気グルーヴ with BEAT CRUSADERS”として出たのが最初で最後かな(2008年3月15日に行なわれた『SPACE SHOWER Music Video Awards』)。俺としてはビークル単体で出るよりも、そういう電グルのバックバンド的なほうが嬉しかったのでぜんぜん良かった。この中で武道館に単体で出てるのはヨシカツだけ?
ノブ:telephonesもやってます。結成10周年のときに。
ヒダカ:そうだった。経験者が2人いると心強いね。じゃあ仕切りはヨシカツで(笑)。
──ビークルのライブで最大キャパはどこだったんですか。
ヒダカ:Zepp Tokyoかな。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のメインステージで3、4万人入ってるのを見ると、武道館は別にいいかなとか思ったりして。
ノブ:ビークルはやっぱり、SHELTER、LOFT、Zeppのイメージが強いですね。
ヒダカ:その中ではSHELTERが一番好きだね。
クノ:僕はさっき話に出た、コピバン初の新曲リリースが世間的にも面白いと思う。コピバンの定義も壊したいし、どうせやるならいろんなものを壊したい。
ヒダカ:いいね。ありきたりなことをやってもつまらないし、ビークルらしくないし。俺の野望はですね、コピーバンドで『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に出ることです。むしろ武道館よりもハードルが高い(笑)。それも一番デカいステージで。山崎(洋一郎)さんに連絡してみようかな(笑)。















