自分らを追い込むくらいの勢いでやってなんぼ
──もともとRED SNEAKERSをやっていて、ワッツーシゾンビに正式加入した時ってどんな具合でしたか?
テ:ライブ中にじゅげむ君に「今日から新メンバー!」って言われて、あ、マジで言っちゃったーって(笑)。
じゅ:ちゃんと確認とってから言うたよ、もちろん。
ア:びっくりした?
テ:びっくりした。出番10分前くらいに「今日から新メンバーやけど大丈夫?」って。
──それこそじゅげむさんの牽引力ですね。いろいろ率先して取り組むけれども、リーダーではない?
じゅ:うちリーダーいないです。
ア:ブレインという意味ではかなり中心的ですけど。
じゅ:あれです、代表です。
ア:俺が口うるさいからねー。活動方針と言うか、基本的には信頼してるから任せてるけど。
──今ワッツーシゾンビがいるシーンにも、テル君みたいな活発な若者がバンドを組んでどんどん来るでしょうね。
じゅ:それやったらちょっとのしあがらんとな。いつまでもここに居座っとったらアカンな。
ア&テ:(笑いつつも、コクリと頷く)
──全国ツアーも組んでいらっしゃいますが、今回どのような考えで?
じゅ:最初は7〜8ヶ所って思っててんけど、ここも行きたいあっちも行きたいってなったら結構詰まって、13ヶ所になりました。CD出した時じゃないとやっぱりそこまで細かくツアーできないんで、そういう意味でも出来るだけ行きたいっていう気持ちはあります。
──バンドとしては奈良色がどんどん強くなってきていますね。あ、じゅげむさんは愛知県出身でしたっけ?(意地悪)
ア:アハハハ!
じゅ:奈良をナメ…いや、でもやっぱりそういう意味ではLOSTAGEには負けてる。
テ:メンバーが奈良に住んでますもんね、現役で。僕もですけど。
じゅ:うちはもう…奈良奈良言うて、ほんま、賑やかしてるだけっすわ(やけに自虐的な猫背で)。
──奈良ネバーランドでは、LOSTAGE、そして山本さんがやっているRED SNEAKERS等と対バンで。奈良、すごいですね。
じゅ:LOSTAGEはシュッとしとるけども、俺らはギャギャ! って感じやもんな(笑)。奈良に注目集めたい気持ちが強い。
──体力勝負ですね。意気込みを教えていただけますか?
じゅ:SHELTERとShangri-Laはワンマンやからね。そりゃガツン! とやろうと思ってる。7月のワンマンも、2時間くらいやって。テンションもずっとピーク、自分らを追い込むくらいの勢いやったな、ワンマンは。それくらいやってなんぼかなと思ってます。
ア:ワンマン終わったら死にます(笑)。
じゅ:余力なんか考えんとやると思います。
テ:ワンマンはしんどすぎて、アンリ君ビール飲めなくなってましたもんね。
──自主企画やワンマンでしか演奏しない、というようなこだわる曲はありますか?
じゅ:ある?
ア:ない。
じゅ:特にそういうのはないです。その日その日で何をやったら一番いいかなってことしか考えていないです。
テ:曲というわけじゃないんですが、僕が加入して最初の自主企画が三ヶ月マンスリーライブだったんですけど、その時のお客さんの爆発力が目に見えてどんどんあがっていくのがわかりましたね。
ア:そのライブの最終日すごかったな。ライブ終わって煙草吸おうと思って油パンパンに入ったジッポーが点けへん。おかしいなーと思ったら、フロアにおった人がみんな「あれ? ライター点けへん」て言ってる。その後、楽屋では点いたんで、完全に酸欠になってたみたいです。
じゅ:PAの人も言ってはった。ギターの音量がどんどん小さくなっていくと。でもアンプの故障じゃないって。
──専門的な話でしょうか?
じゅ:いや、人のかいた汗の湿気で音小さくなってんて。
──人力ってすごいですね。
ア:もちろん人もいっぱい居てんけど、普通、ライブハウスっていろんなお客さんがいてはるやろうから、ワーって盛り上がるのは前のほうだけって思うやろ? でもその日は、最後の一列までワーってなってた。ものすごかったよ。
テ:むちゃむちゃでしたね。
ア:ライブで暴れるの慣れてる人ばっかり来てたんかもしれんけど、大きな怪我人が出なかったのだけが幸いでした…ほんまにいなかったんかな、ちょっと心配です。
じゅ:次の日身体が痛くなってもおかしくない動きしてたからな。