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RED SNEAKERS / RED SNEAKERS

2011.06.22   MUSIC | CD

至福千年音盤 CSD-002/1,575円(税込)/発売中
問い合わせ:戦国大統領 06-6155-5791

1. イエス !!!
2. ピーチィガール
3. ラモーンズ
4. グレープフルーツ
5. インスト
6. サンセットタイガー
7. ダブルブッキング
8. やんなっちゃう
9. ソーダ

ワッツーシゾンビのドラムス、山本レボリューションことテル君がデモをくれたのは、まだ息が白くなるくらい寒い時期だった。
「僕、もともとRED SNEAKERSってバンドやってて、あの、これ、3曲しか入ってないんですけど、よかったら聴いてみてください」
それから数ヶ月経ったある日、東高円寺U.F.OCLUBのイベントに出ると知り、早速行ってみた。
ぎゅうぎゅうのキチキチというわけでもない状態で体感したRED SNEAKERSは、とっても良かった。
「いいバンドみっけた」フードをかぶって、ポッケに手をつっこんで、ニヤニヤしてしまった。
「ぐっとくる音」っていうのは人の数だけあるのだろうけど、たまたまその波長が合ったのだろう。
ジャケットの出来上がったCDを手にとって、思う。
たった二人でこしらえた音だそうですが、もっとたくさんいるように聴こえましたよ(大好きなお婆ちゃんの笑顔で)。
単純な音だからこそごまかしがきかない。二人でこしらえた音楽は、すごく気持ちよく響きます。
私が中学生男子だったら、部活帰りに確実に歌うね。
こんな覚えやすいメロディー、人がいても気にしないで、自転車こぎながら歌うね。
YAZAWAの言葉を借りればシャバダバな時期なワケ。
自転車にまたがって、好きな女の子のことを考えながらRED SNEAKERS。
それすなはち青春、それ以外何ものでもないわいな。
ついくちずさむ、いいメロディー、それが勝手に自分の中でオリジナルの物語に変わって、知らず知らずワクワクしてしまう。
そしてその後大学に進学して大好きなあの子の笑顔はもう忘れてしまったけれど僕は今でも…とかそういう妄想の続きは、やりたい人が各々やってください。
そういうところは基本的に自由。ロケンロールに制限はございません。ああ、ございませんともさ。
「最近恋とかしてないし…」なんてつまんねーこと言ってないで、日々産まれるメロディーに耳をかたむけてごらんなさい。

因みに帯にはキングブラザーズのギター、西宮の狂犬ことギタースクリームまあやがコメントを寄せています。
こちらも一読の価値あり。最初の一行からの絶妙な曖昧具合に笑ってしまいました。

RED SNEAKERSというだけあって、ドラムセットに赤いスニーカーがひっかけてあるのが印象的。
ライブもおすすめです。是非。(web Rooftop:石川 愛)

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