聴いていると、涙が出てきそうになっちゃう歌い手がいます。そして実際に泣いちゃうことがある。忌野清志郎、オーティス・レディングなんかがその部類に入るのではないかと思います。
あと、ダニー・ハサウェイもそうです。底の方から、ぶるぶる魂をゆさぶってくるような歌声です。以前、聴いただけで、コレでもかというくらい、涙が出てきてしまった歌があります。それは、ダニー・ハサウェイが唄う「He Ain't Heavy, He's My Brother」でした。この曲については、以前の『音楽番外地』にも書いたことがありますので読んでみてください。
あと、ダニー・ハサウェイもそうです。底の方から、ぶるぶる魂をゆさぶってくるような歌声です。以前、聴いただけで、コレでもかというくらい、涙が出てきてしまった歌があります。それは、ダニー・ハサウェイが唄う「He Ain't Heavy, He's My Brother」でした。この曲については、以前の『音楽番外地』にも書いたことがありますので読んでみてください。
そんでもって、最近、というか、1年くらい前でしょうか、なんだか、震えるような、でも、感情がドカンとはじけるわけでもなく、それでも、じりじり、こちらの魂をゆさぶってくるような、歌を聴きました。女性で、日本人で、日本語で唄ってる方で、それが、井上園子さんです。
井上園子さん、まだ若いのだけれど、魂をビシビシゆさぶってくる凄みがあります。最初は雑誌か何かで紹介されているのを読みました。高田渡の女性版みたいなことが書いてあって、「えっ、高田渡の女性版?!」、まったく意味がよくわからず、でも、大変興味深く思えて、聴いてみたのです。そしたら、一気に、どどーんとやられてしまいました。確かに、ライブで高田渡をカバーしたりしているけれど、なんだか、そことはまったく違うような雰囲気もある気がしました。
私が一番好きなのは、「カウボウイの口癖」という歌です。日常の優しさと、どうでもいいけど愛おしい感じが、淡く浮かび上がってくる名曲です。井上さんの歌は、古い感じもするけど、新しくもあり、もう、古いだ、新しいだで、音楽を判断するのがとんでもなくバカらしく思えてきます。
それでも、この時代に、派手ではないけど、彼女のような歌い手が出てくるということは、わたくし、おっさんたちは、大変心強く思えてきたりもする。ああ、まだまだ、認められるというか、好きなもので、若者と繋がれるのではないかと思えてくるのです。
音楽とか文学とか映画とかって、世代を超えて、ワイワイ感動できる感じがいいのだなと、あらためて思ったのです。けれども、これは完全におっさんの意見で、ここで口うるさくなったり、威張ったり、「あれ知ってるか?」みたいなことをすると、井上園子さんの曲に、「きれいなおじさん」という曲があるのですが、このような事態に陥るから気をつけましょう。この曲は、もう、強烈に、そのようなおっさんのことを、皮肉って、怒りをぶつけている歌で、おっさんは、これを聴いて、いろいろ自戒しましょう。でも、この感じ、自分の若いころにも、うるさくとやかく言ってくるおじさんがいて、そのことを思い出し、懐かしくなったりしていました。
とにかく、井上園子さんです。弾き語りなんだけど、ギターの音もすごく良いし、声や歌い方も、えらく独特です。だから、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、きっとみんな好きだと思います。
ほかに、gnkosaiBANDというバンドと一緒にやった、「きょうみがねえ」という歌もあるのですが、これも、魂、ビシビシゆさぶってきます。
これは、面白い構成になっていて、同じ曲を、gnkosaiBANDがやっているのと、gnkosaiBANDをバックに井上園子が唄っているバージョンが入っています。どちらも、最高に、ゆさぶってきます。
井上園子、今後、とんでもないことになったり、ならなかったり、するかもしれませんが、いや、もう、世間や音楽好きには、相当浸透しているみたいだけれど、確実に、これからも、ジリジリ、人類の魂をゆさぶっていくことだと思います。


































































