6/4にNEWシングル発売ってことで燃えに燃えてるザ・スターベムズ! レコ発ツアーや対バンも発表されたり、いくつかフェスにお呼ばれしたり、新しい出会いもあれば昔の仲間たちもイベントに誘ってくれるありがたい日々。先日もex.DOPING PANDA フルカワユタカにお呼ばれして、BEAT CRUSADERS時代に共演した『Lost & Found』も披露したりして、「あぁ決して短くないキャリアの中で色々演ってたんだなぁ」なんて反芻したりしてね……でも、おセンチになるよりもジャンジャン新しいことしたいのがバンドマンの本懐……というわけで今回は、そのキャリアがあまりにも様々過ぎる不思議なバンド、JoBoxers(以下、ジョーボクサーズ)をご紹介!
そもそもの発端は70年代中期のイギリス。まだデビュー前のピストルズやクラッシュらとPUNK勃発の気炎を上げていたヴィック・ゴダード&ザ・サブウェイ・セクトという、ソウルやロカビリー好きな渋めの初期PUNKバンドがいました。PUNKムーブメントに乗り切れなかった彼らは、後のサイコビリーに影響を与えることになるものの、当時は「レトロ」の一言で片付けられてしまい、Vo.のゴダードがソロの道を選んだことで82年に解散。残されたメンバーたちが、新たにアメリカからVo.を招く形でスタートしたのがジョーボクサーズ。その音楽は何と……ニュー・ウェーヴ!
新Vo.ディグ・ウェインも、アメリカでBuzz & the Flyersとしてロカビリーを演奏していた黒人ミュージシャン。その後、大ブレイクするストレイ・キャッツとの交流があったものの、やはりカルトな扱いを受けていた不遇な男。一念発起した彼らは、メンバー全員サスペンダーにハンチングという英国ワーキングクラス・ファッションに身を包み、それまで演奏していなかった明るくダンサブルなニュー・ウェーヴに挑戦! マッドネスやデキシーズ風のユーモラスな衣装とビートがバカ受けし、シングル『ボクサービート』と『ジャスト・ガット・ラッキー』が立て続けにトップ10ヒット!
しかしその後、大きなヒットに恵まれなかった彼らはアルバム2枚を残して85年に解散……楽器隊はその後に台頭するインディー・ダンス的なバンドif?を結成したり、ユーリズミックスの前進バンドSpiritual Cowboysなどに参加するも、鳴かず飛ばず。そしてネオロカの礎を築いたVo.ディグは、ソロ作品をリリースした後……何と俳優になったのです! ロンドンで舞台俳優を経験した後、現在はロスに戻ってTV『CSI:科学捜査班』に出演したり、詩の朗読からフォトグラファーまでこなす等、非常に多彩な活動を続けています……ブレッブレなのか、何でもできる天才なのか!? マッドネスも復活してることだし、酸いも甘いも噛み分けた彼らなら、そのまま再結成しても渋カッコ良さそう!
ヒダカトオル
1968年6月5日、千葉県生まれのB型。働きながらインディー・デビューした元リーマン・ロッカー。
1997年BEAT CRUSADERS結成、2010年散開。BEAT CRUSADERSで活動中から数々の楽曲提供やプロデュースも行ない、木村カエラ、高橋瞳、メロン記念日ら女性陣のバックアップから、GOING UNDER GROUND、磯部正文等、男性アーティストのプロデュースを手掛ける。
2010年10月にはMONOBRIGHTと結婚(電撃加入)、2012年離婚(脱退)。2011年には“A.O.R”をテーマにヒダカトオルとフェッドミュージックを結成、2012年岩手のイベントで有終の美を飾る。
そして、2013年、新バンドTHE STARBEMSが始動!
http://www.thestarbems.com/
http://www.hidakatoru.com/