スターベムズの2ndアルバム『VANISHING CITY』は聴いたかな? いよいよレコ発ツアーも始まるので、皆さん遊びに来て下さいな! というわけで今回は、アルバムRec.時にリファレンス(参考に)した、リンプ・ビズキットをご紹介します。
当時はラップ・メタルと呼ばれていたラウドROCK界で、すでに絶大な支持を得ていたKoЯnに見出され、97年に華々しくデビュー。それまでダークな楽曲や印象の強かったラップ・メタル勢と違い、スポーティーなファッション性や、徹底的に明るい(と言うかチャラい)キャラクター……特にVo.フレッド・ダーストの歯に衣着せぬ発言や、数々のセレブとの交流やスキャンダルは、ゴシップ誌と共にヒット・チャートをも賑わせ、一躍時代の寵児となります。
HIP HOP的バウンシーなリズムに、爆発力の高いディストーション・ギター、そしてVo.フレッドの変幻自在な声やRAPは強力で、その音楽的なクリエイティビティはROCKファン及びブラック・ミュージックのファンからも熱い支持を得ます(反動でアンチも多かったし、実際敵も多かったのですが)。
脇を固めるメンバーたちも強力で、奇怪な白塗りや謎の衣装に身を包み「メンバーに1人は変な奴」ムーブメントを作ったGt.のウェス・ボーランドや、もともとハウス・オブ・ペインとして数々のヒットを飛ばしたDJリーサルは、リンプの人気をビジュアル面でもサウンド面でも支えた、特に個性的な2人。音、絵面、スキャンダラスと三拍子揃った彼らの人気は凄まじく、2000年発表の3rdアルバムは全世界で1千万枚を超える大ヒットを記録。
しかしGt.ウェスがバンドを脱退した2001年辺りからバンドは失速し(ウェスは後に復帰)、フレッドは映画にチャレンジしたり、メンバーたちも別プロジェクトを始めるなどしてバンドは2006年に活動休止。2009年には復活し新譜を発表するも、長年所属してフレッドは副社長まで務めたインタースコープ・レコードから離脱したり、DJリーサルがドラッグ問題で解雇されるなど、相変わらずトラブル続きの模様。
目下の最新作、2011年の『ゴールド・コブラ』も秀作ですが、大きな進歩はない作品ということで往年のファンだけを満足させている現状。そんなリンプ・ビズキットを21世紀の今、さらに大きく飛躍させる鍵は……せっかくのチャラいキャラを活かして、思いっきりEDMに振り切るのはどうでしょう? 現在のチャラい王、スティーブ青木とガッツリ組んでコラボ・シングルとか、ブリング・ミー・ザ・ホライズン辺りのメタルコア勢からもリスペクトを集めてるはずなので、そっちと組むのもアリ。フレッドにはまた派手なチャンネーと浮名を流して、現代のドンファンとして元気なとこを見せて欲しいものです!
ヒダカトオル
1968年6月5日、千葉県生まれのB型。働きながらインディー・デビューした元リーマン・ロッカー。
1997年BEAT CRUSADERS結成、2010年散開。BEAT CRUSADERSで活動中から数々の楽曲提供やプロデュースも行ない、木村カエラ、高橋瞳、メロン記念日ら女性陣のバックアップから、GOING UNDER GROUND、磯部正文等、男性アーティストのプロデュースを手掛ける。
2010年10月にはMONOBRIGHTと結婚(電撃加入)、2012年離婚(脱退)。2011年には“A.O.R”をテーマにヒダカトオルとフェッドミュージックを結成、2012年岩手のイベントで有終の美を飾る。
そして、2013年、新バンドTHE STARBEMSが始動!
http://www.thestarbems.com/
http://www.hidakatoru.com/