あけおめ&ことよろ2013年! 我が拙文連載もめでたく年越し出来ましたが、読者諸兄の新年はいかがざんしょ? 政治経済の問題は相変わらず昨年からの持ち越しが多いけど、せめて身の回りの雑事はキッパリ片付けたいもの。筆者も自分の新BANDが始動したので、他人の心配をしてる場合じゃないっ!
という事で、過去のアーティストをDIGりまくって「現代に蘇らせるなら」を想像してみような当連載でも早速、前BANDから新BANDに活動の居を移した人を調査して、今後のテメェの参考にしてみようと思い色々探ってみたところ……おっ、いたいた適任者が……何と! かの有名なポール・マッカートニー大先生でありんす。
もはや伝説というか、あまりにも有名過ぎて説明するのもバカバカしいザ・ビートルズを解散後、彼が新たに結成したのがウイングスというBAND。ガンズ&ローゼズのカヴァーでもお馴染み『007 死ぬのは奴らだ』とか『ジェット』『心のラブソング』等、今でもテレビやラジオで耳にする名曲揃いのBANDざます。約10年に渡るウイングスとしての活動の幕開けが、今作紹介する『ワイルド・ライフ』で、タイトル通り自然の中で戯れるメンバーがジャケットに施された、今となっては名作のひとつに数えられているアルバムですが、発表当時(1971年)はビートルズ解散ショックと、アコースティック寄りでパッと聴き地味に聴こえてしまうそのサウンドで、評価はイマイチだった様子。まぁ確かにホーム・レコーディング風な音質や、ビートルズ後期の派手なオーケストレーションに慣れてたら、地味に聴こえるのも判らなくはないかも。
という事は、21世紀にウイングスを復活させるなら、ド派手なアレンジを施せば良いのかも? いや、しかしウイングスはこの後、地味だと言われまくった反省からか、どんどんド派手な楽曲とアレンジになって行きヒット曲も量産するんだよねぇ……ん? でもね? 現在ウイングスの事を知っているロック好きってどれだけいる? 身の回りでウイングスの事を知ってたり、作品を持ってる人って少なくない? そう、ウイングスはその派手さゆえに、時が経つと「ダサい」とレッテルを貼られちゃうんだニャ……結局ポールの度重なる大麻トラブルで80年代には消滅しちゃうし(ここ日本での逮捕がきっかけ)。
なのでウイングスをこの現代に蘇らせるならば、完全無敵のパワーPOP/ギターPOPとして降臨させるべきなのでは!? そもそもラモーンズ以降、ギターBAND達のビートルズ愛はハンパないわけだから(ウィーザーやグリーン・デイ、ブラーやオアシスを聴けば一目瞭然でしょ?)、御大こそ完全無欠な3分間POPソングを「BAND形態で(これ重要ね、ティーンネイジ・ドリームが詰まってるから)」鳴らして欲しいわけ。ウイングスはちょっと地味過ぎるか大仰過ぎるから、もうちょいサラッとした佳曲を揃えてジェフ・リン辺りにプロデュースさせて『アイルランドに平和を』みたいなメッセージ・ソングを歌えば、このご時世には完璧にフィット!
ヒダカトオル
1968年6月5日、千葉県生まれのB型。働きながらインディー・デビューした元リーマン・ロッカー。
1997年BEAT CRUSADERS結成、2010年散開。BEAT CRUSADERSで活動中から数々の楽曲提供やプロデュースも行ない、木村カエラ、高橋瞳、メロン記念日ら女性陣のバックアップから、GOING UNDER GROUND、磯部正文等、男性アーティストのプロデュースを手掛ける。
2010年10月にはMONOBRIGHTと結婚(電撃加入)、2012年離婚(脱退)。2011年には“A.O.R”をテーマにヒダカトオルとフェッドミュージックを結成、2012年岩手のイベントで有終の美を飾る。
そして、2013年、新バンドTHE STARBEMSが始動!
http://www.thestarbems.com/
http://www.hidakatoru.com/