レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
1996年11月は、3組の海外アーティストのライブを観ました。
新世代のテナーサックス奏者として注目されていたジョシュア・レッドマンを、タワーレコード渋谷店で。
衝撃の世界デビュー作『JAGGED LITTLE PILL』で大ブレイクしたアラニス・モリセットを、赤坂ブリッツで。
90年代半ばに全世界を席巻したFUGEESを、クラブチッタ川崎で。
勢いに乗る人気アーティストたちのパフォーマンスを、CDショップや1000人規模のライブホールで目撃することができました。
ブラッド・メルドー(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、ブライアン・ブレイド(ds)という現代ジャズ・シーンを牽引する存在となった凄腕ミュージシャンたちと制作したジョシュア・レッドマンのリーダー作『MOODSWING』(1994年)。
CDのみでリリースされた本作のアナログ盤が初めて生産されたのは、2009年です。
全世界で3300万枚以上を売り上げたアラニス・モリセットの名盤『JAGGED LITTLE PILL』(1995年)。当時発売された欧州オリジナル盤LPです。
ワイクリフ・ジョン、プラーズ、そして紅一点のローリン・ヒルからなるFUGEESの大ヒット作『THE SCORE』(1996年)からシングルカットされた名曲「Ready or Not」の欧州盤12インチ。こちらも当時リリースされたレコードですね。
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世界的な人気を誇るアーティストの来日公演を堪能しつつ、国内アクトのライブにも足しげく通っていました。
1996年11月は、ロフトに2回。
11月2日はSUPER STUPIDとCOCOBATのツーマンライブ。
メジャーデビューアルバム『WHAT A HELL'S GOING ON』を10月21日に発表したばかりのSUPER STUPID。そして新メンバーによる初のフルアルバム『RETURN OF GRASSHOPPER』のリリースを目前に控えたCOCOBATの共演ということで、フロアを埋めつくしたキッズたちが熱狂的な盛り上がりを見せていました。
当連載で何度も紹介しているCOCOBATのスクラップブックより。『Devil's Rondo』CD+スクラップブックの限定セットは、レーベル通販で入手できます!
TAKE-SHIT氏(b)からもらった『RETURN OF GRASSHOPPER』のプロモーション用カセットテープを掲載。
関係者に配布された非売品のカセットテープ。1996年12月1日に発売された同アルバムの12曲と、初回限定盤CDに付属していたボーナス8cm CDの5曲を収録しています。アルバムが一般発売されるまで、狂ったようにこのテープを聴いていました。
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11月25日はHALF LIFE、GMF、WRENCH、DOVE、LAWDEAL。
トリを務めたのは、メンバーチェンジを行なったHALF LIFE。彼らのライブを観たのは、1995年12月4日のシェルター公演以来ですね。来日したWARZONEのサポートアクトとしての出演でした。第42回で取り上げているので、そちらもご覧ください。
ヴォーカリストのINAZUMAくんからもらった『DEMO '96』を掲載。
INAZUMA(vo)、IKUSAWA(ds)、ASARI(g)、ADACHI(b)という新ラインナップによって1996年10月にレコーディングされたデモテープ。「Take Back Miss Time」と「Survive」を収録した2曲入りです。
海外アーティストのレコードに負けず劣らずヘビロテしていたHALF LIFEとCOCOBATのカセットテープ。ノイズが入る箇所があるものの、28年経った現在も再生可能です。
【五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール】
レコード&昭和プロレス愛好家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。