レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
1996年10月はロフトに2回。
10月12日は、SUPER STUPID『WHAT A HELL'S GOING ON』の発売記念ライブ。
1996年10月21日にソニーレコードから発売されたメジャーデビューアルバム『WHAT A HELL'S GOING ON』。Hi-STANDARDの恒岡章氏の協力を得て活動を続けてきたSUPER STUPIDが、元GRUBBYのHIROSHIを正規ドラマーに迎えて制作した初のフルアルバムです。
残念ながらCDのみのリリース。昨今のレコードブームに便乗してアナログ化してほしいところです。
『WHAT A HELL'S GOING ON』レコ発にゲスト出演したのは、DBX、GMF、そしてラッパーのECD。この年の7月7日に、国内ヒップホップ史上初となる大会場でのビッグイベント『さんピンCAMP』が日比谷野外音楽堂で行なわれています。同イベントを主催したのがECDですね。
2018年1月24日にご逝去されたECDこと石田義則さんにサインを入れていただいた「Summer Madness」(1995年)の12インチを掲載。
KOOL & THE GANG「Summer Madness」をサンプリングした「Barbecue Mix」と、パトリース・ラッシェン「Remind Me」使いの「Illicit Tsuboi Remix」の2バージョン(どちらもインスト、アカペラ付き)、さらに日本語ラップ・クラシックとして知られる「MASS 対 CORE feat. YOU THE ROCK, TWIGY」のライブバージョンを収録。
「Summer Madness」のプロデュースやリミックスを手がけているイリシットツボイ氏は、SUPER STUPID『WHAT A HELL'S GOING ON』のエンジニアも担当しています。
日本語ラップといえば『WHAT A HELL'S GOING ON』の12曲目「Bullets of Truth」にZEEBRA、K DUB SHINE、DJ OASISからなるKING GIDDRAが参加しています。彼らも『さんピンCAMP』に出演していますね。
1996年にリリースされた12インチを掲載。
1995年12月に発表されたデビューアルバム『空からの力』からのシングルカットで「見まわそう」と「大掃除」を収録。インスト、アカペラ付きです。個人的にはB面の「大掃除」が好みですね。
ZEEBRAさんにサインをもらったレコードも掲載しておきましょう。
1996年にリリースされたLAMP EYE「証言」。DJ YASのビートと、RINO(現RINO LATINA II)、YOU THE ROCK(現YOU THE ROCK★)、G.K.MARYAN、ZEEBRA、TWIGY、GAMA(現ヨシピィ・ダ・ガマ)、DEV LARGEの7人によるマイクリレーが強烈な日本語ラップ史に残るクラシック中のクラシック。1stプレスの青ラベル盤と再プレスされた赤ラベル盤の2枚を、同じジャケットに入れて保管しています。
ジャケットの青ラベル側(表)は、DJ YASさん、G.K.MARYANさん、TWIGYさん、YOU THE ROCKさん。赤ラベル側(裏)は、RINOさん、2015年5月4日にご逝去されたBUDDHA BRANDのDEV LARGEさん、そしてZEEBRAさんのサイン入り。いつの日か、GAMAさんにサインをもらってコンプリートできますように。
ちなみに「Bullets of Truth」の元ネタは、竹田和夫率いるクリエイションの「スピニングトーホールド」。ザ・ファンクスのテーマ曲としてこの曲を知るプロレスファンも多いことでしょう。
もともとはプロレスファンの竹田氏がザ・ファンクスをイメージして作った曲で、のちに本人たちの入場テーマに起用されたそうです。以上、プロレス豆知識。
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ヒップホップやプロレステーマ曲のレコードを多数掲載してしまいました。SUPER STUPIDファンの皆さま、すみません。第49回でツネちゃんがサポートしていた時代のアナログ盤を紹介しているので、ぜひご覧ください。
【五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール】
レコード&昭和プロレス愛好家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。