レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
1996年7月は、なんとロフトに一度だけ。シェルターにも行ってません。この月はライブを13回観てるんですけどね。
ロフトで観たのは、7月30日に開催されたLIKE A EDISON企画の『BURN THE FLAME VOL.2』で、ABNORMALS、ヌンチャク、GUMBOIL、UP HOLD、BUCCI、DRAGONSが出演。1995年8月23日にロフトで行なわれた『BURN THE FLAME』の第二弾です。
ちなみに第一弾のラインナップは、COCOBAT、HALF LIFE、eastern youth、GMF、雷矢でした。当連載の第35回で同イベントを取り上げているので、そちらもご覧ください。
VOL.2に出演したDRAGONSは、GMFの遠藤憲昭(vo)、ヌンチャクの溝口和紀(g)、DOVEの山嵜廣和(g)、雷矢の日下部司(b)、SUPER STUPIDのHIROSHI(ds)が結成したバンド。豪華なメンバーですね。のちにtoeで活躍する山嵜氏やDevilockの遠藤氏、MACKDADDYの日下部氏が在籍していたのですから。
DRAGONSのライブはこの一度しか観たことがありません。エッジの効いた荒々しいハードコアサウンドで、好きなタイプのバンドでした。
溝口氏はこの日、DRAGONSとヌンチャクの2バンドでギターを弾いています。
翌月にリリースされたヌンチャクとYELLOW MACHINEGUNのスプリット・シングルを掲載(8月23日発売)。ヌンチャクのヴォーカリスト、向達郎氏(現kamomekamome)のサイン入りです。
のちに発売される両バンドのニューアルバムから先行カットされた7インチ。
A面には、1996年9月21日にリリースされたヌンチャクの2ndアルバム『NUNCHAKURA』から、タイトル曲の「ヌンチャクラ」を。
B面には、同年10月21日にリリースされたYELLOW MACHINEGUNの1stアルバム『father's golden fish』から、オープニングチューンの「Vanish Your Being」を収録しています。
『NUNCHAKURA』は、CDの約半年後(1997年3月1日)に新曲「人情ヴァイオレンス」を追加収録して発売されたアナログ盤を購入しました。こちらも向氏のサイン入りです。
メンバーの写真を使用したCDとはジャケットのデザインが異なり、Tadaoki Yamamoto氏によるイラストが起用されています。CDは所有していないので、気になる方はググってください。
ラベルが秀逸です。
ちなみに、ジャーマン・スープレックスが日本で初めて披露されたのは63年前。
1961年5月1日、カール・クラウザーのリングネームで初来日した“プロレスの神様”カール・ゴッチが、東京都体育館で吉村道明と45分3本勝負で対戦。本邦初公開となるジャーマン・スープレックス・ホールドで1本目を先取しています(試合結果は1-1のドロー)。
カール・ゴッチは、アントニオ猪木や藤波辰爾、木戸修、藤原喜明、佐山聡(初代タイガーマスク)、前田日明らを育てた名レスラー。2007年7月28日、米フロリダ州タンパにて82歳でご逝去されました。
猪木さん、藤波さん、佐山さん、前田さんもジャーマン・スープレックスの名手でしたね。
以上、プロレス豆知識。
【五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール】
レコード&昭和プロレス愛好家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。https://note.com/gobe_vinyl