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トップレポート追悼・岡留安則 - 反骨のジャーナリズム魂よ永遠なれ!(Text:久田将義/「TABLO」編集長)

追悼・岡留安則 - 反骨のジャーナリズム魂よ永遠なれ!(Text:久田将義/「TABLO」編集長)

2019.03.04

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反骨のジャーナリズム魂よ永遠なれ!

Text:久田将義

 土曜の朝に、川端さん(『リテラ』編集長 元『噂の真相』副編集長)から電話があるのはよほどのことである。僕は、しかしある種の予感を抱いてスマホを受信にスライドした。すると、やはり「岡留さんが亡くなった」という川端さんの声。その日は、一日、身体から力が抜けていた。電話口で涙声になっているのにも自分で気が付いていた。

 僕にとって、大学時代からリスペクトをし、憧れており、また公私(おもに私だが)にわたって可愛がって頂いた人が亡くなったのだ。泣くのも仕方あるまい。未だに信じられないでいる。「久田くん。泣くことないさー」と下手な沖縄弁を使ってゴールデン街のバーの隣の席で笑いかけてくるような気もしている。「今日、飲もう。12時にゴールデン街で待ち合わせ」と約束をするのだが、12時と言っても夜の12時である。そこから朝まで、いや昼近くまで飲むこともあった。不思議なのが、そこまで飲んでも岡留さんはほとんど顔色が変わらないのだった。僕の方が寝たりしていた。

『噂の真相』が休刊し、岡留さんが沖縄に移住してから数回訪ねたが、多少酒が弱くなったかな、というより、「普通の飲み方」をしているな、と感じたものだ。

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 岡留さんはロフトプラスワンにも出演していたはずだが、最後に出演したのは、ロフトプラスワンウエストではなかったかと記憶している。ウエストがオープン当初だった。僕と青木理さん、岡留さんとで、政治、雑談で約二時間ほどこなした。その時も、元気だったのだが……。

 飲み方が変わり、言動に異変が見られたので三年くらい前にある人から「様子を見に行ってくれ」と言われた。沖縄に行ったがそんなにおかしい所も見受けられなかった。しかし、それからしばらく経ち、動作がより悪くなった二年くらい前に、『噂の真相』編集部の数人と様子を見に行った、それが最後となってしまった。

 二木啓孝さん(元『日刊ゲンダイ』ニュース部長 現『BS11』取締役)には「君は性格を良くした岡留」と言われた。有難い(?)言葉をかけてくれた二木さんには感謝しているが、ちょっと違う。僕はあの人のようにはとてもではないけれど、なれない。自分でよくわかっている。だから僕は自分の道を進むしかないのだが、その際、どこかで岡留さんの魂が在って、困った時、迷った時に話しかけようと思っている。

久田将義

 

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岡留安則

ジャーナリスト、元『噂の眞相』編集長・発行人。
本誌では2009年12月号から2012年2月号まで連載コラム『沖縄からの『書くミサイル』─「噂の真相」極東番外地編』を執筆していただいた。

 

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久田将義

反権力ニュースサイト「TABLO」編集長。ブロマガ「ニコ生ナックルズ」発行人。編集者。産経メディックス、三才ブックス、ワニマガジン、ミリオン出版、選択出版、「週刊朝日」編集部などに在籍。ミリオン出版では「ダークサイドJAPAN」「実話ナックルズ」「ノンフィクスナックルズ」「THE HARD COREナックルズ」 「実話ナックルズRARE」などの立ち上げや編集長を歴任。著書に『生身の暴力論』『関東連合』『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』、共著に『僕たちの時代』など。3/1に新刊『「かわいげ」は人生を切りひらく最強の武器になる』刊行。

 

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