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INTERVIEW

トップインタビューチャラン・ポ・ランタン / デラックス×デラックス - 新宿LOFTで行なわれる昭和100年大曲芸会に向けた多幸感溢るる満福大放談

新宿LOFTで行なわれる昭和100年大曲芸会に向けた多幸感溢るる満福大放談

2025.04.28

 新宿LOFTで5月1日(木)に開催される、デラックス×デラックス(デラデラ)とチャラン・ポ・ランタン(チャランポ)のツーマンイベントは、タイトルが『満福大サーカス』。カラフルでポップなイベントフライヤーからも、この日は絶対に楽しい! が伝わってくる。そんなこのツーマンは、デラデラがチャラン・ポ・ランタンの大ファンで、「結成初期から参考にしたり、影響を受けたアーティスト」。デラデラにとっての憧れユニットとのツーマンを前に、チャラン・ポ・ランタン事務所にて対談が実現。動画等で目にしていたという「この事務所に一度、来てみたかったんです」とチーム・デラデラは対談スタート前からテンションMAX。そんなデラデラを前に最初の一瞬こそやや静かめな口調だったものの、いつの間にやら大きな声になり爆笑も増えていったチャランポのお2人。デラデラからの愛とリスペクトをしかと受け取って、ツーマンが楽しみになるようなコラボレーションのお話が出たり、打ち上げはどうするかという話まで......すっかり意気投合した2組のこの組み合わせ、両バンドのファンはもちろん音楽ファンなら見逃す手はございません。ではでは、そんなツーマン実現の経緯から対談を始めていきましょう!(Interview:高橋ちえ)

15年続けてきて良かった。私たちの音を聴いていた人と同じライブを作れるなんて(もも)

アサガオ(デラックス×デラックス/ボーカル):大学生になった頃からチャランポさんの音楽を聴いていたので、今回の対バンは私がただ“一緒にやりたい”、ただそれだけです。

もも(チャラン・ポ・ランタン/唄):それは何年前なんだろう?

シダ(デラックス×デラックス/SP):10年ぐらい前、とかですね。

もも:長くやってて、良かったね(笑)。

アサガオ:Output(沖縄のライブハウス)の周年祭のイベントか何かでチャラン・ポ・ランタンという名前を見て。その後、テレビ番組で「津軽海峡冬景色」を唄っているのを見たのが最初でした。

小春(チャラン・ポ・ランタン/アコーディオン):そうなんだ~、テレビに出るもんだね~。私たちが一番最初にライブハウスでやったのも、(現・Output店長の)上江洲(修)さんから声をかけてもらって、なので。

アサガオ:いつか一緒にライブをやりたいとずーっと思っていたんです。それで今回、ダメ元でお願いしてみよう、って。

もも:「デラックス×デラックスさんからツーマンという声がかかりましたよ」って話があって、曲を聴いてみようって。車で移動中に(デラデラの音楽を)聴いてみたんだよね。

小春:私はショート動画からだったかな、流れてきたので見てはいたんですけどね。

もも:車の中で聴いた1曲目から「メッチャ良いじゃん!」。すぐに「やろう!」って。

アサガオ:嬉しい~!

もも:音楽がメッチャ良いじゃん、って思えないとね。やっぱり、ライブを一緒にやっても盛り上がれなかったりするし。私らのファンの人たちも絶対、(デラックス×デラックスが)好きだと思う。

小春:うん、そうでしょうね。それでサイトに行ってプロフィールを見たら、「重量が多い…みたいだね?」って(一同笑)。

アサガオ:演奏する4人の総体重が555キロですから。

もも:それを見て「メッチャ良いじゃん!」って(笑)。

小春:ウチらは2人の体重を合わせても……。

アサガオ:質量的には、私の片脚ぐらいかもしれないですね(一同笑)。

小春:でも声をかけてもらえて、本当に嬉しかったです。新宿LOFTで私たちは随分とやっていて、二十歳前後ぐらいで深夜のイベントに出始めた頃って……。

もも:タバコの匂いがすごかったけど、出演してる人たちも皆、やさしい大人たちでね。

小春:アイリッシュパンク系のイベントに呼ばれることが多くて、(ジャンルは)そっち系じゃないけどアコーディオンが入っているから遠からずな感じで、夜中のイベントに出て朝まで演奏して帰る、みたいなことをやってましたね。転換のときにBarスペースのほうにウチらが出て、ゴリゴリのアイリッシュパンクの人たちがホールのステージでやる、みたいな。それで酔っ払いすぎて殴り合う、という光景もよく見てきましたね(笑)。

もも:最前で殴り合ってる人たちの前で唄う、っていうこともあった(一同笑)。

アサガオ:私たちは新宿LOFTに出るのが2回目なので、勉強になります。でも、だいぶ特殊(な状況)だと思いますけどね(笑)。

小春:新宿ってこういう感じなんだ~、みたいに思いながら大人を知る、みたいな。それで、今ぐらいの歳になって「あそこは特殊だったんだ」って、後で知るっていう。

もも:私たちにとっては、新宿LOFTはホームですよね(頷く小春)。でも私たちって本当に、ほとんど最近ツーマンライブというものをやらないと言うか、「ツーマンでライブをやりましょう」って声をかけていただくことが、ほとんどなくて。

小春:これまで15~6年やってきて、さすがにいろんな人とも出会ってきてるはずなんですけどね(笑)。

もも:姉妹で派手な格好で、やってることもこういう音楽だし。「一緒にやりたい」ってあんまり、思ってもらえないのかな?(笑) 声をかけてもらえて、本当に嬉しかったです。

アサガオ:こちらこそ、ありがとうございます。私たちも、ツアーもほぼワンマンで回っているのでツーマンがあまりないんですよ。しかもわれわれは明確に友達が少ないので(一同笑)、ぜひお友達になってください。

小春もも:ぜひ!

シダ:私も本当にチャラン・ポ・ランタン、メチャクチャ好きでした。映画『少女椿』の「あの子のジンタ」(主題歌/2017)でテンション上がったし、1年の4分の1はチャランポさんだけを聴いている時期っていうのが来るんですよ。昭和歌謡チックなメロディやテンポの振り付けを作らないといけないっていうときはチャランポさんにインスピレーションをもらおうって、いっぱい聴きます。

アサガオ:それこそチャランポさんの「恋のバカンス」(2016『借りもの協奏』に収録)、いっぱい聴いたよね。

シダ:聴きました! だから今回も、お2人に会えるんだ~! って。

もも:こんなに喜んでもらえるんだ、嬉しい。頑張ってきて良かった~!

コク(デラックス×デラックス/SP):自分はアサガオと大学で友達になって、音楽の紹介をし合うことが多かったんですね。そうやっているうちに、チャラン・ポ・ランタンの音楽というものにたどり着いた感じでした。歌謡曲とかはあまり触れ合ってこなかったんですけど、デラックス×デラックスというバンドを始めるにあたって、それこそシダっちと一緒にチャランポさんを聴いてました。

アサガオ:最近カラオケに行くと、(コクが)チャランポさんの曲を唄うんですよ。上手くて完成度も高くて、ちょっと腹立つんです(笑)。

コク:今はメチャクチャ好きなので(笑)。唄っててもすごい難しいんですけど、気持ち良いところに当たったりもするんですよね。「無神経な女」(2023『紆余曲折集』に収録)はメンバー皆で大合唱になるし、聴いても楽しいし歌っても楽しい。大好きです。

シダ:言葉遊びも最高ですもんね。

コク:そう、言葉の詰め方とかもすごく好きです。

小春:今日は史上最強、褒められてるかもしれない!

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LIVE INFOライブ情報

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満福大サーカス
【日程】2025年5月1日(木)
【時間】開場18:30 / 開演19:00
【チケット】前売¥4,900 / 当日未定(ドリンク代別¥600)
イープラスにて4月29日(火・祝)18:00まで発売中
【会場・問い合わせ】新宿LOFT 03-5272-0382
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