Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【新宿LOFT歌舞伎町移転25周年記念インタビュー】四星球 vs デラックス×デラックス - パンクも昭和歌謡もエンタメも泣き笑いも全てがごちゃ混ぜな超弩級ガチンコツーマンを東洋一の歓楽街で敢行!

パンクも昭和歌謡もエンタメも泣き笑いも全てがごちゃ混ぜな超弩級ガチンコツーマンを東洋一の歓楽街で敢行!

2024.08.27

 四星球とデラックス×デラックスがガチンコでぶつかるツーマンイベントが9月19日(木)に新宿LOFTで開催! その日を前に両バンドのフロントマンが顔を合わせ対談を行なったのだが、ツーマン当日のお楽しみが増えたのはもちろんのこと、バンド論・ライブ論にまで広がったお話は音楽を愛する全世代にお読みいただきたい。
 そもそもこのツーマンは...新宿LOFTが現在の歌舞伎町に移転して25周年を祝うイベントが連日繰り広げられている中、"新宿LOFTでライブやトークイベントを通してこれまでお世話になってきたバンドと、これからも続いていく新宿LOFTの歴史に新しく名を刻んで欲しいバンドを組み合わせたい"という意図から実現した日。四国を拠点に全国のライブハウスやフェスに出演し泣き笑いのライブを届け、新宿LOFT出演も多数の四星球と、『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ)出演もありお茶の間にも浸透しはじめているデラックス×デラックス。この日は両バンド考案のオリジナルドリンクや、彼らの出身地に縁あるフードの提供も予定。新宿LOFT全体がお祭りのように楽しめる夜になるので、新宿LOFT・そもそもライブハウスに来たことがない、という方もぜひに足を踏み入れていただけたら嬉しい。(Interview&当イベント主催:高橋ちえ)

四星球は真っ直ぐにカッコいいことをやっているお兄さんたち(アサガオ/デラックス×デラックス)

──お2人の対面は初めてですので、初対面の方にバンド紹介をするとしたら…ということで、お互いの自己紹介から始めていきましょう。

アサガオ(デラックス×デラックス/ボーカル):あたくしから行きますね、沖縄発の7人組パフォーマンスバンド・デラックス×デラックスのボーカルです。バンドは、演奏するギター・ベース・ドラム・ボーカルの総体重が555キロで…。

北島康雄(四星球/シンガー):おぉお〜、えぇえ!?

アサガオとってもプリティなバンドで私たち、か弱いですので演奏隊を守ってくれるSPが3人おりまして。SPにダンスやDJでさらにステージをド派手に彩ってもらって、という7人で活動をしております。ちなみに私は175センチ・175キロで、ドラえもんさんと同じ比率でやっております。

康雄:え〜っ、それはすごい! 早くお会いしたいですね…演奏するメンバーの皆さん、体型がそんな感じですか?

アサガオそうですね。130キロが1人、125キロが2人です。

康雄:それはそれは…(一度絶句する)。僕らの自己紹介をしますと、四星球というコミックバンドで僕はシンガー担当、徳島で結成して今も在住でやっております。バンドは今年で22年やっておりますが…僕は187センチで、70キロぐらいで、ボーカルに105キロの体重差がある、っていうツーマンはなかなかないですよ(一同笑)。びっくりするなぁ…でも、ステージ映えしますよね?

アサガオそうなんですよ。遠くからでも見えるように顔も身体も全部、大きくしてやろうと思って。

康雄:SPの方もいらっしゃいますし、ライブハウスによってはステージに乗り切らないとかは…?

アサガオそうなんですよね、SPにぶつかったりベースのヘッドが当たったりとか、結構あります(笑)。

康雄:質問コーナーみたいに進めちゃってますけども(笑)、沖縄出身なんですよね?

アサガオそうなんです。ずっと沖縄で活動していて、上京してから1年半ぐらいですかね。

康雄:僕の勝手なイメージだと、沖縄って生さ・リアルさが強いバンドさんが結構多くて、MONGOL800とか、シンプルなカッコよさで行くバンドが多いなと思ってて。エンタメ性があって面白いライブをされる、ショー的な良さがあるバンドっていうのは新鮮だなと思ってました。

アサガオドレスも派手ですしね(笑)。わたし的には、真っ直ぐカッコ良いものを尖らせてやっている、という感じなんですけどね。

康雄:あと、SPさんがいらっしゃるのがすごく都会的な感じがしますね。

アサガオSPはメンバーチェンジもありましたけども、結成当初からいました。当初は6人で、そこにDJのSPが入りまして。DJのSPは、最初のライブからメイク担当で我々のライブには関わっていたんですね。DJと言うよりはマニピュレーターという形で、音を出していただいている感じです。

康雄:コンセプトがしっかりしてて、すごく良いですよね。

アサガオありがとうございます。私は四星球というバンドに対して、コミックバンドとは思っていなくて、激エモで泣いちゃうバンドで。私が好きな曲が「君はオバさんにならない」(2022)で。「薬草」(2021)にしてもそのまんま歌詞に出てますし、私たち的には、真っ直ぐにカッコいいことをやっているお兄さんたちですね。本当にいろんな人たちに“悩みなんかどうでもいいじゃん!”って思わせてくれて良い意味で頭が空っぽにできますし、後輩の私が言うのも変なんですけど、すごいパワーを持っている。そういうイメージでした。

──アサガオさんは日本のバンドがかなりお好きだと伺ったことがあります。

アサガオそうなんです、中学の時はRADWIMPSで育ちましたしね。

康雄:えっ…じゃあ、まだメッチャ若いんですね!

アサガオそれで私が二十歳になる年に、大学のサークルで出会った仲間たちとデラックス×デラックスを結成しまして、やっている感じですね。

康雄:沖縄のバンドさんって、形ができる…バンドが良い状態になる、って言えば良いのかなぁ。“このバンドの先が見てみたい”って思うようなところに行くのが、メッチャ早いイメージがありますよね。ヤングオオハラとかもそうですし。僕らはORANGE RANGEが同い歳なんですけどメッチャ早かったですもんね、“自分たちはこうなんだ”って示して、そこからどんどん突き詰めていく感じが。それは何があるのか、幼い時の何らかがあるのかなぁ? 全国を回ってて、沖縄のバンドにはそれを感じますね。(デラデラにも)びっくりしましたね。

アサガオヤングオオハラはバンド歴は3年ぐらい上なんですけど、わたし的には沖縄での活動はマイペースで、自分たちの手が届く・コントロールできる範囲でしか活動ができていなかったのが、むしろ上京してきてから“バンドをしてるな”っていう感じがしてますね。今の事務所に全国ツアーを組んでもらったりする幅の広がり方でやっと、生業になってきた感じがしてまして。だから自分たちとしてはスピードは遅いほうで、やっと形になってきて世間の方に知られるような活動ができるようになったな、って思ってます。

康雄:なるほどね。それと、沖縄の人と(沖縄で)ライブをやらせてもらう時って、文化とかお客さんの感じも特有で、緩かったり…何やろう、スタート時間にお客さんも来てなかったりとか(笑)。

アサガオあるあるですね。

康雄:ですよね。そういう中で(デラデラは)ビシッとしたライブをされてるし、上手く言葉にできなくて擬態語で申し訳ないんですけども、ビシッと攻めてるのは上京したからなのかも、っていうのは何となく分かりますね。上京するべくして上京した感じはあるし、そうなるとこれからがもっと楽しみやな、っていう感じがしますよね。

アサガオ上京してからは音楽づくしで楽しいですし、やりたかった生活になれている感じもしますし。それで、沖縄の緩さだったりとか特徴とか…沖縄って外国だったのかな?って思ったりしましたし(笑)。皆さんは沖縄の青い海を見て外国感を感じたりするのかもしれないんですけど、私たちは田んぼとか畑とか、すっごく高い山とか。それが外国で、新鮮な景色だったし、私たちがちゃんと日本を知ることができているんだな(一同笑)というのを持ちつつ。バンドの規模感にしても、地方(だけ)で活動するバンドではないバンドになったのかなと思ってますね。

康雄:そうですよね。

アサガオだからこういった対バンもすごく嬉しくて。普段、ワンマンライブでのツアーばかりなので、ご一緒させていただくのがすごく嬉しいですし刺激になると思ってます。

このアーティストの関連記事

LIVE INFOライブ情報

9.19n_flyer7.23.jpg

新宿LOFT歌舞伎町移転25周年記念『music with you!』
【日程・会場】2024年9月19日(木)新宿LOFT
【時間】開場18:15 / 開演19:00
【チケット】通常¥4,200・学生¥2,500 / 当日未定(いずれもドリンク代別¥600)
*チケットはイープラスにて9月18日(木)18:00まで発売
【問い合わせ】新宿LOFT 03-5272-0382
休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻