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INTERVIEW

トップインタビューシーナ&ロケッツ - 結成47周年目の記念日×シーナ生誕日の11月23日に今年も新宿LOFTでWバースデイ・ライブを開催!

結成47周年目の記念日×シーナ生誕日の11月23日に今年も新宿LOFTでWバースデイ・ライブを開催!

2024.11.15

あらゆる音楽的要素が入っているロケッツの楽曲群

LUCY:澄田さん、お父さんがよく夢枕に立つって言ってたよね?

澄田:うん。去年は2回くらい鮎川さんの夢を見ました。夢の中で「よお、聴いとるよ」って言われて(笑)。

──鮎川さんの後任としてギターを弾き始めて2年近く経ちますが、手応えはいかがですか。

澄田:楽しいですよ。それはもう楽しいに決まってます、って感じです。シーナ&ロケッツというバンドも楽曲も人の手で生み出されるものというか、メンバーはもちろんスタッフの皆さん、ロケット・ファミリー、応援し続けるファンの皆さんが育んできた愛で成り立っているのをあらためて感じます。まさに愛と自由のロック・バンドですよね。それはやっぱり鮎川さんとシーナさんが生涯を懸けて築き上げたものだし、そんなバンドに参加させてもらえるなんて楽しいに決まってますよ(笑)。

奈良:今でもロケッツのアルバムを何気なく聴くじゃないですか。そうすると、ブルースもロックンロールもあらゆる音楽的要素が全部入ってることに気づくんです。ロケッツを聴けばポピュラー・ミュージックの勉強になるんですよ。それは以前マコちゃんにも言ったことがあるんですけど、そういうアーティストってもう日本にはいないと思うんです。今や音楽的素養よりもビジネス優先ですからね。

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──奈良さんは澄田さんのギター・プレイをどう見ていますか。

澄田:正直に言ってくださいよ(笑)。

奈良:いや、もうバッチリじゃないですか?

澄田:本当ですか?!(笑) 奈良さんは厳しい大先輩ですし、何と言っても伝説のサンハウスのメンバーですから。

奈良:サンハウスも、ロケッツの活躍がなければ再評価に繋がらなかったと思うんです。マコちゃんとシーナが折に触れてサンハウスの音楽を語り継いでくれたからこそ今日の評価があると思うし、その意味でも二人には感謝しています。

LUCY:サンハウスとシーナ&ロケッツを切り離して「サンハウスのほうが良かった」と心無いことを言ってくる人も中にはいるんですよね。私がちっちゃい頃、ストーンズの東京ドームでのライブを観た後にお父さんがタクシーを探して、お母さんと私が電灯の下で待っていたら通りがかったサンハウスのファンであろう人にシーナがこう言われたんです。「お前がいたからサンハウスはなくなったんだよ!」って。

──それは酷いですね。

LUCY:お母さんはそういう言いがかりに何も言い返さないんですよ。私はイラッとして「サンハウスの歌メロはお母さんが作ってたんだぞ! 一緒に曲を作ってたんだから!」と言い返しちゃったんですけど、あとでお母さんが「ありがとうね」って優しく言ってくれたんです。

奈良:泣かせるね。

LUCY:私はそんなふうにサンハウスとシーナを切り離して欲しくないんですよ。地続きだし、二人はいつも一緒に曲を作っていたし、お父さんが曲を作っていた時の気持ちも一緒だし。私はサンハウスの曲も垣根なく唄うし。

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──そういえば、だいぶ元気になられた菊さん(柴山俊之さん)とLUCYさんのツーショットをSNSで見かけましたが…。

LUCY:柴山さんは肌がツヤツヤで、一度地獄を見たからなのか、凄く若返っていてびっくりしました。“地獄へドライブ”した成果ですね(笑)。

──今年はライブの本数が少なかった代わりに怒涛のリリースラッシュで、その辺りの話も伺いたいのですが。

純子:そうなんですよね。今年はRKBと角川のシナロケ映画DVDや、ビクターからのリリースもあったので、リリース多めになってしまいましたね。

LUCY:10月に『VINTAGE VIOLENCE ~鮎川誠 GUITAR WORKS』というお父さんのソロワークスを中心にしたオムニバスがビクターから出たので、今度はシーナをフィーチャーした作品を出したいと純ちゃんと私は考えていたんです。いろいろ引き出しがあってどれを出すか迷うほどなんですけど、その中から今回は“眠れない子守唄”をピックアップしようと思って。

──それがAYU RECORDSからのリリース第3弾であり、未発表デモ音源集『Sweet Dreams, Little Bear』であると。

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LUCY:はい。「おやすみクマちゃん(トトマランバ)」という衝撃のロッキン子守唄を入れました(笑)。

澄田:ある日突然、「この曲のコードを取ってくれる?」とLUCYから連絡が来たんです。最初にそのデモを聴いて、僕はLUCYが唄ってると思ったんですよ。LUCYが昔やってたバンドの曲なのかな? って。「知慧ちゃん(LUCYのこと)に似てるけど違うのかな?」と所々感じたりもしたけど、詳しくは聞かなかった。それがその子守唄でした。

純子:澄田さんに起こしてもらったギータコードは、ライナーノーツに掲載しています。今回の収録の背景は『月刊鮎川誠』のリリースノートに載せているのでぜひ読んでもらいたいです。CDは11月23日の新宿LOFTから先行販売します。

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LUCY:実際に子守歌として弾いて唄ってほしかったので、コードも載せてみました(笑)。今回のアルバムは、シーナ&ロケッツの特にコアな部分だったり、ラブ&ピースをテーマにした曲を集めた音源集にしたつもりです。

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Sweet Dreams, Little Bear

発売日:2024年11月23日(土)
*新宿LOFTで行なわれるシーナ&ロケッツ47周年記念ライブにて先行発売
レーベル:AYU RECORDS
品番:AYU005
初回限定特典:
*月刊 鮎川誠マガジン最新号
*ジャケット原画折りポスター付き

【収録曲】
01. ジェラシーが濡れていく(SHEENA)
02. Beautiful Day
03. Walking Through My Whistle Dreams
04. 夢のつづきのファミリーダンシング
05. 愛のすがた
06. DOO-WOP ON THE BEACH
07. デッドエンドストリートガール(SHEENA)
08. ジェラシーが濡れていく(MAKO)
09. コールドアウトサイド
10. SISTER O-SISTER(LIVE)
11. おやすみクマちゃん(トトマランバ)

【収録内容】鮎川誠の秘蔵原盤“AYU RECORDS”から待望の新作第3弾。1980年代から90年代にかけて、鮎川誠とシーナが自宅で制作したホームデモ・マスター音源を中心に収録された未発表音源11曲がリリース。
衝撃のロッキン子守唄「おやすみクマちゃん」や、あの名曲のスタジオデモ、鮎川誠が作曲を手がけた「デッドエンドストリートガール」(堀ちえみ)や「ジェラシーが濡れていく」(沢田研二)の未発表デモを収録。
また、1988年『HAPPY HOUSE』野音ライブから伝説の「O-Sister」等、コアファン垂涎のLOVE&PEACEにあふれた禁断の秘蔵音源集。鮎川誠&シーナの“ホームDEMO”珠玉のラブソング11曲。

LIVE INFOライブ情報

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シーナ&ロケッツ 47周年記念ライブ
SHEENA's Birthday&47th Anniversary LIVE at LOFT
【出演】シーナ&ロケッツ – LUCY MIRROR、奈良敏博、川嶋一秀、澄田健 –
【日程】2024年11月23日(土)
【時間】開場18:00 / 開演19:00
【チケット】前売¥5,500 / 当日¥6,000(共にドリンク代別)
シーナ&ロケッツ オフィシャル・チケットセンターイープラスローソン(Lコード:72951)、チケットぴあ(Pコード:280-771)にて発売中
*来場者全員に47周年記念アイテム&チケットをプレゼント
【会場・問い合わせ】新宿LOFT 03-5272-0382
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