このツーマンの戦い方
──今の「ライブハウスでやってきたものをそのまま大きいところに持っていく」というのもひとつだと思いますが、皆さんがライブをするうえで大切にしていることはありますか?
小野:自分たちも楽しんで、お客さんを巻き込んで一体感を作るというのは本質的に変わらない部分で。それにプラスして、「今日がどういう日なのか」ということは考えます。自分たちのワンマンなのか、誰かに呼ばれたイベントなのか、下北沢SHELTERの30周年なのか。それによってセットリストやパフォーマンスは変わります。それこそハルカミライという若い勢いのあるバンドとやるのか、憧れの先輩バンドとやるのかでも違いますし。今回は……八木さん、どうですか?
八木:今回は若手で勢いのあるバンドとやらせてもらうということで、毎日酒を飲んでライブを迎えたいなと。
──……どういうことですか?
関:そうなりますよね(笑)。
八木:やっぱり、気持ちで負けちゃダメなので!(笑)
──なるほど。ハルカミライがライブで大切にしていることはありますか?
須藤:武正さんが言っていた「その日がどういうイベントなのか」というのは僕らも大切にしていて。セトリにはあんまり影響しないですけど、ボーカルが何を話すかということには直結してくるので、(橋本)学(Vo)がやりやすいように、楽器隊がコントロールするというか。お客さんが堅かったら少し緩められるように壁を壊して、逆に元気でノリノリな人たちだったらもっと上まで行けるように階段を作るようにするみたいな。お客さんの雰囲気を見て判断しています。
小野・八木:勉強になります!
須藤:いやいや……(笑)。
──今回は毛色の違う2組ですが、こういうときはどのような戦い方を?
小野:戦いなんで、明かしません!
八木:というか無策です!(笑)
須藤:僕たちから言うのもアレなんですけど、正直、タイプ違うってあんまり思ってなくて。
小野:あー、そうかも。確かに最終的なアウトプットは違うかもしれないけど、根底はわりと近いんじゃないかなって、話を聞けば聞くほど思います。
須藤:そうですね。
小野:あとは……俺も髪型オールバックにしちゃおうかな(笑)。
関:もしよかったらワックス貸しますよ。
小野:お! ありだな、オールバック。
八木:アリだと思います。
関:出番前、セットするんで!
小野:本当? してくれるの?!
関:本当にしていいですか?
小野:本当にする! ちなみにさ、普段どんな衣装着てるの?
関:赤いTシャツにスキニーですね。
小野:よし、買っていくわ、下北で。めちゃくちゃ大地に寄せていこ。
関:そしたら僕のTシャツ、持って行きますよ。
八木:貸してくれんのかよ!
小野:でも俺、めっちゃ腹出てるよ?
八木:それがいいんじゃん! シュッとしたやつのあとにボチャっとしたやつが出てくるっていうのが。
小野:いや、まだ出番わかんないよ。
八木:確かに。
須藤:出順は気になるところですよね。
小野:ね、出順でちょっと変わったりするよね。
八木:先がいい!
小野:おい、先輩! 先輩感出せよ!(笑)