“シェルターの顔”・KEYTALK
──今回、このツーマンを組んだ張本人・義村さんに、その理由を聞いています。まずKEYTALKは「シェルターの顔というイメージをリアルタイムに感じることができるバンドだから」。“シェルターの顔”と言われていますが、KEYTALKにとって下北沢SHELTERはどのような場所ですか?
小野:“ライブハウスの聖地”というか。学生の頃から名前を知っていた、憧れのライブハウスです。でもいざ来ると想像以上に狭くて。その狭さがいいんですよね。あとは「30年間、いろんなバンドが出してきた音が吸収されているんだなぁ」と感じられるような音の鳴り方がするんですよ。とにかく唯一無二のハコだと思います。
──KEYTALKが初めてワンマンライブをやったのも下北沢SHELTERですよね。
小野:はい。2011年の11月19日です。
八木:完璧に覚えてるのすごい!
──『SHELTER 30th Anniversary FINALE!! ZeppがSHELTERになります。』が11月20日なので、まる10年ですね。
八木:おお! 僕もSHELTERは憧れの場所であり、目標の場所であって。古閑さん(KOGA RECORDS代表)と出会って、ちょくちょく連れてきてもらうようになってからは、いろんな方と飲ませてもらえる場所になっていますね。ここで飲んでる方ってSHELTERに根付いている方というか……下北のライブハウスの歴史みたいな人たちじゃないですか。だからそういうものを肌で感じさせてもらっています。まあ、酔っ払ってだいたい忘れちゃうんですけど(笑)。
──ライブをする場所だけでなく、交流の場でもあると。
八木:そうですね。どっちの場所としてもすごく好きです。
小野:八木はSHELTERで救急車呼んでますから。
須藤・関:えっ!?
八木:ああ。酒飲んでテンション上がって人間ピラミッドを作ったんですよ。僕は下だったんですが、崩れたときに誰かが足の上に乗って。「折れた」と思いました。ツアー直前とかのタイミングだったので「終わった」と思いましたね。結局折れてなかったですけど。
小野:ちなみに僕はSHELTERで出禁(出入り禁止)になってますから(笑)。理由は書けないんでアレですけど……すみません、書ける思い出が全然なくて(笑)。
──SHELTERでのライブで印象的だったものはありますか?
八木:義村さんが僕らの「sympathy」という曲を好きと言ってくれていて。いつのライブだったかは覚えていないんですけど、その曲を演奏したときに、後ろから義村さんがダイブで流れてきたんですよ。
須藤:うわぁ、いいですね!
小野:それで言うと……うちの社長の古閑さんも、いつもは社長らしくどっしり構えて、じーっとライブを見ているんです。でもSHELTERだとPA席で見て、ドリンク買いに行って戻って……を繰り返してるからどんどん酔っ払っていって。「Passion」のときにめちゃくちゃノッてることがありました(笑)。
八木:古閑さんが!? 見たことない、そんなの。
小野:ありましたよね?
古閑:(頷く)
小野:めちゃくちゃノッてて、普通にビックリしたもん(笑)。
──社長も気を許せる場所なんでしょうね。
小野:そういうことなんでしょうね。まあ、社長もSHELTERで飲み過ぎて救急車で運ばれてますから(笑)。