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KEYTALK×ハルカミライ『SHELTER 30th Anniversary FINALE!! ZeppがSHELTERになります。』

2021.11.25

SHELTER 30th Anniversary FINALE!!
ZeppがSHELTERになります。
出演:KEYTALK / ハルカミライ
2021年11月20日(土)Zepp Haneda
 
下北沢SHELTERのオープン30周年を記念したライブイベント『SHELTER 30th Anniversary Finale “ZeppがSHELTERになります”』が11月20日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて開催された。
 
会場にはSHELTERのスタッフ手描きによるSHELTERの看板が飾られたり、ステージの床に市松模様が敷かれたりと、タイトル通り、会場はSHELTER仕様に。
開演前には下北沢SHELTERの店長・義村智秋が登壇し、SHELTER仕様となったステージを見ながら「SHELTERを感じてもらえたらと思います」と語る。また「この人があったから今のSHELTERがある……とまでは言わないですけど(笑)」とKEYTALKが所属するKOGA Recordsの代表・古閑裕も呼び込むなど、アットホームな雰囲気で会場を温めた。
 

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先陣を切ったのはハルカミライ。関大地(G, Cho)、小松謙太(Dr, Cho)、須藤俊(B, Cho)が順にステージへ進み、ベースを手にした須藤は「今日はマジ、完全にやる!」と一言。その言葉に観客のスイッチも入ったところで、橋本学(Vo)がステージへ。4人は「君にしか」でイベントの口火を切った。須藤はさっそくベースを床に投げ去ってステージ上を動き回り、橋本もマイクスタンドを倒したりと、のっけからフルテンションの彼ら。「ヨーローホー」「カントリーロード」とさらに熱を上げながらライブを進めていく。その勢いに、3曲目にして関が弦を切ってしまうほどだった。
 

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ハルカミライとKEYTALKはこの日が初の対バン。そこで、須藤がKEYTALKファンへ向けて「うちのギター、菅田将暉に似てない?」と言うと、すかさず橋本が「ちなみにうちのドラムは“小松”って言います」と続けて笑いを誘った。MCだけでなく「春のテーマ」では曲中に橋本が「大丈夫、君の知らないあの曲もこの曲も、全部抱きしめてくれるよ」と優しく語りかける。SHELTER店長・義村は今回のツーマンライブに際し、「10人前後の動員のときからSHELTERに出ていて、徐々にお客さんが増えて、人気になっていく様を体感できたのがハルカミライだった」と話していたが、ハルカミライを初めて観る観客をも、誰一人置いていかないステージングに、ライブバンドとしての底力を見せつける。
 

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この日の各バンドの持ち時間は70分。それまでの荒々しいパフォーマンスから一転、橋本がマイクスタンドを立て「Mayday」や「ウルトラマリン」をじっくりと歌い上げかと思えば、ツービートの「エース」やシャッフルビートの「フュージョン」で観客の体を揺らしたりと、緩急を付けたステージングで観客を惹きつけていく。MCでは言葉少ない橋本も、曲中では雄弁。「僕らは街を光らせた」では「高校のとき親友に教えてもらったあのバンドと、一緒にやるんだってよ。なあ、あの頃の俺、楽しいことが待ってます」「昨日の夜、俺『明日ツーマンだよ』って連絡したんだよ。『こんな日が来るなんて思わなかった』って返事が来たよ」と歌詞を替えて、KEYTALKとの初対バンを噛みしめる。

20211120_Z3_3114.jpg20211120_Z3_3161.jpg20211120_Z3_4278.jpg続く「眠れない夜に俺たち、Zepp HANEDAに来たのさ」との語りから始まった「アストロビスタ」では、橋本が「SHELTER、30周年おめでとうございます! 義村さんまたラーメン食いに行きましょう」「行ったことないやついたら行ってみるといいよ、いい場所だよ」とSHELTERへメッセージを贈った。そして「俺らにも育ったライブハウスがあって。その育ったライブハウスの曲をやって終わります」と橋本が告げると、バンドは最後に、当初の予定を変更して急遽「ヨーロービル、朝」を選曲。後ろからの強い光に照らされ、シルエット姿になった4人は愛おしそうに同曲を演奏していった。
 

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後攻のKEYTALKがステージに登場……と同時に場内がざわつく。というのも小野武正(G, MC, Cho)が、ハルカミライ大地のトレードマークである赤いTシャツにスキニーパンツという出で立ちで登場したのだ。そんなざわめきをよそに、KEYTALKは最新作の1曲目「宴はヨイヨイ恋しぐれ」でライブをスタートさせると、SHELTER店長・義村が好きで演奏時にはダイブしていたこともあるという「sympathy」、タイトル通りのお祭りナンバー「MATSURI BAYASHI」を連投し、一気に場内をKEYTALKモードに染め上げた。
 

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3曲を終えると小野が「どうも、KEYTALKの大地です」と挨拶。今回のコスプレは、下北沢SHELTERの30周年記念特別号として一号限りの復活を果たしたフリーペーパー『Rooftop』に掲載の対談にて約束されたものであることを説明する(対談記事はこちら)。観客がようやく納得したところで、バンドはライブを再開。首藤義勝(Vo, B)と寺中友将(Vo, G)のボーカルが色気を帯びた「暁のザナドゥ」「DE'DEVIL DANCER」、疾走感あふれるさわやかな「Love me」など、多彩な楽曲群で魅了していく。ハルカミライがシンプルな照明でのパフォーマンスだったのと対照的に、カラフルな照明がステージや客席を彩り、視覚でも場内を盛り上げていった。
 

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SHELTER店長・義村に「SHELTERの顔」と言わしめるKEYTALKは、曲間にも「行けるのか、SHELTER!」と焚きつける。さらにMCでは、市松模様の床を見ながら、自身の日本武道館公演でも同様にSHELTERを模した市松模様の床を演出したことを話し、「KEYTALKはSHELTERに育てられたバンドだと思っている」と想いを語った。
また、KEYTALKは今月自身のワンマンツアーを終えたばかり。「ワンマンは最高に楽しいけど、こうやってバチバチにカッコいいバンドと一緒にやるのも最高だなと思いました」「ハルカミライのライブを初めて見たけどとんでもないね」と初のハルカミライとのツーマンライブを喜んだ。
 

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そんな本編の締めくくりに選ばれたのは「夕映えの街、今」。「この場所を、SHELTERに、ぎゅっと小さいライブハウスにして帰りたいと思います。僕らなりのロック、その目で確かに目撃してください」との寺中の言葉から演奏された同曲では、八木優樹(Dr, Cho)による手数の多いドラミングに乗せ、フロント3人は暴れ回りながら渾身のプレイを聴かせる。その熱量はまさに“ZeppをSHELTERにする”勢いで、4人はノイズと共に余韻を残したままステージを去った。
 

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この日11月20日は、KEYTALKが「コースター」でメジャーデビューを果たした記念日でもある。ということで、アンコール1曲目は「コースター」を、2曲目にはインディーズ時代によくSHELTERで演奏していたという「アワーワールド」をプレイ。KEYTALKは2021年11月20日ならではの選曲で、ライブを締めくくった。
 

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ライブ後にはSHELTERスタッフも呼び込み記念撮影。最後にSHELTER店長・義村が「31年目もがんばりますので、ぜひ下北沢SHELTER、そしてライブハウスに遊びに行ってみてください」と挨拶する。小野も「ハルカミライ、また一緒にやろうね! SHELTERにも出させてくださいね!」と約束を交わして、イベントは大団円を迎えた。(text:小林千絵 / photo:アンザイミキ)
 

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【セットリスト】
<ハルカミライ>
01. 君にしか
02. ヨーローホー
03. カントリーロード
04. QUATTRO YOUTH
05. PEAK’D YELLOW
06. ファイト!!
07. 俺達が呼んでいる
08. 春のテーマ
09. Mayday
10. ウルトラマリン
11. predawn
12. 光インザファミリー
13. Tough to be a Hugh
14. エース
15. フュージョン
16. 世界を終わらせて
17. 僕らは街を光らせた
18. アストロビスタ
19. ヨーロービル、朝
 
<KEYTALK>
01. 宴はヨイヨイ恋しぐれ
02. sympathy
03. MATSURI BAYASHI
04. 暁のザナドゥ
05. DE'DEVIL DANCER
06. 大脱走
07. 太陽系リフレイン
08. Love me
09. MABOROSHI SUMMER
10. fiction escape
11. ラグエモーション
12. MONSTER DANCE
13. 夕映えの街、今
─アンコール─
14. コースター
15. アワーワールド

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