ライブ会場の規模とパフォーマンス
──距離感の話で言うと、今回のライブは『ZeppがSHELTERになります。』。Zeppもライブハウスではありますが、下北沢SHELTERのようないわゆる“小箱”と、Zeppやさらにはアリーナなどの大きな会場で、ライブの内容やパフォーマンスに違いは出ますか?
八木:ハルカミライ、違いありそう。
須藤:あるっすね。
八木:小さいほうが巻き込みやすい?
須藤:最初はそうだったんですけど、最近はある程度大きいところのほうがやりやすく感じてきました。お客さんの表情が生で見えると、緊張しちゃうんですよね。だからそういうときは人が2人に見える目をして、緊張を紛らわせます。
八木:その戦術、めっちゃかわいい!
関:僕も昔と逆で、今は大きい会場のほうがやりやすくなりました。小さいライブハウスのほうがガツガツできたけど、今はコロナ禍で小さいライブハウスで動き回れないから。なので、広いほうがやりやすいなって。
須藤:“広いほうができることが多い”という考え方になったよね。
八木:へえ!
──ライブの作り方も変わりますか?
須藤:無理して動き回らないとか、それくらいのレベルですね。セットリストとかはほぼ変わらないです。
──KEYTALKはどうですか? 近年は小さいライブハウスでやる機会が減ってきてはいると思いますが。
小野:ライブハウスでも全然やりますよ。でも確かにコロナ禍になってからは小さいところあんまりやってないか。
八木:そうだね、最近だとTSUTAYA O-EASTかな?
関:(小声で)イーストってちっちゃい……?
須藤:イーストは大きいよね……。
八木:いやいや、比較的、ね!(笑)
須藤:僕らもがんばります!(笑)
──コロナ禍以前は、小箱と大きい会場で違いはありましたか?
小野:大きい会場では無理して動くことっすね!
八木:ハルカミライと逆にね(笑)。
小野:はい! 僕は無理して動いてます。年甲斐もなくがんばってます。昔は八木くんも一緒にヘドバンしてくれたんですけど、今はやってくれないので、一人でヘドバンしてます。
──バンドとしてのライブの作り方は変わりますか?
八木:あまり変わらないですけど、ゆったりした曲は、広いところのほうが選出率が高いですかね。
小野:セットリストはさすがに変わりますね。コロナ禍以前のライブハウスでは畳み掛けるようなセットリストにしたり、座席のあるホールではバラードとか聴かせる曲が多めになったり。
──とはいえ、基本的にはKEYTALKはライブハウスのライブをそのまま持っていっている印象があります。
小野:そうですね。予算の都合でちょっと……(笑)。
八木:武道館のときは空を飛んだりしたけど。
小野:空を飛んだり、炎が好きなメンバーがいるので火を出したり、面白がっていろんな演出しますけど、でもライブハウスでやってきたものをそのまま大きいところに持っていくというスタンスは強いかもしれないです。