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INTERVIEW

トップインタビュー島キクジロウ(the JUMPS / 島キクジロウ & NO NUKES RIGHTS)×ISHIYA(DEATH SIDE / FORWARD)×遠藤妙子「"REAL VOICE REBEL ON" コロナ禍の時代に響かせなければいけない音楽、叫ばなければいけない言葉とは何か」(後編)

コロナ禍の時代に響かせなければいけない音楽、叫ばなければいけない言葉とは何か
【後編】個人が社会のための犠牲になってはならない、社会のために個人が埋没してはならない

2020.10.08

世界中が日本の憲法にすればいいじゃん!

遠藤:で、島キクジロウ & NO NUKES RIGHTSもFORWARDも憲法を唄った曲があるよね。

ISHIYA:いきなり。脈絡ないなー(笑)。

島:脈絡もなく話を変えないと次にいかないもんね(笑)。

遠藤:そうだよ、もうそろそろ配信の時間が終わっちゃうんですよ!

ISHIYA:いや、勉強になります(笑)。

遠藤:憲法は今日の話全部につながってるってことで。やっぱね、それを唄ってるってことが、対談してもらいたいって思ったきっかけだし。

島:FORWARDも唄ってるって聞いてびっくりしたよ。

ISHIYA:戦争反対って思ったら自ずと行き着いたというか。

遠藤:タイトルが「戦争の放棄」。

ISHIYA:そのまんまだよね。憲法9条を全部、イントロで。その曲ができてから、たぶん全部のライブでやってる曲。

島:へー。海外でも?

ISHIYA:海外でも。日本にはこういう憲法がある。世界中がこの憲法にすればいいじゃん! って拙い英語で説明してライブをやる。75年間、こんないいものを守ってきて。読んだとき、いいこと言ってるじゃん、いい歌詞になるじゃんって思った。

遠藤:じゃ、その曲を。

 

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──FORWARD「戦争の放棄」(『Against Their Insanity』に収録)

 

島:いいね。叫んでたね、9条を。

ISHIYA:ソラで言える。憲法を暗記してるなんて初めてハードコアをやり出した頃には考えられない(笑)。

島:9条、意外と長いしね(笑)。

遠藤:島さんは、アルバム『KNOW YOUR RIGHTS』収録曲に…。

島:半分くらいが憲法入ってる曲で。最初に作ったのが9条の「Dance to the 9」。こりゃいいなって今度は表現の自由を謳った21条の「Dance to the 21」を作って。で、俺が一番好きなのは13条だから「Dance to the 13」。個人の尊重。すべての人間は個人として尊重されるってやつ。自民党の改正案は、すべての人間は人として尊重されるって。「個人」じゃなく「人」。個をなくしてる。どんだけ姑息なんだっていう。

ISHIYA:ホントそう。姑息。人はそれぞれ個人であるべきなのに、そこを消してるんだよね。

島:変わらないように見せかけて全く意味が変わってくる。人として尊重ってのは当たり前なんだよ。その当たり前なことをわざわざ書くこと自体がおかしいんだからさ。

ISHIYA:現行憲法は素晴らしい憲法ですよ。それを小難しくじゃなく、シンプルに伝えられるのは音楽だし。

遠藤:個人の尊重も戦争の放棄も表現の自由も、ロックやパンクがずっと唄ってきたことだしね。

島:そうそう。個人の尊重ってのは、個人が社会のための犠牲にならない、社会のために個人が埋没してはならないってこと。

遠藤:そういうことって今ホントに大事で。

島:コロナ禍と言われていて、一人一人がどういうふうに立ち振る舞うか、どういうふうな立ち振る舞い方が自由といえるのかって、簡単に答えは出てこないよね。だからそういうことを考えるいい機会ではあると思うし、もっと考えようって。

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遠藤:ライブハウスは厳しい状況ではあるけど…。

ISHIYA:しぶといでしょ、絶対。音楽はしぶとい。どうしようもなくあるものだから。そこは絶対大丈夫。音楽はなくならない。

遠藤:あー、時間がないんでここまでですが。いつか続きやりましょう!

島:ぜひ。

遠藤:2人をセッティングしたあたしはエライですね(笑)。

ISHIYA:エライ(笑)。島さん、今後もよろしくお願いします。いろいろと(笑)。

遠藤:最後は島キクジロウ & NO NUKES RIGHTSで「Dance to the 9」。今日はどうもありがとうございました!

 

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──島キクジロウ & NO NUKES RIGHTS「Dance to the 9」(『KNOW YOUR RIGHTS』に収録)

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