あのドン・レッツがNo.1ファンを自認!
──現時点ではWEBで断片的にしか聴けてないわけですが、じゃあ新曲には新しい要素も入ってきてるんですかね?
あっこりんりん:そうですね、ちょっとメタルっぽくしてみたりとか。自分が思う、ですけど(笑)。
──ちなみに新曲は「(I don't believe my)母性」と「焼き鳥」と……。
あっこりんりん:「ジジイ」と、「Why」ですね。
──その「ジジイ(is waiting for my reaction)」は、上から目線でアドバイスしてくる年配者についての歌みたいですが、これはどんなふうにして出来た曲なんでしょう?
あっこりんりん:いや、違くて、めっちゃイヤな態度出してるのに気づかず口説いてくるおっさんの歌ですよ。すごいんですよ、自分が拒否られてるのなんか露にも思わないポジティブさが。ほんですごい乙女みたいにウジウジするんですけど、芯は見下されてるんだなって感じます。普通メシめっちゃ断られたら脈ないってわかるでしょ? やつらは「なんで? ごちそうするのに?」って言うんです。おまえに時間割きながら奢られるメシよりひとりでカップラーメン食ってるほうがうまいねん……。これは歌詞とメロディとリフなんか急に思いついて一気に完成させました、すぐ。ずっと唄いたかったことなんですけど、お客さんにオジサマが多いのでちょっとビビって今まで作れなかった的な〜(ピース)。
──では、〈彼氏のケータイを見たら、めっちゃマッチングしてました〉という「Why」は、実際の経験を唄ったもの?
あっこりんりん:ケータイをふと見たら怪しいアプリのアイコンが目に入って問い詰めたってとこまでは事実です。昔の彼氏ね。
──この新しい4曲を、さっそくレコーディングして、たとえばEPの形で出してしまおうという計画もあったりしますか?
あっこりんりん:シングルはリリースにちょっと金かかりすぎるって(レーベルから)言われてるんで、できるだけ曲溜めて、なるべくアルバムの形で出せるように曲を作っていこうって思ってます。来年も海外ツアー行きたいんで、私らも売るもんがないと回りにくいなぁってっていうのがあるし。
──そもそも、イギリスのレーベルであるDamnablyとは、どのようにして契約することになったのでしょうか?
あっこりんりん:私らが大学卒業の時のアルバムのレコ発で、少年ナイフと対バンさしてもろて。少年ナイフをDamnablyが出してたんで、その繋がりで当時のドラムのエミさんに(連絡先を)聞いたらしくて。
よよよしえ:それで「YouTube見たよ」っていうメールが突然来た。
──もともと日本や韓国のバンドに強い興味を持っているレーベルだったんですか?
よよよしえ:アジア圏のバンドもいますけど、アメリカやカナダのバンドも多い気がします。
あっこりんりん:ただ最近はめっちゃ韓国推してますね。
よよよしえ:そう、今年のイギリス・ツアーは(レーベルメイトでもある)韓国のバンド2組(※Say Sue MeとDrinking Boys and Girls Choir)と回ったんで。
──現地では、海外で評価してくれてる人たち、たとえばドン・レッツには会いました?
よよよしえ:以前、100CLUBでライブをした時に個性的なおっさんと写真を撮ったんですけど、それがドン・レッツだったってことはあとで知ったんですよ。それから応援してくれていて、今年のロンドンのスカラにも観に来てくれていたみたいなのですが挨拶はできませんでした。いつもインスタでいいねしてくれて、今年の春には、京都に来てたみたいで、その時も連絡はいただいてたんですけど、ちょっと都合が合わなくって、お会いはしてないです。