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トップインタビューおとぼけビ〜バ〜【前編】- とにかく今は「次なんかできへんかな」の精神で!乞うご期待!

とにかく今は「次なんかできへんかな」の精神で! 乞うご期待!

2020.04.28

 昨年リリースした最新アルバム『いてこまヒッツ』が全世界から高い評価を受けた、おとぼけビ〜バ〜。引き続き、海外の大物ロック・ミュージシャンたちの間で熱い注目を浴び続けていて、ニルヴァーナのクリス・ノヴォゼリッチがツイッターで「Don't Light My Fire」のビデオを紹介したり、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロが「彼女たちのことを教えてくれたデイヴ・グロール(フー・ファイターズ)に感謝」というコメント付きでお気に入り認定したりしている。
 そうした急上昇ムードにも後押しされてか、昨年末にはメンバー全員が勤めていた会社を辞め、バンド活動に専念することを発表。今年2月には早速、本格的なヨーロッパ・ツアーが実現した。ますます熱狂的な人気が爆発しているステージの様子は、ネットを通じて断片的にではあるが確かに伝わってきた。さらに、もはや確固たる人気を確立した感があるイギリスでは、かの英国放送協会にてスタジオ・ライブ、いわゆる「BBCセッション」も行なわれ、その収録現場には、彼女たちの大ファンを自認するドン・レッツが立ち会って、しっかり映像に収めていったという。
 そんな彼女たちに、バンドの最新状況を語ってもらうべく質問を投げかけたところ、メンバー4人全員で、たっぷりじっくり書かれた回答を返してくれた。かなりの分量になったので前編・後編に分け、まずはヨーロッパ・ツアーに関する話題を中心としたパート1を以下にお届けしよう。(interview:鈴木喜之/photo:Mayumi Hirata)

自分たちの演奏とお客さんの熱で成り立つライブ

──初のフランス公演を含め、オランダ、UKと廻る『YAMETATTA TOUR』が今年2月に行なわれ、現地では大歓迎を受けたようですね! 初めて訪れる場所、何度目かとなる会場、それぞれに関して、バンド自身としては、どんな手応えを感じましたか? また、今回のツアーを通じて特に印象深かったのはどんなことだったでしょう。

あっこりんりん:手応えとかは一本一本夢中でわからないです。とにかく自分の殻を破りたい、自分たちの音一つ一つを感じ切って放出したいというのが目標でした。でも初めて行ったフランスや1回しか行ってないオランダで、曲を知っているファンが多く来ていてびっくりしたし、感動しました。フランスのフェスで親子が楽屋に来て、小学生くらいの男の子が私たちのレコードを持って大喜びで目をキラキラさせていたのを見て、私たちがフランスに来ると聞いて駆けつけてくれたんだなあ、この日を楽しみにしてくれていたんだなあと思って涙が出そうになったし、誰かにそういうふうに思ってもらえるバンドをしていることが幸せだなと思いました。

よよよしえ:ツアー中はライブに必死で比べることができるほどライブの熱量等を冷静に考えられないので、どうだったかは正直わからないです。ただ毎回熱狂的な奴らが来て楽しんでくれてるのはほんとに嬉しいです。日本もそんな感じになってきてるのも感じてるのですが、やっぱり海外でのライブはお客さんが各々「われが主役や!」と言わんばかりに踊りまくってる様が最高で、ステージから見てても「よっしゃぶちかましたろ!」と気持ちを掻き立てられます。ただ、今回のツアーは熱狂が過ぎてケガしてる子とかが出ちゃって、それはめちゃくちゃ悲しかった。私たちのライブは自分たちの演奏とお客さんの熱で成り立ってるので、いつでもどこでも愛と思いやりのあるモッシュピットを心がけたいですね。

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ひろちゃん:今回のツアーでは初めての国、会場も多くあったのでやはりポカーンとした様子でいる初見の方、すべての会場に来てくれたいつもの方、いろんな姿が見れて面白かったです! どの会場でも若いお客さんが増えたな、と思いましたね。モッシュの激しさは今までで一番だったと思います!

かほキッス:『YAMETATTA TOUR』は私にとって2度目のヨーロッパ・ツアーでした。前回は客席を見る余裕がなかったのですが、今回はどこの会場でもお客さんがぎゅうぎゅうだったのが印象深かったです。3つの会場でチケットがソールドアウト、最終日のScalaではお客さんの数が過去最高でした。おとぼけビ〜バ〜を楽しみにしてくれている方が年々増えてるのは本当に嬉しいです。

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