まずイギリスへ
──まずUKの2日間ですけど、ハードコアとかパンクのフェスじゃない、いわゆるロック・フェスに出た流血ブリザード、どうでした?
ユダ様:それだから逆に良かったのかも知れないです。最前にね、ちょっとオタッキーな人が来て、凄いノってくれるんですよ。それにつられて…一人ノるとやっぱり他の奴もノってくれるんで。モッシュとかしてくれる奴がいたりとか。ただ、後ろのアダルトな客層からすると「…」って感じやから、凄い割れてましたけど。でも俺もバーッと飛び込んで、クラウドサーフみたいなことが起こった。イギリスでそういう光景が起こったのはやっぱり嬉しい。1日目はちょっと手堅くやったんですが、2日目が大きいステージやったんですよ。LOFTよりデカいぐらいのとこでやって、2日目はスカムなパフォーマンスを解放したんです。そしたら、みんなクレイジーなパフォーマンス好きなんでしょうね、物販がスコーンと売れましたわ(笑)。凄い刺青のネーチャンとか「一緒に写真撮ろう!」って来てくれたりとか。対バンの人も凄い褒めてくれたり。あとKILLA KELAっていうラッパーの人が自分のYouTube番組に使いたいって言って撮ってくれたりして。あと嬉しいのは、去年観たのを覚えてて、「去年あなたたち観て好きになったから、今年も来たわ!」みたいな人…。
ミリー:リピーターがいたのは嬉しかったな。
ユダ様:去年1回しかやってないのに。
ミリー:去年より今年の方がライブ盛り上がってるなって思ったよ。去年はダンスばっかり盛り上がったような…(笑)。
ユダ様:そうッスね。今回は最初の方でワーッと来る奴が既に何人かいたんで。去年よりも随分盛り上がりましたね。
ミリー:その後Camden Rocksのアフター・パーティーに、セクシーと行って…もしかしたら大物いるかも知れないなーと思ったけど、見当たらなくって。「いっか、二人で飲んでても楽しいし」って言ってたら、クリスがバックステージに入れてくれて、そこでなんと、LIBERTINESのギターのカール(カール・バラー)に会ったんだよ!
セクシー:最初全然気付かんかった(笑)。
ミリー:サングラスかけてるし、誰かわかんなくって…凄い気さくな感じで話しかけてくれて、しゃべってたら「日本には14回行ったことがあってね」…「あのー、失礼ですがあなたのバンド名は?」って訊いたら「THE LIBERTINES! Rock ‘n’Roll Band!」って言われて。「えー!」っと思って、「ああ、気付かなくてすみませんでした!」って言ったら、「いやいや、俺の母さんも気付かない時あるから!」って、フォローしてくれた…。
──よくわかんないジョークだな…(笑)。
ミリー:(笑)カールのiPhoneに、何故かユダの裸の写真と、ヌンチャクを振り回して脱いでる動画が入ってたんだよ。なんでかわかんないけど!カールは「We want danger!」とか言ってた…。
ユダ様:光栄なことですね(笑)。
──観てたんだ?
ミリー:わかんないけど…。
ユダ様:来てたのかも知れんし、カールの友達とかが「カール、ヤベえのいんぞ!送るぜ!」って送ったのかも…それは知らないですけど。
ミリー:けっこうな枚数入ってたし。そんな風に、カールにバンド名聞いて、一瞬気まずくなっちゃったんで、他のイギリス人にバンド名訊けなくって(笑)。何人かと話してたら、いろいろ「いやあ、前出たSUMMER SONICってフェスは、アレは良かったねえ」とか「俺たちはイギリスではけっこうお客さん呼べるんだけど、日本では1000人キャパぐらいしか出たことがないんだ」って…。
ユダ様:そういうところのバックヤードに、流血の二人が(笑)。
──実はみんなパンピーじゃなかったんでは?
ミリー:そうそう(苦笑)。
ユダ様:日本に来た、どいつもこいつもアレですよ多分(笑)。
ミリー:なんか、セクシーがスウェーデン人のめっちゃ屈強なおっちゃんに押さえつけられてたよな。「日本大好きだよ、ハッハッハッ」みたいな(笑)。