最初の印象
——互いに初めて会った時の印象は覚えてますか?
瀬音:最初にkazuさんに会った時は、僕が19歳とか20歳くらいの時だと思うんですよね。ただ本当に挨拶をするくらいで。Sel’mに入って、ワンマンのライヴの時に、サウンドチェックの外音を聴きによくkazuさんが来てくれていたんですけど、あんまりお話をしたことがなかったので、ちょっと怖かったんです(笑)。「ここはこうした方がいいよ」とか言ってくれていた印象ですね。
——kazuさんは?
kazu:Sel’mは、ギターが蜉蝣のローディーで、リズム隊(BaとDr)がDIR EN GREYのローディーだったんですよね。蜉蝣とDIR EN GREYは事務所が一緒だったんで、3人のことはバンドの結成前から知っていて、瀬音さんだけは後から知ったんで、他の3人と比べるとちょっと距離感はあったよね。
瀬音:そうですね。
kazu:しゃべんないし、ちょっと難しい子なのかなっていう印象ですね。でも考えてみたら、普通しゃべってこないよね、そんなにね。だって、自分のメンバーがローディーをやっていたバンドの先輩にそんなにしゃべりかけにいかないよね(笑)。
攸紀:そうだね(笑)。
一同:(笑)
kazu:でも俺は、あんまりそういう感覚がない人間だから、他のメンバーに比べると来ないから、シャイなのかなっていう第一印象です。
——では瀬音さんの一也さんの印象は?
瀬音:僕は大体そんなに絡んだりするタイプじゃないんで、何のきっかけで話したのか全く覚えてないんですけど、なぜか一也くんが俺のことをいじってきたのが初めてだったんじゃないかなって(笑)。
一也:(笑)そんなこと、してないんじゃないですか?
瀬音:多分、ちょっかい出されて、「この子は僕と同い歳なのかな?」って。歳とかも全然知らなかったんで、慣れ慣れしいなって思いながらも仲良くなった感じなんで(笑)。
一同:(笑)
——一也さんは?
一也:最初に会った時は、もう覚えてないですね。どうやって話すようになったのかすら、全く思い出せないって言うか。
瀬音:一番最初は、LOFTの階段で…。
一也:あっ!!
瀬音:よく分かんないけど隣にいるなって思って。ずっとお酒を一緒に飲んでたなって。
一也:あ〜、思い出しましたわ。
瀬音:それで多分1時間半くらい話していた気がする。
一也:そうでしたね。
——では攸紀さんの一也さんの印象は?
攸紀:第一印象? そん時は確か、一也はロン毛だったんですよ。ピアスもいっぱい開いてて。ライヴを観たんですけど、雰囲気のある子だなって思って、印象には残ってましたね。そのバンドの中で一番印象に残ってました。で、よく話すようになって、こんな変態だとは思わなかったです(笑)。
一同:(笑)
攸紀:いい方向で(笑)。いい奴だなっていう感じですかね。
——一也さんは?
一也:多分初めて会った時は、攸紀さんがやっていたバンド(GULLET)の解散ライヴだったんで。
攸紀:あっ、そうか!
一也:その時もしゃべってないけど、クールな人かなって思いましたね。
——ではkazuさんからの一也さんの印象は?
kazu:第一印象はあんまり覚えてないですけど、一也もおとなしい子だなって。ただ一也の場合は、先にプライベートの話をめちゃくちゃ聞いてたんで、だいぶヤバいだろうなって(笑)。
一同:(笑)
攸紀:確かにそうでしたね(笑)。
kazu:相当ヤバい子なんだなっていう認識で初めて会ってるんですよね(笑)。でもしゃべんないし、おとなしいなって。結局その後は普通に付き合うようになって、その通りだなって(笑)。攸紀ちゃんは、僕らのシーンの同じ世代のベーシストの中で、ベーシストのゆきの(攸紀の昔の名前)って昔からすごく有名人で、彼自体がブランドなんですよ、keinの頃から。そういうカリスマ性みたいのがあって、知り合う前から存在を知っているわけですよね。その感覚で会うんで。攸紀ちゃんもそんなにいきなりベラベラしゃべる感じでもないんで、暗いなっていう(笑)。
一同:(笑)
kazu:みんな暗いなっていう印象ですかね(笑)。
攸紀:俺、覚えてるんですけど、kazuくんとちゃんとしゃべった時に押ちゃん(蜉蝣のVo)とかもいて。俺も、kazuくんが蜉蝣より前のバンドをやってた時に某テレビ番組で観ていた側なんで。俺はそのバンドの曲が好きで、逆の感じっすよね。俺からしたら、kazuくんがそのブランドを背負ってる人間みたいなイメージがあったんで。蜉蝣に入ってやってたのも知ってたし。単純にベーシストとして興味があったから、俺はあんまり自分からしゃべりかけないんですけど、その時は結構頑張ってしゃべってた記憶がありますね。すごいしゃべり易いし、すごい気さくな優しい人だなって思いましたね。
kazu:攸紀ちゃんが東京に出てきてから住んでたところが僕も近かったんで、すごいよく会って遊んでましたね。その延長戦上でディムが始まってるんですけど。ちなみに今回の出演者で一也の他にヤバい人っています? 夢時は?
攸紀:夢時はあのまんまですね。
kazu:あんま特殊な人はいないですね。ユアナさんくらいか。
一同:(笑)
攸紀:さっきも言ったんですけど、ちょっと人見知りがあるんで自分からはあんまり話しかけないんですけど、ここにいる3人は、自分からしゃべりかけ易いです。瀬音ちゃんも暗いイメージがあったんですけど、しゃべってみると面白いから、しゃべりかけ易いですね。
——瀬音さんの攸紀さんの印象は?
瀬音:俺は、割とライヴを観ている方が多かったですね。ステージのベースを弾いているゆきのさんを観て、ゆきのさんにも言ったんですけど、すごい色気があるなって。でも会っても、あんまり話せないって言うか、照れって言うか。で、ずっとしゃべれなかったんですけど、それこそゆきのさんが話しかけてくれて、よくしゃべるようになったんです。僕の第一印象からは、全然変わったものになりました。
攸紀:安心しました。
一同:(笑)
——瀬音さんみたいに、第一印象と変わったことって何ですか?
攸紀:多分みんなそうだと思うんですけど、最初暗いだろうと思ってたのが、意外とポップな人間だったっていうところじゃないですかね。