ー曲のタイトルと歌詞は、イコールではない!?ー
aie:いや、全然。録りながら書いたりもするし。
ーーへぇ〜。今回、詩の世界観と言うか、1つaieさん節と言うか統一された世界はあると思うんですけど。
aie:今回一番真面目かな、俺。タイトル以外は(笑)。
一同:笑
ーー内容的には(笑)?
aie:うん。元々、『殆ど腐敗』っていう曲も、仮タイトルは『オーロラ』だったの。“オーロラ”っていうのは、一般的なあの“オーロラ”じゃなくて、去年、バットマンの映画上映の時に銃乱射の事件があって、それがアメリカのコロラド州のオーロラっていう都市で、その“オーロラ”にしようと思ったんだけど、1曲ネット配信を先行でしようってなって、この曲にしようってなった時に、多分人目に触れる事も多い、the god and death starsを初めて聴く人も多いってなった時に、タイトルが『オーロラ』って寒くない!? って(笑)。
一同:笑
aie:俺ららしくないってので。
ーーまぁ、取りようによってはね、一般的なあの“オーロラ”ってとられる事の方が多いでしょうからね。
aie:何か嫌だな〜って。じゃあ、『殆ど腐敗』でって(笑)。
一同:笑
ーーじゃあからの踏み切り方がすげーっすけどね(笑)。
kazu:でも一番我々っぽい曲名は『emmny』ですよね(笑)。
ーー一応僕、調べたんですけど、全く意味が出てこなかったんですよね。
aie:造語なんだけど…。これは“M2”ですよ(笑)。
一同:爆笑
ーーなるほどー! 仮タイトル“M2”がそのまま『emmny』になったと(笑)。
一同:笑
ーータイトルには何の意味もなかったと。
aie:ないない。他にも『ハッピージェー』って曲があるんだけど、それは昔、大嵩さんのバースデーの時に俺が弾き語りでやろうかなって思って作った曲だから“ハッピーOJ(OJ=大嵩潤)”っていう(笑)。
ーーなるほどー(笑)。
aie:そっから『ハッピージェー』って。
一同:笑
ーーどうですか? その思いを聞いて。
潤:ただ、この曲って人が死ぬとかっていう。
aie:歌詞は全く関係ないから。
潤:ですよね。
ーーじゃあタイトルは結構別ものの場合があったりするんすね。比較的、昔に比べるとaieさんにしてはPOPと言うか、単純に言えば明るい曲が何曲かあるなという印象があるんですけど、その辺は昔の自分がやってきたバンドの時と変わってきてるんですかね?
aie:あ〜、無理に難しい事をしなくなったかな。わざと難解にしようっていうのは止めて、極力分かり易いようにした方が正しい音楽な気がして。
ーー気になった所で言うと、今回10曲入っているっていう流れの中で、1曲目の『殆ど腐敗』から始まって『飛ぶ鼠』で終わりますが、aieさんの吐息が入ってるじゃないですか。
aie:あれね、ゲスト・ヴォーカル、加納摩天楼(MUNIMUNI)!
ーーあっ、そうなんですね。aieさんちゃうんですね。
aie:やっぱね、俺たちのアルバムに関しては、とにかく摩天楼さんから始まりたくて(笑)。
一同:笑
aie:で、今回は加納摩天楼で終わるっていう。
ーーなるほど。じゃあ1曲目から10曲目の流れは決まっていたのかなって思ったんですけど、その辺の選曲は?
aie:漠然と1曲目は決まってて、最後どうしようかなって思ったんだけど、「『飛ぶ鼠』を最後にするならやっぱりゴリマチさん(=加納摩天楼)の吐息が欲しいから、一応入れといてもらっていいですか?」って言ってレコーディングしておいて、結局最後になったから活かしで。
ーーなるほど。で、インスト曲が8曲目ですよね。この辺は特にこだわりはあるんですか?
aie:やっぱね、1曲目は『殆ど腐敗』が勢い的にもよくて。俺たちだったら1曲目にインストを持って来がちなんだけど、となると、もうやる場所がないと。で、いろんな所を考えていったら、そこが一番収まりが良かっただけで。
kazu:あとはこのインストは今までやっていたのと違って、作り始めた時がジョークで作ってる感じで。前のインストとかは曲に繋がるように、ライヴの頭でもやるような感じでやってたけど、今回はちょっと。
aie:何でこのバンドがこんなんやるの、みたいな。
ーー何となく僕はそのジョーク感は分かりますけど。匂いが狙ってるなっていう。ひと笑いここで起こしたいって。
aie:馬鹿だなって(笑)。
一同:笑