ー“完全プロ志望”じゃないから、純度100%にー
ーー根本的なとこに戻るんですけど、バンド名の由来って何なんですか?
aie:これはZIGZOの曲のタイトルの『Got’s&death』をコッソリ頂いて。それでも俺らバンド名を変えたがってたもんね。CD出すタイミングで変えようって言ってて。
ーーそれまではユニット名と言うか、セッション名に近い感じでしたもんね。
aie:領収書で名前が長いのが嫌で。
ーー(笑)はいはい。
aie:面倒くさいなって言ってたんだけど、そうこうしてる間にCD出しちゃったから、もうね。社会的にも長いバンド名が増えてきたし。Mix Speaker’s,Inc.も長いよね。
ーー長いっすねー。絶対覚えてもらえないですからね。
aie:そうだよね。なんなら、MAN WITH A MISSIONも長いもんね。「まぁいっか」って言って。「何でもいっか」って。だからポリシーはないよね。
一同:笑
aie:ただ後乗せで、我々は神々が人々に対する愚かな行いを怒りで見ているっていうアンチテーゼっていう(笑)。
一同:爆笑
ーー社会に警鐘を鳴らしているっていう。なるほどね〜。前のくだりをカットしておけば上手いことなると思いますが(笑)。そんなこんなでライヴをかなりの本数やられてますよね? 一番過酷な時でどんぐらいやられてるんですか?
aie:でも、月3とか4とか。地方を入れれば。
ーー1週間に1本やってる計算ですね。俺が端から見てる感じだと、メンバー同士の仲の良さは異常だなと思うんですけど。
aie:大人だからね。
一同:笑
ーーあんまりここのラインは踏み越えないぞみたいのがあるんですか?
kazu&潤:いや…(笑)。
ーー(笑)っていうぐらい一緒にいてるイメージがあるんですけどね。
aie:なんかね…。そうだね、大人だからかな。
kazu:どうなんだろうね。昔からそんなに踏み込むタイプ?
aie:いや、全然。俺は割と受け身。
kazu:今、踏み込み方半端ないよね。
一同:爆笑
kazu:プライベートにも(笑)。俺への踏み込み方半端ないですよね(笑)。
aie:(笑)そうですね。kazuさんへの踏み込みは半端ないですね。
ーーこの間(2012年12月22日)の池袋手刀でのワンマンの時に、ライヴが終わってから打ち上げでaieさん家で鍋をしましたしね。ワンマンがメインなんだか、その後の鍋がメインなんだかっていう仲の良さですよね。
aie:あれね〜。わざわざ大移動してたもんね。
潤:そうですね。
kazu:そもそもバンドをスタートする時点でさ、変に目標とかさ。
aie:そうそう“完全プロ志望”じゃないから。「もうそういうのは良いでしょ」って。俺とkazuさんはバンドを取り巻く大人達との関係性にちょっと疲れて息抜きしてる感じがしてたから。
ーー長年やってきた音楽活動の中で?
aie:うん。大人に対するプレゼンをしたくないなっていうのがあって、出来た曲をその場で変えてやっていって、いつか良いものになればなって。リリースも決まってないし。
ーーそういう意味で言うと、アーティストとしては純度100%ですよね。やりたい事をやれてるって感じですよね。
aie:そうだね。良い状態だね。
ーーただしaieさんが飽き性やから純度が変わっていく感じですかね。
aie:そうだね。
kazu:これでもうちょっとお客さんが入っていたらね。完全プロ志向になるんだけどね。
一同:爆笑
ーー(笑)状況状況で変わっていくんですね。何ならやるよっていうね。今の時代だからこそ生まれるっていうのもあるかもしれないですね。
aie:そうですね。
ー今回のフル・アルバムのリリースのきっかけもkazuさん!ー
ーー今までライヴ盤が出たり、シングルが出たりしてますけど、今回のアルバムを作ろうぜってなったきっかけは?
aie:これもkazuさんきっかけで。前回出したシングルが、曲自体もそれこそ「ブッチさん(ササブチヒロシ)とやってたかな?」っていう記憶があるぐらいで、高井淳とゴッド(=the god and death stars)をやってた時の曲で、kazuさんになってからあんまりやんなくなった曲をリアレンジして、ワンマンの会場限定にしようかなっていうノリでレコーディングして、出来上がって、そのインタビューを受けている時にkazuさんが…。その後にこのタイミングで6曲入りぐらいのミニ・アルバムを出そうかなって思ってて。
ーー元々はミニぐらいのボリュームで考えていたんですね。
aie:そう。「今回のシングルも入れて、さらに新曲も増やせばフルになるんじゃないか。そろそろ俺達、バンドとしてフルのタイミングじゃない?」って。まぁ、kazuさんに言われたからには従うしかないって事で。
潤:そうですね。
aie:「じゃあそれで」って(笑)。
一同:爆笑
kazu:『addle apple』を出した時は、曲がどんどん…、まぁ言ったら、今やってる曲がなくなってっちゃうから何か形にした方がいいって言って出して。それで1年ぐらいやって、で『tonight is the night』出して。その『tonight is the night』出した時っていうのも、ワンマンやるから曲をバーって増やして、『addle apple』に入ってない曲が増えて、じゃあまたミニ・アルバム作れるねって事で作って。要は曲が出来たから作るっていう感じで。そっからまた新曲が増えてきて、またミニ・アルバムが作れるねっていう流れが去年だったから。このメンツになってからもう丸3年だし、フルをそろそろ出した方が…。ミニ・アルバムを作れる分の曲が溜まったからミニを出しましょうっていうのを過去2回やったし、フル・アルバムを出した方がこの先も展開し易いなと。また同じ流れになっちゃうのが嫌だなって思って。
ーースタンス的には元はセッションやユニットという形から始まりつつも、メンバーも固まり、名実ともにこのアルバムでバンドとして、という形になってきているムード感と言うか。これからプロ志向になりかけているっていう(笑)。
aie:何かのきっかけがね〜。