LOFTではお馴染みのギタリスト”aie”が率いるthe god and death stars。2作目は、浮世からあえて道を外すような、都市の大通りから外れた路地を歩く者たちのアルバムだと感じた。彼らの纏うモノクロで殺伐としたイメージ、そして全体を通してaieのギターとベースのkazu、ドラムの大嵩潤による虚空に鳴り響くソリッドで無機質なアプローチとaieの熱血を渋さで包んだようなダンディーなボーカル、退廃的ながら所々心情が見え隠れする歌詞が、己の弱い所を隠しながらカッコよく生きようとする、ある種の男臭い感情を感じさせるからである。M2「サニーゴーサニー」 で”誰もいない無意識に足跡を深く付け でも隠した”とあるように、その感情は、寂しさを抱えながら路地を歩くような、弱さの中に譲らないカッコよさを自然と見出す無意識なのかもしれない。まさしくオルタナティブ・ロックの神髄をつくものではないだろうか。(新宿LOFT:小林駿仁)
the god and death stars 「funky ghost hollywood」まさしくオルタナティブ・ロックの神髄をつく
2018.12.06 MUSIC | CD