5月6日のGW最終日。
下北沢SHELTERに初出演にしてワンマンを決行する、aie(Vo/Gt)、kazu(Ba)、大嵩潤(Dr)の3人編成バンド"the god and death stars"。
彼らをよく知るMix Speaker's,Inc.のseek氏をインタビュアーとして迎え、彼らの真髄に迫りました!
今回が初めてのインタビュアー経験となるseek氏にも注目しつつ、同日にリリースされる1st Full Album【-dawn of the god-】を作る事になったきっかけや、彼らのこだわりの作曲方法、そしてSHELTERワンマンへの心意気をじっくり語って頂きました!
笑いあり、本気さありの超ロング・インタビューです。
<interview:seek(Mix Speaker's,Inc.)/構成:河西 香織(新宿LOFT)>
ーこの3人の編成になった経緯ー
ーー本日はRooftopのweb版でthe god and death starsさんの取材をさせて頂きます、seekです。宜しくお願いしま〜す。
一同:宜しくお願いしま〜す。
ーーRooftopには初登場という事で、結成から、そして経緯からといろいろと伺っていきたいと思うんですが。元々はどういう流れでこのバンドは結成されたんですか?
aie:ほとんど関係ないけど、元々はdeadmanが終わって、the studsまでの間にやろうと思ってやってて。
ーーaieさんのソロ・プロジェクト的な感じで?
aie:みたいなノリで。で、the studsが活動休止して何かやる時に「前にやってたし、もう1回この名前を使ってみようかな」って思って。というのでササブチヒロシ(東京酒吐座)と始めて。
ーーそうですよね。初めはギターヴォーカルとドラムっていう編成でしたよね。
aie:ザ・ホワイト・ストライプスの感じでやってましたね。その時はちょっと遊び半分的な即興性がある感じでやってて、そんな流れの中で殻のライヴを観に行った打ち上げの席で大嵩さんと知り合って。それと言うのも大嵩さんが俺の事を覚えてて。
ーー以前からバンド界隈で面識があったんですか?
潤:俺が一方的に顔を覚えていたって言うか。
aie:10年ぐらい前のムックのFCイベントで、各メンバーがセッション・バンドをやるって時のSATO ちバンドのドラムが大嵩さんで、俺が逹瑯バンドのギターで、そのFCイベントの打ち上げでいたって時振りの再会だよね。
潤:そうですね。
aie:2008年とかかな。で、「何でもやってみたい」って感じだったから「じゃあ、1回やってみようか」ってなって、高井淳(ONE ELEMENT)と3人でやってみて。ちょこちょこ冗談半分で曲作ったりして、ステッカーで金儲けして…。
一同:笑
ーー(笑)やらしい、やらしい〜。
aie:まぁ、そんな感じでやってて、高井さんもちょっと他界されちゃって…。
一同:笑
ーー(笑)何を上手いこと言ってんの!
aie:(笑)そん時に別件でMoranのSiznaくんがMoranに加入する前にソロをやってて。
ーーあ〜、やってましたね。
aie:え〜とバンド名が…。
kazu:TIME SECTION#(タイムセクションナンバー)ね。
ーー1回対バンした事があるような気がしますね。
aie:そのギターで俺は呼ばれてて、ベースがkazuさんで、そのリハでkazuさんに会っていて。その時にゴッド(the god and death stars)がオファーを受けている日があったんだけど高井さんがNGで、そのリハの時に「kazuさん、ちょっとやってくれませんかね?」って話したら、「予定も空いてるし、いいよ」っていうのがキッカケだよね。
kazu:うん。
ーー2009年、2010年ぐらいですか? そっからこの3人の編成になって。
aie:そう。で、ステッカーも順調に売れていき、金も貯まって(笑)。
一同:笑
aie:で、kazuさんがね、俺が曲を飽きるのがすごい早くて、ポンポンコードもメロも変えていって音がなくなるから、ここで一発残しておかないとって。
ーーほ〜、音源として。その当時は仮タイトルで、数字が続いてましたもんね。
aie:そう、ずっと数字。もう訳分かんなくなって(笑)。
ーーそんだけポンポン生まれるのに、仮タイトルが数字って(笑)。
aie:kazuさんキッカケかな、レコーディングは。その辺からこの3人が固定になりつつあって。大嵩さんがrowtheで忙しかった時は、たまにトラで篤人(ex.Sugar)とか亜門さん(STEREO.C.K)が手伝ってくれたりしてたけど、今はこの3人でスケジュールがNGだったら飛ばすっていう感じですね。
ーー元々はそういうノリで、バンドとしてやるよっていう形ではなかった所から始まっての流れの中で今って感じですよね。
aie:kazuさんが決断した事には我々は従っていくっていう…(笑)。
一同:笑
ーー(笑)メンバーとしては一番最後に入っているけども。
aie&潤:リーダーに(笑)。
ーーバンドとはねってところから音源制作が始まって。で、一番最初の音源としては『addle apple』がリリースされてって流れですね。この辺の曲はライヴでもやられてると思うんですけど、結構アレンジがどんどん変わっていくスタイルですよね。
aie:うん。『addle apple』は…1〜2曲かな? 2曲はそれこそササブチヒロシ・バージョンでやってた曲を今のアレンジに変えてかな。
ーーその辺は逆に、発信的にはaieさんが飽き性やっていう所が根にあって、アレンジ変えたいなって所からなんですか?
aie:何かね、納得出来てなかったって言うか、完成してないままライヴでやってて。あーでもないこーでもないって変えて変えて。ハードになったりシャッフルになったりバラードになったりしてって、もうそろそろ落とし所を決めないとやってる方は何の曲をやってるか分かんないってなって。
ーーなるほど。お2人は大変ですよね。今までやってきてはったバンドのスタイルとは似てるんですか?
潤:いや、俺は真逆っすね。
ーー完全に決め込みで作って?
潤:そうですね。今までやってたバンドはそういうスタイルですね。しかもライヴ中に違うとか。いきなりソロを弾き出すとか。
ーーこれが狙ってやってんのか、トチってんのかって、ギリギリの駆け引きですよね。
潤:ちょっとおもしろい顔をしながらドラムの方を向いて何か弾いたりとか(笑)。
ーー試されてる感ですね(笑)。
kazu:リハも入んないし。当日のライヴのリハでアレンジ変えて、本番やってとかだよね、最初の頃は。次のライヴのリハでまた変えてとか。基本的にリハーサルはほとんど無かったよね。
aie:入んなかったっすね。