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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】URCHIN FARM(2006年7月号)- 一撃必殺の総天然色サウンド、第2幕突入! 極上の虹色メロディに感染した温故知新現在進行形ミュージック!

一撃必殺の総天然色サウンド、第2幕突入! 極上の虹色メロディに感染した温故知新現在進行形ミュージック!

2006.07.01

昨年末に「One minute SNOW」というバンドの第1期集大成に相応しい極上のクリスマス・ソングを発表し、直後に行なわれたレコ発ワンマンでキーボードを大胆に導入した有機的な突然変異を果たしたURCHIN FARM。バンド再構築に伴う七転八倒の試行錯誤を繰り返しながら、遂に届けられた新生URCHIN FARMの自由奔放な実践の経過報告──それこそが渾身の2ndミニ・アルバム『オレマニア』である。キーボード主体の無機質な電子音が通底していながらも、潤沢で彩り豊かなグッド・メロディを奏でる"アーチン節"はしかと健在。桁外れの大衆性と時流の3分先を行く前衛性を掌握した彼らの矜持="オレマニア"の核にあるものとは──。(interview:椎名宗之

キーボード導入により再構築されたバンドの在り方

──本題に入る前に、サポート・メンバーとしてキーボード&コーラス(YOSSY)を入れた経緯を改めて訊かせて下さい。もうどれくらいになりますか?

13_ap01.jpgSHITTY:去年のワンマンの時(S.O.I.D TOUR FINAL/11月12日、渋谷CYCLONE)からだから、もう半年になりますね。

MORO:この4人だけでずっとやってきたんですけど、徐々にピアノだとかピコピコ鳴った音をバンド・サウンドに採り入れたいと思うようになったんです。実際、『I.D.[Illustrators' Decoration]』の時はそんな音を少しだけプロデューサーの佐久間(正英)さんに入れてもらったんですけど、自分の中でそれが少しずつバンド・サウンドの理想形に近づいてきたんですよね。初めはストリングスやピアノだけでバラードみたいな曲をちょこっとやる程度のつもりだったのに。まぁ、僕が元々ピコピコ系というか、キーボードの入った音楽が好きだったというのが理由としては一番大きいと思いますね。

──実際にキーボードが入って、やはり手応えは大きかったですか?

MORO:曲の作り方自体が変わってきたし、バンドとしてやれることがグッと増えたぶん、逆にそれで悩むことも最初は正直ありましたけどね。各楽器にとっては試練だったと思いますよ。楽器の音が多くなっただけ押し引きの問題もあるし、周りが引いている中で音を押してるヤツは、ちゃんと責任を持って鳴らさないと成り立たなくなりますから。

──バンドとしての自由度が増えたぶん、取り組む難易度もまた増したわけですね。

MORO:そうですね。各メンバーの責任感が今まで以上に増しましたね。SOTAもギターを弾かないパートが多くなったことで歌に専念するようになって、ヴォーカリストとしての芯がより強く、太くなったと思うし。

SOTA:4人だけでやっていた時はギターを弾きながら唄うのが当たり前で、キーボードが入って僕がギターを弾かないで唄うスタイルに最初は凄く悩んだんですよ。この手持ちぶさた感、どうしてくれようか? と(笑)。その時に、ギターを持たないで唄うバンドを色々とビデオとかで観て自分なりに研究して、ヴォーカリズムを大事にしてさえいればギターを持たなくても別に違和感はないんだな、ってやっと理解できたんですよね。トライアルに近いとは最初思ってたんですけど、歌に集中する時間が増えたぶん、どういうふうに魅せるかをちゃんと考えるようになりましたね。昔はただ漠然と顔だけで唄っていたというか、今はたとえば手の動きを絡めることで歌にどう響いてくるかとか、そんなことにまで気を留めるようになったんですよ。歌のもっと奥の部分にまで潜れるようになったのが一番の変化ですね。

──昨年11月に発表したシングル『One minute SNOW』を発表して以降、バンドの在り方自体が根底から大きく変化したということですね。

MORO:ええ。『One minute SNOW』までの曲作りはキーボード主体ではなく、作った曲にスパイスとしてキーボードを入れる感覚でやっていたんです。そこから一度すべての曲を洗い直してみた、というか。これまでの曲にただキーボードを重ねてみただけなら、単に音の潰し合いにしかなりませんからね。だから各パートの比重を見直して、キーボードとギターのバランスを取ってみたり、SOTAがギターを弾かずに歌に徹したりしてみたんです。全員が弾いた時にリズム隊がもっとしっかりしないとダメだとも思ったし。

──とリーダーが仰っていますが、ボトムを支えるリズム隊お2人としては?

SHITTY:今回のミニ・アルバムで言えば「On SHOWTIME」とかにはキーボードが曲作りから参加していて、楽曲の一部としてキーボードが加わった初めての曲で。全部の楽器がせめぎ合ってる曲だし、シビアだけどシビアなところでしか出せない新しい領域に行けたと思ってますね。それはライヴでもレコーディングでも感じてます。

TETSUYA:単純に自分が支えるべきパートがもうひとつ増えて、最初は確かに戸惑いもありましたよね。他の楽器を邪魔しちゃいけないっていうのはもちろんあるんですけど、自分の仕事はあくまで支えることなんだということがより明確になったと思いますね。余り細かいことをやってしまうと、グチャッと崩れちゃうんですよ。単純なようでいて凄く難しいんです。

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