休みの日、ぼんやりとテレビで駅伝を見ていると、ある選手のマラソンを始めたきっかけが、
「ウサギを追っかけて走っていた時、走ることの素晴らしさに気づいた」
というアリスチックで超純粋でなんて良い子なんだろうと思いながらも、その選手が馬鹿面なのか確認したくなってしまった己の不純さ汚物さぶりに、改めて辟易。全然、馬鹿面ではありませんでした。
反省と共に、思わず自分は、なぜこの仕事をやっていて、どうなりたいのか自問自答。今回は、恐らくかなりの確率で酒が入った人が気軽に読んでると思われるフリーぺーパーなので、己の現在の大して深みの無いモヤモヤをぶちまけてみようかと。大丈夫です。長時間放置したカルピスの上澄みのようなうっすいあっさいモヤモヤなんで。とっても無害。大久保さんのモヤモヤはカラダにピース。
なんて言うんでしょ? ここ最近の落ち込み方がハンパなく。自分に自信が全く持てない。まぁ、考えたら当たり前で、芸人というジャンルの仕事なのに取り立てて芸がある訳でもなく、ネタが書ける訳でもなく、いるだけで充分というビジュアルを持ち合わせている訳でもなく。つまんないシミだらけの面の皮も背中の肉も分厚い40歳女ですから。
35歳までは、それでも
「そばかすだらけで、パッとしたところは無いけど、どこか人を惹きつけつる女の子」
と自分をキャンディキャンディだと思うようにして乗り切ってきたけど、それも限界。
ここ最近、落ち込み気味になると、手っ取り早くツイッターで何かをつぶやき、まずまずな数のリアクションに励まされよう作戦をしてきたが、それも飽きてきたし。そんなん言ったら、フォロアーが激減しそうだけど、事実だから。
結局、己の事しか考えられないんですよ。
「自分・自分・自分・犬・自分・自分・男・自分・自分・犬」
犬はいいよ。常に四つん這いで肛門丸出しで、へらへら尻尾ふって、超可愛い。絶対的に下等なのが超可愛い。人間みたいに嫌なこと全く言わないしね。
男もいいよ。私を人間である前に動物のメスとして見てくれるような男がいいね。「お前なんて身体しか目当てじゃねぇよ」っていう男がいい。何なら人間性なんていらないから。
うーん、なかなかのモヤモヤっぷりかも。こんなモヤモヤを、心身ともに健康そうな女友達に相談すると、「ラジオ体操がいいよ。私、毎朝早めに起きてやってる」と勧められた。恐らく私のモヤモヤを解消するには、夜のラジオ体操のほうだと思う。スタンプカード持ってどこに行けば、夜のラジオ体操に参加できますかね?
大久保佳代子
1971年5月12日生まれ
愛知県出身
人力舎オフィシャルサイトhttp://www.p-jinriki.com/
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