レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
1997年7月14日は『LOFT 20th ANNIVERSARY ROCK OF AGES 1997 20DAYS』の一環として開催されたロフトプラスワンの企画イベント。アーカイブによると、宅八郎、サエキけんぞう、枡野浩一(短歌詩人)、杉作J太郎(マンガ家)、ゴールドマン(フォークシンガー)、加納秀一&猪瀬正人(元オウム信者)、金井覚(司会)らが出演しています。濃厚な面子ですね。
現在、ロフトプロジェクトの代表取締役を務める加藤梅造氏も、いちスタッフとしてこのイベントに参加していました。ご本人曰く、当時はまだ入社したばかりだったとのこと。
私の目当ては、この日のために結成された宅八郎(vo)率いる東京エアロスミス。
ギターはSUPER JUNKY MONKEYのKEIKOちゃん、ベースはpinsukeこと平山聖治さんが担当しました。ドラマーの名前や経歴は不明です。当日のライブフォトにも写っていなかったので特定には至らず。
東京エアロスミスと名乗りながら、郷ひろみの曲をカバーしていたような記憶があります。KEIKOちゃんがギターを弾いていたので、SUPER JUNKY MONKEYファンの連中がフロア前方で大暴れ(私も)。まさか、宅八郎のライブでモッシュするとは思いませんでしたよ。
平山さんは、加藤梅造さんのご友人。まだ一般客としてライブハウスに出入りしていた梅造さんと共に都内近郊のライブハウスに出没して、ダイブ&モッシュを敢行していました。
先に知り合ったのは平山さん。会場は新宿アンチノックでした。
SUPER JUNKY MONKEYのライブで私がステージからダイブしたとき、受け止めてくれた平山さんのメガネが真っ二つに割れてしまって……(もちろん、すぐに謝りましたよ)。嫌な顔ひとつせず謝罪を受け入れてくれた平山さんと、音楽の話題で意気投合。次に都内で行われたSUPER JUNKY MONKEYのライブで会った際に、梅造さんを紹介してくれました。
ライブハウス以外の場所で遊んだこともありましたね。自宅で飲んだり、花見や温泉に行ったり。
2020年に平山さんがご逝去されたことを伝えてくれたのも、梅造さんでした。宅八郎さんが亡くなったのも2020年でしたね。謹んで哀悼の意を表します。
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7月20日はシェルターへ。アーカイブには昼公演のみ記載されていますが、夜公演も行なわれています。私のメモには、FUNSIDE、WRENCH、BRAHMANの名前が書かれていました。
WRENCHの下に引かれている線は、2024年に公開された年表を作成した際に書き込んだものです。手間ひまかけて調べたので、ぜひご覧ください。
1997年5月に発表されたWRENCHの7インチを掲載。NUKEY PIKESとのスプリット盤です。
5月9日〜24日に全国8都市で開催されたミニアルバム『ヒポテーゼ』発売記念ツアー(w/ NUKEY PIKES & BACKBONE)の東名阪クラブクアトロ公演で、入場者全員に配布された7インチ。WRENCHは「Half Mechanism」の再録版を、NUKEY PIKES は「Sore」を提供しています。ジャケットに書き込まれているサインは、WRENCHの和田成文氏(vo)、坂元東氏(g)、松田知大氏(b)、名越藤丸氏(ds)。
WRENCHのライブにも通っていた平山さんと梅造さんも、この7インチを入手していたのではないでしょうか。
【五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール】
レコード&昭和プロレス愛好家。ロフトプロジェクトの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。https://note.com/gobe_vinyl