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【ライブレポート】2013年7月21日(日)下北沢SHELTER"チーナpresents『2マンフェア』"チーナ / Keishi Tanaka

2013.08.05

チーナpresents 『2マンフェア』
2013年7月21日(日)下北沢SHELTER
チーナ / Keishi Tanaka


cina_live_01.jpg 6/22、7/13、7/21と下北沢SHELTERで続いてきたチーナpresents『2マンフェア』、3デイズの最終日というのも有り、チーナのメンバーはとにかく気合の乗っている様子が見えた。リハーサル中から感じていた気迫が、そのまま本番で溢れていた印象。SHELTERに慣れてきたということも勿論あるだろうが、3回とも運よく見れた私は、この日がもっとも胸打つ日だったと断言したい。

 「雨先案内人」「きのこ帝国」と続いてきた2マンフェア最終日の対バン相手は、元Riddim Saunterのフロントマン、SSWのKeishi Tanaka(この日はDr.福田"TDC"忠章とのセットユニット)。切なく懐郷さを内包するサウンドが響く。決して大柄ではないその体が放つ、どこか力強くも寄り添うような歌声が、フロアを心地よく練り上げ、そしてチーナの出番が来た。

 SEから本編へ入る際にVo,Pf 椎名杏子 が「チーナ2マンフェア、最後でー…あ?さ、最終日でーす!」と微笑ましい号令をかけ、優しい拍手に包まれながら1曲目『トントンねぇねぇ』へ。全体を通して何か凄みを感じさせるライブであったが、この一曲目の持つ緊張感がその流れを作ったのであろう。『Teck Teck』『わりとみにくいアヒルの子』と、始まりから明るくポップな曲調で繋げていき、4曲目『蛾と蝶とたこ焼きとたこ』のイントロ部分で、皆で指を鳴らしてリズムをとりつつMC。
 「あの、いつもよりオシャレな感じにしてみたんですけど」というVo.椎名に温かい笑みが向けられつつも、
曲が激しくなるところではしっかりと持っていくのは流石。個人的にこの曲は、Vn 柴 由佳子のパーカッシブなプレイと伸びやかな音幅に耳が向くが、躍動感溢れるメンバー達の表情にも注目させられる。

cina_live-02.jpg 3デイズそれぞれで、各メンバーの見せ場を作る!というテーマが続いており、1日目は「Vn 柴 由佳子&Cb 林 絵里」、2日目は「Gt,microKORG リーダー&Vo,Pf 椎名杏子」、3日目は「Vo,椎名によるソロ弾き語り」が、各セットリストの中盤に行なわれた。あまりMCでは話さないという曲の成り立ちの話をし、静かに胸に迫る旋律の『あやまりではじまり』をVo.椎名が歌い上げ、そのまましっとりと『ネコノ、トオボエ』『テレビドラマ』と続く。

 リーダーが2マンフェアに掛ける思いと感謝の念を伝え、続けて椎名が「用意してきました!」という掛け合い「お家に帰りたいですかー?」→「イエーイ!」をかますと、その勢いのままフィナーレへ向けて加速するように『Go home!』が始まった。フロアもステージも自然と笑みが膨れ上がっていき、『Granville Island Market』『コロファリオ』とキラーチューンが続けざまに放たれ、会場には涙する人の姿も見えたほどの盛り上がりのままライブ本編は終了。

 当然本編だけで納まるはずもなく、アンコール『乾杯の挨拶』、ダブルアンコール『愛とか恋とか』と大いに盛り上げ、イベントは満ち足りた内容で終了した。

 また、2マンフェア3デイズ全てで行なわれた、カクテル対決シリーズもこの日でフィナーレ。最終日のカードは、チーナが「クエン酸カクテル」というSHELTERにある酸味を全て入れたただひたすら酸っぱいカクテルと、Keishi Tanakaが「栄養ドリンク」というほぼテキーラのショットなだけのカクテルで、何回か試飲した店員にダメージを与えるような、それでいてお客さんも結構飲んでいたという凄まじい戦いであった…。(SHELTER:大内)

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