頼まれたからには倍にして返さないとバンドマンとして格好つかない
──MASAYAさんがおっしゃった通り、それは自分の作品に他人の色とか個性とかが加わることを受け入れられる器の大きさや心の広さがあるからこそだと思うんですけど。
MASAYA:普通、怖いですよね。
SUZZY:でも、みんなうまい人たちですからね。しかも、個性がある。それぞれの色が出て、そこに僕が乗っかるのもおもしろいかなとも思いました。
──さっきも話に出ましたが、MASAYAさんは「夢で逢えたら」ともう1曲、ビートパンク・ナンバーの「MY GENERATION」でもギターを弾いています。
SUZZY:「MY GENEATION」と「山河へ」と「八ヶ岳の少年」は、オールディックのセルフカバーですね。
──オールディックでSUZZYさんが初めて作詞した曲ですよね。なぜセルフカバーしようと?
SUZZY:僕が作詞・作曲した曲だし、歌が違うからやってもいいかなって思いました。よくあるじゃないですか。スピッツがパフィーに提供した曲を自ら歌うみたいな。ああいう感じです。
──なぜ、MASAYAさんにこの曲を?
SUZZY:この曲をソロ・アルバムでやろうと思ったとき、そう言えば、「この曲はどうやって作ったの?」ってMASAYA君から聞かれたことがあったなって思い出したんです。「これって歌ができてから作ったんじゃないよね。ギターありきで、それから歌を作ったんだよね?」って。
MASAYA:オタクなんで(笑)。曲を聴いて、いろいろ想像したんですよ。
SUZZY:だから、ちょっとは気になってたのかなと思って、じゃあ弾いてもらおうって。
MASAYA:頼まれてから、改めて聴いてみたら、SUZZYのギターがあまりも完成されすぎていて、もう弾きようがないと思って、途方に暮れたんですけど、「夢で逢えたら」と同じように何回も聴いてるうちに自分が弾くことで、さらにエッジのある曲にできる可能性があるんじゃないかって。
──この曲もギターのツイン・リードが出てきます。
MASAYA:ドイツのハロウィンとか、ブラジルのアングラとか、僕が影響を受けたメタル・バンドを意識しました。この曲をライブでやるってなったとき、SUZZYとツイン・リードをハモらせたらかっこいいだろうなって勝手に妄想しながら2本とも僕が弾きました。
──ところで、今回のソロ・アルバムはいつ頃から取り組んでいたんですか?
SUZZY:作ろうと思ったのが今年の1月で、そこから曲を作り始めて、レコーディングは4月でした。
MASAYA:そのスケジュール、すごすぎるよ。
SUZZY:最初はアルバムじゃなかったんだけど、いろいろな人たちに頼んでいったら、その人のイメージってあるじゃないですか。たとえば、ベッド・インのちゃんまい(中尊寺まい/ギター)とか、流血ブリザードのミリー・バイソン(ギター)とか、エンターテインメント色が強く、コミカルで楽しい感じじゃないですか。だったら、ジャッキー・チェンの曲だなとか、逆にKOHKIさんだったら、BRAHMANっぽいシリアスな曲かなとか。曲のジャンルがその人によって決まるから、曲が作りやすくて、せっかくだからアルバムにしようってなったんです。だから作りやすかった。
──そういう作り方もおもしろい。
SUZZY:そうですね。(堀口)知江ちゃん(ギター/LEARNERS)に頼むなら50'sっぽい曲だろうって、「VIVA!マカオ」を作ってみたいに割とぱぱっとできましたね。
──前作はそれぞれの曲にインスピレーションになった曲があったじゃないですか。それが今回は参加してもらうゲスト・ミュージシャンだったわけですね。
SUZZY:そうですね。全曲がそうではないですけど。
MASAYA:でも、曲を作り始めてからレコーディングまで3カ月しかないわけでしょ。どう考えてもきついよ。
SUZZY:おもしろかったけどね。「MY GENEATION」は最後のほうに頼んだから、けっこうスケジュールがギリギリで、MASAYA君にはがんばってもらわなきゃいけなかったけど。
MASAYA:マジ時間ないよ、ヤバいって焦ったもの。
SUZZY:ごめんねと思いながら頼んじゃった(笑)。
MASAYA:時間はないけど、頼まれたからには倍にして返さないと、バンドマンとしてかっこつかねえなと思ってがんばりました。

















