再びロフトに帰ってきた、ニューロティカ×新宿ロフトによるツーマンライブシリーズ『ビッグ・ウェンズデー』。復活第3弾のゲストに出演するのは、柳家睦&THE RAT BONES! 新宿ロフトに馴染みの深い2バンドながら、意外にも初めてとなるロフトでのツーマンライブ。「ラットボーンズのライブをすごい観てる!」とファンを公言するあっちゃんと、「遊び疲れた淫らな裸がたまらない」と妙な角度からあっちゃんを高く評価する柳家睦。互いの印象や思い出話しからモテ論、そして過去の武勇伝。さらに初のツーマンに賭ける意気込みをテーマとしながら、脱線脱線を繰り返すロング対談。互いの愛やリスペクトがビシバシ伝わる二人の会話を読みながら、ロティカとラットボーンズが淫らにハレンチに交わるビッグ・ウェンズデーへの期待を膨らませよう!(Interview:フジジュン)
あっちゃんの裸って、遊び抜いた淫らな体つきをしてるんですよ!(柳家睦)
──9月17日(水)に新宿ロフトで行なわれる『ビッグ・ウェンズデー』に出演する、ニューロティカと柳家睦&THE RAT BONES(以下、ラットボーンズ)の対談でございますが。あっちゃんと睦さんのこれまでのお付き合いや関係性ってどんな感じなんですか?
アツシ:Battle of Ninjamanzの頃、何度か対バンしてると思うんだけど。
睦:宮古島のロックフェスだね。あと、LAUGHIN' NOSEもいて。あれが20何年前とか?
アツシ:え~、そんな昔なんだ! でも、ツーマンライブは初めてだよね? スタジオでは毎回くらい会ってて。俺が「よろしくお願いします」っていうと、睦くんが「おぅ、胸貸してやるよ!」っていうの。俺のほうが先輩なのに(笑)。
──わはは。なんで先輩にそんな上からなんですか?
睦:いやいや、そんな口調でもあっちゃんだったら許してくれるかな? って。
アツシ:ラットボーンズの勢いは止められないからね。だからツーマンやって、俺が止めてやろうかと思って(笑)。俺、バンドマンの中でもラットボーンズのライブをすごい観てるほうだと思うんだけど。ホントにライブ観てて楽しいし、スタジオでも毎回毎回、ネタを考えてて見習わなきゃいけないなと思ってて、勉強させてもらおうと思って。
──睦さんはニューロティカが普段、あまり対バンしないような人たちとツーマンをやる『ビッグ・ウェンズデー』の存在は知ってました?
睦:なんか、チョロチョロ平日とかライブやってるから。俺らから見ると、「食えてねぇのかな?」って。
──わはは、なんてこというんですか(笑)。
睦:でもまぁ、大御所バンドでもこれくらいやっていかないとダメなんだっていうね。そういうのを観て、先輩のバンドも生きるのに必死なんだなっていうのを見習いながら。土日ルーティーンじゃなくて、平日もやってるってのは俺らも見習いたいし、そういうのをやっていきたいタイプなんで。
──そしたら、先輩のほうからお声がけがあったから、「胸貸してやるか」と。
睦:そうだね、「しゃあねぇな」って(笑)。本当は胸借りたいんですけど、この間、あっちゃんがスタジオで裸でいやがって。見たら、初老の淫らな体つきをしてるんですよ! もう、遊び抜いた体っていうか、なんていうかね。でも、あの身体を見たら、「なんだよ、カッコいいな」と思って。
アツシ:あはは。サロンパスだらけだけどね(笑)。
睦:あれを見て、またあっちゃんの評価が上がってね。「こんな淫らな体つきでも、やるぞおい」と思って。
アツシ:じゃあ、当日はライブ中に淫らな体を見せちゃおうかな?(笑) たまたまスタジオで化粧して、顔を洗うまでパンツ一丁で居ただけなんだけど。睦くんが「おっ!?」って見つけて、まぁ食いつきの良いこと良いこと。
睦:なかなかでしたよ、あの裸は。
──わはは。どちらもロフトに縁深いバンドで、これまでにロフトで対バンしてみたいなこともありそうなんですけど。ついに時が来た! って感じなんですかね?
睦:まぁ、そうですねぇ。
アツシ:あ、思い出した! 宮古島だけじゃなくて、東北の宮古でもライブやったよね? 俺、その時の打ち上げのエンターテイナーぶりにびっくりしたんだよ。もう。ここでは言えないことばかりだけど(笑)。
睦:でも、宮古にはスズキヤスオ(雷矢)がいるから。
アツシ:そうか(笑)。で、睦くんは呑んでバカやってる人かと思ってたら、呑まなくなってからも変わらずに、これでもかとみんなを楽しませてるから衝撃的で。負けてらんないとも思ったけど、「もう俺は引退しても、後継者がいるからいいや」って思ったなぁ。
睦:いやいや、まだ頑張ってもらわないと。
──睦さんはニューロティカをどう見てました?
睦:言い方、変ですけど。行動や佇まいがおかしな方っているじゃないですか? 俺、そういうのに刺さっちゃうところがあって。ロティカは周りの評価が高くなっていくから、どんなもんだろう? と思って見てみると、88ライダーとかやってたり、テレビに出たりしてて。「このおじさんは何がしたいんだろう?」と思ってたんだけど、それがず~っといまも来てるから。「あ、ブレがないんだな」と思うようになって。だからそうですね、ブレのないおかしな人は信用に値するというか。
──何がしたいかは分からないけど、ブレのなさには信用が置けると(笑)。
睦:音楽でいっても、僕はいろんなもん聴いちゃったりとか、ひとつのジャンルってのがないんだけど、ロティカは一本やりで。アティテュードというか、バンドに対してというか、バンドから発信する世の中に対してのパワーだけは勉強になるし、見習ってるし。ウチとは絶対かぶらないんだけど、かぶらないようにしなきゃというのは思ってます。
アツシ:一本やりっていうか、それしかできないだけだから! それも分かってて言ってるでしょう!?(笑)
睦:あははは。
──あっちゃんは睦さんの印象っていかがですか?
アツシ:睦くんは俺がやりたかったことをやってくれてるみたいな。一番最初、パンクのアンダーグラウンドのシーンで、“ネオファミリーレコード”やって、後輩と一緒にバカやってて。それの大人版をやってるっていうのを、すごく感じて。スタジオも一緒だから、切磋琢磨してるところも知ってるし、弱い部分も見せるし。今回のツアーのホテルはどうだこうだって、スタジオでデッカイ声で言ってて、「あの人数をツアーで連れてくのは大変だろうなぁ」と思いつつ、一人として欠けちゃいけない仲間なんだろうなと思って。
──仲間を大事にしてというスタンスにも、シンパシーを感じる?
アツシ:そう。ウチもネオファミリーの頃は、後輩たちがライブ中に裸踊りしてたりして。普段はサラリーマンや大学生だけど、うちのライブでは輝くわけ。そしたら、一人は「面白いから」って名刺渡されて、それがキッカケでコロムビアに入っちゃったりして。脇役って言い方は失礼かもしれないけど、演奏をしない人もステージでは輝いてて。俺はそういう時に裏を見ちゃうんで、「あ~、昼間は上司に怒られながら仕事頑張って、夜になるとこうやって光を浴びて輝いてるんだな」とか思ったりして、すごい良いなと思って。あとは30年後の睦くんを見たいね。一人になってるのか? みんな付いてきてるのか?(笑)
睦:俺はね、30年後は夢グループの社長になりたいの。地方でコンサートをブッキングして、あっちゃんとかチャーミーとかを車で迎えに行って。じいさんとかばあさん集めて、1曲歌わせて。「これがパンクだよ!」って。
──わはは! チェリッシュとか狩人とか連れて全国を回ってる、夢グループコンサートのパンク版ですね(笑)。
睦:そうそう。パンクオールスターズを連れて、老人ホームも回れるだろうなと思って。あとはグッズ作って売って回れば、なんとかやっていけると思ってるから。プリント入りの紙おむつとか、しびんとかさ(笑)。
アツシ:あはは。『睦のテレビショッピング ~豊かな老後生活~』って通販番組やろうよ。