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INTERVIEW

トップインタビューOLEDICKFOGGY - 生と死が共存する「美しき日々」が散りばめられた、バンド第3章の幕開けを告げるマスターピースが完成

生と死が共存する「美しき日々」が散りばめられた、バンド第3章の幕開けを告げるマスターピースが完成

2025.04.16

ギターがかなり遊べるようになった

──ですよね。2曲目の「LIFE」は鹿児島さんが作曲。若々しい!

鹿児島:若過ぎますかね?(笑)

──いや、凄くオールディックらしい。若いオールディック(笑)。

伊藤:歌詞も曲に引っ張られたとこありますしね。鹿児島君はスケーターだし、勢いがあるし。

鹿児島:やっぱりオールディックらしさってことを意識はしました。こういう曲やってるオールディックを見たいし、こういう曲はオールディックに似合うって。すいません!

順堂:なんで謝る(笑)。

鹿児島:なんか凄い生意気な……(笑)。でもホントに、順堂さんのドラム、SUZZYさんのギター、朋ちゃんの鍵盤、伊藤さんの声が入って。自分はベース弾いて。自分が作った曲がオールディックフォギーになっていくっていうのはホントに嬉しくて。

──3曲目の「ひとりの朝」は爽やかでポップでメロディアス。スピード感がある中で演奏はカラフル。間奏のギターソロ、マンドリンのソロ、それぞれのソロにつけるバックの音、そしてアコーディオン。凄くいい。

順堂:ギターがかなり遊べるようになりましたね。SUZZYは去年ソロアルバム(『僕の正体』)を作ったんでギターの幅が広がったと思うし、楽器編成にバンジョーがなくなったというのもあるだろうね。前はギターとバンジョー、音域が合ってる部分は譲り合いでやってたけど、ギターが全部やるってなったんで。そしたらSUZZY、今まであまり弾いてなかったフレーズをけっこう考えてきたんですよ。この曲に限らずアルバム全体、今までやってないようなプレイが多い。凄くいい。大変そうだけどね(笑)。

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──ポップな「ひとりの朝」から順堂さん作曲の「飴色の街」。王道ともいえるバラード。これは沁みます。

順堂:オアシスみたいな曲がいいんじゃないかなって。歌詞はヒロ君に発注して。前に俺が書いた曲が凄い暗くて。ヒロ君の歌詞も凄い暗くて。

伊藤:歌詞がメチャクチャ評判悪くて(笑)。落ち込むから聴きたくないって言われたり(笑)。

順堂:救いがないってね(笑)。

──うわ……(笑)。ちなみにその曲って?

伊藤:えーと、「雨が止んでも」(『夜明け来ず跪く頃に』2021年)。金がない、仕事もないって曲です(笑)。

順堂:クソー! って言ってる曲です(笑)。

──ああ……(笑)。バラードでしたよね。

順堂:そう。で、そいつのその先に、ちょっと希望が見えた感じの歌詞にしてくれって発注して。

──なるほど。「雨が止んでも」の続きの曲だけど、今作の「ビューティフルデイズ」にも繋がる曲だなぁと。

伊藤:あ、そうですね。

──「飴色の街」の「限りある事に気づかないフリなんてもう 出来ないから」っていう歌詞は「ビューティフルデイズ」に繋がる。

伊藤:たぶん俺の頭の中がそうなってるんでしょうね。だから繋がるんですね。

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──さっきのスレートになったって話と重なるけど、伊藤さんの歌詞って小説みたいなとこもあるじゃないですか。主人公に気持ちを託すっていう。でも「飴色の街」や「ビューティフルデイズ」の主人公は伊藤さん自身。だからストレートだし素直だし、とてもリアルだなと。

伊藤:確かにストレートな歌詞になった気はします。俺、歌詞を書くためにロケハンに行くタイプなんですよ。「飴色の街」も昔住んでた馬込の街を歩いて。コレが年末の最後の仕事の日で。朝からシャッターをずっと拭いてたんですよ、一人で。やっと終わって、歩いて帰ろうと。大井町あたりから馬込までスッゲェ歩いて、凄い寂しい気持ちになって。18才の俺が今の俺の姿を見たらどう思うかな? ほとんど乞食みたいな恰好してる俺を見て。凄い悲しくなってきて。それで書いた曲です。

順堂:いい話だ。なんか俺、気軽に発注したのに(笑)。

鹿児島:メチャクチャいい歌詞ですよね。

伊藤:俺、気持ちをメモってるんですよ。ロケハンするとメモも増えて。景色の印象とか思ったこととか。やっぱり出てくる言葉が違うんで、机に向かってるのとは。

──うんうん。「飴色の街」の最後は、前に歩いていく感じの演奏で終わっていく。

順堂:レコーディング中にヒロ君がマンドリンを急に弾き出して。「それやろうよ」ってなって。

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OLEDICKFOGGY
『Beautiful Days』

2025年4月16日(水)発売
Diwphalanx Records PX385
定価:3,000円+税

【収録曲】
01. O.D.N.
02. LIFE
03. ひとりの朝
04. 飴色の街
05. 今夜はきっと満月
06. 隣人
07. 今日じゃなきゃダメ(三隅朋子 Vo.)
08. 白銀を越えて(16TONS Cover)
09. MY GENERATION
10. ガゼル
11. 山河へ
12. ビューティフルデイズ(先行デジタル配信曲/MV曲)

LIVE INFOライブ情報

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『OLEDICKFOGGY / Beautiful Days Tour 2025』
【出演】OLEDICKFOGGY(ワンマン)
【日程】2025年4月19日(土)
【時間】開場17:30 / 開演18:30
【チケット】前売4,400円 / 当日未定(共にドリンク代別)
*入場順:①イープラス購入 ②OLEDICKFOGGY予約
【主催】ディスクユニオン / Diwphalanx Records
【制作協力】HOT STUFF PROMOTION
【会場・問い合わせ】新宿LOFT 03-5272-0382
 

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『OLEDICKFOGGY / Beautiful Days Tour 2025』
4月19日(土)東京|新宿LOFT【ワンマン】
4月25日(金)大阪|心斎橋LIVE HOUSE PANGEA【with HAT TRICKERS
4月26日(土)和歌山|新宮CAFÉ BAR D.T MAMA【ワンマン】
4月27日(日)愛知|名古屋CLUB UPSET【ワンマン】
4月29日(祝)福島|いわきCLUB SONIC IWAKI【with TOTALFAT
5月02日(金)神奈川|横浜BUZZ FRONT【with ADAM at
5月04日(日)静岡|沼津ROOP SOUNDS【ワンマン】
5月05日(祝)千葉|LOOK【with RADIOTS
5月10日(土)北海道|札幌KLUB COUNTER ACTION【ワンマン】
5月17日(土)福岡|博多LIVE HOUSE OP’S【ワンマン】
5月23日(金)埼玉|熊谷HEAVEN'S ROCK VJ-1【with MEANING
5月24日(土)宮城|仙台LIVE HOUSE ENN 2ND【with dustbox
5月25日(日)群馬|高崎CLUB JAMMER'S【with dustbox
5月30日(金)福島|OUT LINE【ワンマン】
5月31日(土)新潟|GOLDEN PIGS BLACK STAGE【ワンマン】
6月01日(日)石川|金沢REDSUN【with Mt.Paiots / The Swing Kids
6月06日(金)岡山|PEPPERLAND【with waterweed
6月07日(土)和歌山|NO.11【with RowHoo
6月08日(日)岐阜|柳ヶ瀬ANTS【with KiM
6月13日(金)兵庫|神戸MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎【with THE CHERRY COKES
6月14日(土)京都|MUSE【with THE CHERRY COKES
6月15日(日)三重|四日市CLUB CHAOS【ワンマン】
6月20日(金)滋賀|大津U-STONE【with 東狂アルゴリズム
6月21日(土)富山|MAIRO【with TURTLE ISLAND / 柳家睦&THE RATBONES
6月22日(日)長野|CLUB JUNK BOX【with HOBBLEDEES / The Swing Kids
6月28日(土)広島|CLUB CONQUEST【with NEVER AGAIN
6月29日(日)静岡|浜松 窓枠【with 柳家睦&THE RATBONES / BEYOND HATE / DILDOS
7月04日(金)愛知|豊川GROOVE STOCK【ワンマン】
7月05日(土)高知|CARAVAN SARY【with Pinch of Snuff
7月06日(日)愛知|名古屋HUCK FINN【with Pinch of Snuff
7月11日(金)兵庫|姫路LIVE HOUSE BETA【with bacho
7月12日(土)山口|防府BAR 印度洋【with THE FOREVER YOUNG
7月13日(日)大阪|心斎橋LIVE HOUSE ANIMA【ワンマン】
─TOUR FINAL─
7月19日(土)東京|恵比寿LIQUIDROOM【ワンマン】
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