本音かどうかわからん感じもめっちゃ好き
──逆に欽也さんは伊藤さんの歌詞をどう見ていますか?
欽也:伊藤さんの歌詞も確かに女々しさはあるんやけど、俺みたいに直接言ってないというか、けっこういろんな言い回しで表現するなって。そういうイメージがありますね。
──オナニーの曲をあんなに詩的に歌える人はいないですからね。
欽也:あれはマジで伊藤さんにしかできない。俺が歌ったら気持ち悪いと思う(笑)。
──似てるなって思う部分はあったりしますか?
伊藤:特にないかなあ。あ、あるか。人気バンド嫌いでしょ?
欽也:全然そんなことない(笑)。わりとなんでも好きですよ。
伊藤:なんでこのバンドがこんなに人気あるんだろうとか考えない?
欽也:まあ、考えるかな。でも嫌いとかは全然ないですよ。
伊藤:売れてるバンドを見て俺には無理だなって思うこといっぱいあるだよなあ。俺、対バンとかフェスとかでいろんなバンドに挨拶に行ったりとかできないし。
欽也:それはそれで無理してやってるわけじゃないと思うし、人柄やと思いますけどね。
──OLEDICKFOGGYにはOLEDICKFOGGYの人柄がありますからね。それは音楽にも表れていますし。
欽也:うん。やっぱりOLEDICKFOGGYが一緒やと安心しますからね。みんな先輩やけど、OLEDICKFOGGYってみんなちょっとバカじゃないですか。ライブ前からガンガン酒飲んでるし、ライブが終わってからもずっと飲んでるし。そんなバンド、最近あまりいなくないですか?
伊藤:SHANKがそうだね。俺たちに酒で付き合ってくれるのはSHANKぐらいかな。この前、SHANKのユーキが酒弱くなったって言ってたけど、全然そんなことなかった。
欽也:あははは。OLEDICKFOGGYと一緒のときは入りから片手に缶ビール持ってくるから安心するんですよ。
伊藤:いや、ライブ前は、昔よりは全然飲まないよ。ちゃんと音楽を真面目にやってますよ。
欽也:確かに伊藤さんはストイックなところがあるから。
伊藤:ストイックじゃないよ、実は。願掛けしているだけ。
欽也:最近は声出るかどうかを伊藤さんが気にしてるってイメージもあって。
伊藤:最近は出るようになったよ。コロナでスタジオも入ってなくて1年ぶりぐらいに歌ったときは何も声が出なかったけど、最近は戻ったかな。声も枯れないし。
──お二人ともライブでは絶叫に近い歌い方をすると思いますが、声のコンディションにお酒は関係します?
伊藤:そんなに関係ないかな。
欽也:俺もないと思う。あるんだったら飲むなよって話ですよね(笑)。
伊藤:ライブの打ち上げだと、たくさん喋ってしまい、それが声に影響することはあるけどね。
欽也:それはある。寝る時間も少なくなるから負担もありますからね。朝まで飲んですぐ回復するかっていったら年齢的にもそうじゃないので。だから連続して何本もライブがあるときはさすがに考えます。声が出なくて一番へこむのは自分だから。誰かに言われるからとかじゃなくて。
──お互いボーカリストとしてはどう見ていますか?
伊藤:素晴らしいボーカリストだと思います。
欽也:俺、伊藤さんのこと、めっちゃ大好きだし尊敬してるから、伊藤さんみたいな人に言われたら嬉しいですね。ホンマに思ってないことは言わなそうじゃないですか。
伊藤:全然、言うよ(笑)。俺、曲聴かなくても帯のコメント書けるタイプだから(笑)。
欽也:そういうとこも含めて本音かどうかわからん感じもめっちゃ好き。っていうかむしろ嫌いなとこなんてないですけどね。強いていうなら顔ぐらい(笑)。
伊藤:俺もお前の顔は嫌いだなあ。bachoだったらミウラは良い顔してるけどね。あいつ一番酔っ払いでしょ? 打ち上げでうるさくない?
欽也:そうかなあ。そんなことない気がするけど。