納豆はコロナにも打ち勝つ地上最強の菌だ!
──今回の『サニー&ウルフ青春狂騒ナイト!』ですが、ギターウルフのスタッフからの提案でサニーデイ・サービスに対バンを打診したと伺いました。
セイジ:ウチのスタッフの長州(ちから)から聞いたんだよ。サニーデイ・サービスも実はメンバーが代わって間もないって。
曽我部:4年前にドラマーが亡くなってしまって、新たなドラマーが入ってまた3人になったのが2年前のことなんです。
セイジ:オレたちも同じで、ドラマーがもう海外ツアーへは行けないってことで新しいメンバーを入れることにして。状況が似てるから対バンしてみるのも面白いんじゃないかと長州に言われてね。
──まあしかし、思いきった組み合わせですよね。お客さんの被りようがないというか(笑)。
曽我部:でもどうなんでしょうね? 「ギターウルフとサニーデイだったら行く!」って人が意外とけっこういるみたいですよ。
セイジ:うん。純粋に面白い組み合わせだもんね。
曽我部:ジャンルで分けたらちょっと違うのかもしれないけど、音楽が好きな人ならそういうのはあまり関係ないと思うし、ギターウルフも好きでサニーデイも好きって人はいっぱいいるんじゃないかな。
セイジ:オレ、「バカばっかり」って曲が好きでさ。あのPVを見て、最初は曽我部くんがアコギを抱えてるからフォークソングなのかな? と思ったら普通にバンドの音でね。しかも音が凄いぶっといんだよ。あれは完全にパンクの音でびっくりしたな。歌詞もいいし。
曽我部:ありがとうございます。「バカばっかり」は9年前に出したソロの曲なんですけど(『超越的漫画』収録)。
──曽我部さんの音楽は、ポップ・ミュージックの文脈でもパンクを通過した轍をどこかしらに感じますね。
曽我部:音楽に関しては雑食で、ジャンルに関係なく何でも好きなので「こういう音楽をやろう」と自分たちで決め込んでやっているわけでもないんです。
──聴く音楽も体現する音楽も実に多彩な曽我部さんからすると、一貫して金太郎飴のような音楽を頑なにやり続けているギターウルフの存在や音楽性に憧れを抱くことがありますか。
曽我部:憧れもあるし、ずっと変わらないことの凄さや奇跡を感じますよね。
セイジ:いやいや、オレだってホントはいろんなことをもっとやりたいんだけど、できないだけなんだよ(笑)。たまには物語風の長い歌詞でも書いてみるか、よし、そういうのもやってみよう! 革命を起こすんだ! とか思っても、結局はできない。いつものようにスカーン! と行くしかなくてね。
──でも、目下最新作である『LOVE & JETT』を始め『チラノザウルス四畳半』や『火星ツイスト』、『UFOロマンティクス』や『ジェットジェネレーション』といったアルバムタイトルの秀逸さ、セイジさん独自の感覚語彙は天才だと思うんです。それこそいつもスカーン! とブレがなく、的を射るような強い言葉はまるで発明品というか。
曽我部:そういう発せられる言葉も格好いいし、ライブを見ていて感じるのはギターとボーカルの尋常じゃない迫力ですよね。コンプが掛かって出音が潰れてるんだけど、それが凄まじく格好いい。
セイジ:いやあ…そうなのかなあ?(笑)
曽我部:このあいだのヨーロッパ・ツアーで、リハ前にケースから出したギターが折れてましたよね?
セイジ:ああ、ありがとう、SNSをチェックしてくれて(笑)。
曽我部:すぐ売りに出してましたよね? おお、これ欲しいなと思ったんですよ(笑)。
セイジ:捨てようと思ったら、スタッフが売ったほうがいいって言うから。
曽我部:売れました?
セイジ:うん。ルイスレザーズの社長が引き取ってくれた。ヨーロッパは日本よりもコロナの感染者数が多いのに、普通の日常生活を取り戻してたね。そんな世界に身を置いていたので、日本へ帰ってきてからはずっとマスクを着けてない。そもそもオレはコロナに罹りようがないんだよ。なぜならずっと乾燥納豆を食べてるから。
曽我部:乾燥納豆がコロナに効くんですか?
セイジ:納豆はね、宇宙から来た菌と言われていて、地上最強の菌なんだよ。インフルエンザ菌にもコロナ菌にも打ち勝つことが証明されてて、長崎大学の教授がそれを去年実証したんだよね。そんなニュースを『news zero』とかでもやってたはずなんだけど、それから一切そんなニュースが報じられなくなってさ。しばらくして大金持ちの人たちと話す機会があって…。
曽我部:それは凄い機会ですね(笑)。
セイジ:その人たちがコロナの裏事情のこともよく分かってて、要するに政府がワクチンを大量に買ってるから、それを国民に消費させるために納豆菌がコロナに効果があるって話を封じ込めたらしいんだよ。
曽我部:へえ…。乾燥納豆っていうのはどんなものなんですか?
セイジ:海外へ納豆をそのまま持っていくことはできないから、天日干ししたり、乾燥させたりするわけ。
曽我部:甘納豆みたいなものですか。
セイジ:あれよりもっと乾燥させたやつ。しかも乾燥させたほうが納豆菌が多くくっ付いてるみたいでね。それを海外へ持っていくようになってからは風邪を引くこともないし、お腹をくだすこともない。いつも絶好調だね。乾燥納豆さえ朝晩食べておけば絶好調。
曽我部:いいですね。試してみよう。