お客さんを巻き込んで面白いことをやっていきたい
──撮影秘話の数々は当日たっぷりと披露していただきますが、このインタビューでもその一部を少しだけ話していただけますか。
名嘉真:一つ挙げるとすると、マリ・インフィニティーのCDジャケットは僕の手作りなんです。
Dr.Usui:デザインからジャケットの封入まで名嘉真監督が一人で仕上げたんですよね。撮影当日にドーンと50枚くらいCDを持ってきて。
名嘉真:撮影の準備のなかであの作業に一番時間がかかりましたからね(笑)。ジャケットがちゃんと入っているのは10枚くらいなんですけど。
泉:2日間の撮影だったので、マル秘と呼べるほどのエピソードは特にない気がしますね。とにかくスケジュール通りに撮影することが先決だったし、やることがギッチリと詰まっていた2日間だったというか。私は撮影以外のことをしなかったぶん、演技に集中できたところはありますけどね。ヘアメイクさんがいなかったのでヘアメイクを変えているか演技をしているかのどっちかでした。休憩時間も晃成君とご飯を食べるシーンの延長で食事をしたり、そのあいだに晃成君と他愛もない話をした程度で、あとは時間が怒涛のように過ぎていきましたね。
Dr.Usui:撮影初日、名嘉真監督と茉里ちゃんは朝8時に現地集合で夜の配信が終わった11時まで働き詰めだったし、2日目も朝8時から夜9時までスケジュールがギッチリだったんです。本当に大変だったと思いますよ。
名嘉真:あまりに忙しくてお昼休憩も取れなくて、マリとこうせいが食事をするシーンを撮って「これがお昼ってことで!」と強引に進めたところもありましたね(笑)。
──こういう状況なのであまり長い時間、同じ空間にいられなかったという制約もあったんでしょうね。
名嘉真:それもありました。ワンシーン撮るたびに換気をしっかりしないといけなかったし、消毒液を持ち込んで感染対策もちゃんとやりましたし、そういう現場のケアも含めてスケジュールの調整が大変でしたね。
──なるほど。よりディープな話が10月14日(水)に聞けることを楽しみにしています。では最後に、今後のDISCOMPO with 泉茉里の活動としてどんなことを考えているのか、話せる範囲で聞かせていただけますか。
Dr.Usui:今のところZOOM会議で毎週議題に上がっているのはライブをどうしようかとか、楽曲もたまってきたのでどうやってリリースしようかとかなんです。あと、トーナメントで敗れた曲を練り直してアルバムに入れられないかとか。その辺りの議題を今年中にどこまでできるかという感じですね。ライブに関しては配信ライブかスタジオライブみたいなことをやりたいと考えているところです。
──オンラインで生まれたユニットだからライブもオンラインに徹するという縛りは特にないんですか。
Dr.Usui:お客さんを入れたリアルなライブはやれるとしてもだいぶ後だと思うんです。コロナっていうのもあるし、われわれが実際に集まる機会もそうはないので。普通のグループのように日頃からスタジオに集まって音を合わせるといった経験が一度もありませんし。
──「Another Century」のMVに映るバーチャルなステージがDISCOMPO with 泉茉里の主戦場という設定でも良さそうですけどね。
Dr.Usui:ああ、あのステージが僕らの専属劇場みたいな(笑)。お客さんもあの空間に入れるといいなと思っているんですよ。
泉:あの劇場がどんどん広くなっていって、観ているお客さんのロボットもどんどん増えていったら面白いよねという話を配信でもしているんです。そうなると名嘉真監督がただただ大変になるだけなんですけど(笑)。
──いつか新宿ロフトのようにバーステージが増築されたりするのも面白いですよね。
Dr.Usui:そのときはぜひロフトさんに出資していただいて(笑)。
──バーチャルロフトDISCOMPO支店みたいな(笑)。そろそろお時間ですが、何か言い残したことはありませんか。
名嘉真:最後はあれじゃないですか、『DISCOMPO』の公開記念イベントや上映に来ていただける方に向けて主演の茉里ちゃんからメッセージとかもらえるといいんじゃないでしょうか。
泉:『DISCOMPO』という短編映画はコロナになったからこそ出来た作品ではありますけど、コロナに負けず、いろいろとルールに則りながらもDISCOMPO with 泉茉里として楽しいイベントをこれからも少しずつやれたらと思います。その第1弾として行なうのが10月14日(水)の公開記念イベントで、お客さんを入れるイベントは初めてだし、メンバーとお客さんが初めてリアルで接触する初めての場でもあるので、良いスタートを切れたら嬉しいです。
Dr.Usui:メンバー全員が集まるのはそのイベントでまだ4回目で、実際に会っている感覚はお客さんとあまり変わらないんです。今度のイベントに参加してもらえたら古参として認定されますよ(笑)。
泉:私自身、まだメンバーと深く絡めていない段階で初めてお客さんを入れたイベントをやるので、メンバーもお客さんも目線はほぼ同じだと思うんです。みんな探り探りで、どういうお客さんかな? どういうグループなのかな? とお互いに確認し合うことになるんじゃないですかね(笑)。
名嘉真:メンバー同士ですらまだ探り合いなところがありますからね(笑)。
Dr.Usui:つまりお客さんもまたDISCOMPOのメンバーみたいなもので、みんなでDISCOMPOってことですね。さっきも話した通りいろんな人たちを巻き込んだほうが楽しいし、お客さんまで巻き込んで面白いことをこれからもいろいろやっていきたいと考えているので、『DISCOMPO』の公開記念イベントも含めてぜひ期待していただければと思います。