それぞれの名前の由来
クラオカ:ところで何で、『インザーギ』っていう名前なんですか?
インザーギ:それですよね。
一同:(笑)
クラオカ:めちゃ格好いいなって思って。
インザーギ:本当ですか!? 珍しいパターンですね(笑)。
ミド:でも、他にいないじゃないですか。
インザーギ:そうですね。あんまり会ったことがないですね、イタリアの人以外は。(イタリアのサッカー選手でインザーギという名前の選手が過去にいた)
クラオカ:やっぱりそれですか?
インザーギ:いや、全然関係ないんですよ。
ミド:予測変換で出てきたとか?
クラオカ:(笑)『イ』って打っても、普通『インザーギ』って出てこねーよ!
インザーギ:(笑)僕が決めたんじゃないんですよ。僕にとってメガマソは、初めてのヴィジュアル系のバンドで、自分の名前を本名でいくのか、どうするのかって全然決めてなかったんですよ。その時にギターの涼平に、「新しいバンドでボーカルにインパクトが欲しいから、名前を決めていい?」って聞かれて、全然分からなかったんで「全然いいよ」って任せたら、「じゃあ1日考えてくる」って感じだったんですね。で、涼平が考えてきたのが『インザーギ』だったんです。
クラオカ:ん?(笑)
インザーギ:僕も同じ反応でしたよ(笑)。もう1つ候補の名前があったんですけど、それは闇が深いので置いておいて…。
一同:(笑)
クラオカ:気になる!
インザーギ:(笑)で、その時に10分後には取材が控えていて、もうどっちかに決めてくれってなって、その2つだと圧倒的に『インザーギ』だったんですよね。でも、どこか涼平を信じていて、ヴィジュアル系では格好いいんじゃないかと。俺がそこに染まらなきゃいけない、やるって決めたんだから受け入れなきゃいけないって思って、「じゃあ、インザーギにします」って。社長も「インザーギだったらインパクトがあるね」って感じだったんですよね。その時はサッカーの話は一切出ていなくて、本人も知らなかったんですよ。でもイタリアの名前にしたい、と。それはなぜなら、外国人だけのバンドで名前が1人だけ『山田』だったら、格好いいだろって。
クラオカ&ミド:な、なるほど〜。
インザーギ:僕もそんな感じです(笑)。う、うんって思いながらもなるほど、と。名前が格好いいのか、バンドが格好いいのかっていう部分だよ、みたいなことを言われて丸め込まれて。
Gou:上手いよね(笑)。
一同:(笑)
インザーギ:まあ、確かにそうだな、言ってることは正しいなって思って。で10分後に、「初めまして、ボーカルのインザーギです」って取材で言ったら、めちゃめちゃ笑われたんですよ。「あれ? これって格好悪いんじゃん」みたいな。
一同:(笑)
Gou:ヴィジュアル界の中でも、「何やねん、インザーギって」ってね(笑)。
インザーギ:(笑)格好悪い名前なんじゃんって思ったのが、始まりだったんですよね。だから特に意味はないんですよ。
ミド:でも、圧倒的インパクトじゃないですか。今、そういう思想でやってる人たちっていないですもん。
Gou:思想って言うか、無思想ですよ(笑)。
一同:(笑)
Gou:これでサッカー好きだったら、ちょっとは盛り上がるんですけど。
ミド:いや、それでサッカー好きだったら、「憧れてるのかな?」ってなるけど、全然知らないっていうのが、俺はすごくいいと思います。
インザーギ:『インザーギ』に憧れてるんだったら、サッカーやれよって話だもんね。
Gou:出来なかったから、ヴィジュアル界でトップを取ろう、ゴール決めようみたいなね(笑)。
インザーギ:でも、全然関係ないからね(笑)。
ミド:それだったら、ずっとユニフォームで名前とかも入れてやって欲しいですもんね。次はそれ、いいんじゃないですか? 突然、サッカー好きになるっていう。
インザーギ:それもう、ブレッブレじゃないですか(笑)。
一同:(笑)
インザーギ:そういう感じの始まりだったんです。
クラオカ:いや、すごいっすねー。いいと思います。マジで格好いいですよ!
インザーギ:そうですか? 俺は未だに、ちょっと疑問がありますけど。
一同:(笑)
クラオカ:Gouさんは、映画の『GO』がやっぱり好きなのかな? って。
Gou:(笑)窪塚洋介さんが主演のですか? 見ましたけど、ほとんど覚えてないですね。俺は本名なんですよ。
インザーギ:あっ、僕以外は本名です。
クラオカ:そうなんですね。
Gou:他の名前で自分が呼ばれても、「誰なんだろう」って思っちゃうんで。
インザーギ:いや、俺の顔を見て言えよ。
一同:(笑)
Gou:俺はね! インザーギは器用だから。
インザーギ:いやいや、器用じゃないよ。俺だって最初はそうだよ。
Gou:っていうのが最初はあったので、そのままやってます。
ミド:お客さんがメンバーの名前を呼ぶ時は、フル尺で「インザーギさーん!」って呼ばれるんですか?
インザーギ:困ってるんじゃないですかね。僕も何て呼んで欲しいとかっていうのがないんで。『インザーギ』もあれば、『ギさま』もあったりで、いろんな呼ばれ方をしてます。だから最初の頃は関係者の方から、「すごくメンバーがいるんだね」って感じになったり、「なんでそんなに違う名前が飛び交うの?」って言われたこともあったんですけどね(笑)。逆にどう呼ばれたいとかってあります?
クラオカ:あんまりないですね(笑)。俺もフルネームだから、多分客は困ってるでしょうね。『クラオカ』って呼べばいいのか、『ユウスケ』って呼べばいいのか、はたまた「う〜ん、何だろうな」って。
ミド:どっちかだろうね!(笑)もしくはフルネームだよね。
一同:(笑)
クラオカ:「クラオカユウスケさーん!」って、長すぎるなって! これがフルネームの辛みですよね(笑)。
Gou:本名なんですか?
クラオカ:はい、本名です。
インザーギ:ずっとですか?
クラオカ:いや、昔は恥ずかしながら、霞んでた時期もありました。
インザーギ:ちなみに何て名前ですか?
クラオカ:まあ、あの…。そうっすね…。
一同:(笑)
Gou:「そうっすね」って名前じゃないですよね(笑)。
クラオカ:『ジジ』って名前でやってたんですよ。何なんですかね(笑)。
インザーギ:『魔女の宅急便』の?
クラオカ:違うんですけど、端から見たらそうなんですかね?
ミド:ユウスケは後加入なんですよ。で、どうせなら名前を付けてやるってことになって、スタジオであみだくじを作ったんですね。で、その中でたまたま当たったのが、『ジジ』だったわけです。もっといいのもあったんですよ。『ゴム男』とか(笑)。
クラオカ:あと『アッシマー』っていう名前とかね(笑)。で、そこから『ジジ』でやってたんですけど、「ジジって何だろうな?」ってふと思った時があって。その時に「流行ってるから、俺もフルネームでやろうかな」って言ったら、「じゃあ死ねば」って言われて。
一同:えっ!?
ミド:初ワンマンの時に、1回死んで新メンバーって形で帰ってくるみたいな演出を作ったんですよ。
クラオカ:で、1回死んで帰ってきたのが、『クラオカユウスケ』だったんですよ。
インザーギ:なるほど。じゃあ俺も1回死なないとダメなのか。
クラオカ:そうですね。もし名前を変えたいんなら、1回死ぬべきですね。
インザーギ:死ぬのか〜。
Gou:変えたいんだ?
インザーギ:もう今更変えたくないよ。
一同:(笑)
クラオカ:当時の自分に、もし帰れるのなら?
インザーギ:もう、そうしたら「No」ですよね。
クラオカ:いや、でも絶対格好いいですよ。
インザーギ:どうなんでしょうね。でも、1回で覚えて下さるんで、それはすごく有難いですよ。インザー『ギ』なのか『キ』なのか、そこくらいなんですよ、間違えるとこって。でも最初は、呼ばれ慣れなかったですけどね。
——ミドさんの名前の由来は?
ミド:本名が『ミドリカワ』なんで。
インザーギ:そういうのに憧れるんですよ!
Gou:緑好きなんですか?
ミド:それもまたややこしいんですけど、名前先行だったんですよね。その当時は髪の色も赤とかだったんですけど、先輩に「ややこしい」と言われて、「分かりました。緑にします」って言って、緑にしました。以来、緑なんです。
Gou:(笑)でも、いいじゃないですか。インザーギは、最初は緑好きだったのに、メンバーに「緑好き」って言われ過ぎて、逆に緑の服をあんまり着なくなったよね。
インザーギ:そうだね。でも、もう緑に説得力があるじゃないですか!
ミド:そうですね。続けていけばですね。
インザーギ:それもそうだし、本名に緑が入っていたり、名前がミドだったり、由来に附随して完全な説得力があるわけですよ。でもこっちには、そういうのがないんですよ。
ミド:そういう時は、掲載する時の名前の文字の色を緑にしてもらうんですよ。
インザーギ:ずっと?
ミド:ずっと。そこだけに拘り続けるんですよ。そうしたら、緑が好きなんだなってなるじゃないですか。
インザーギ:もう手遅れじゃないですか。
一同:(笑)
インザーギ:10年前にそのアドバイスを頂いていたら、そうしてたんですけど。
ミド:それか、名前の上に『みどり』ってルビを振るかですよね。
クラオカ:それは『みどり』って呼ぶよね。『インザーギ』とは呼ばれないよね。
一同:(笑)
インザーギ:それこそややこしいですよね(笑)。
インザーギ
ミド