Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE THROTTLE(Rooftop2016年2月号)

ムーブメントを本気で作ろうとしているロックバンド 

2016.02.01

俺らが日本をミュージック変えてこうって、飽きるぐらい話している

 
—『GREATEST HITS』ってタイトルはどうやってつけたんですか?
高岩:あれは俺が考えたんですよ。俺らの中ではかなり満を持した感じがあったから。あんな汗水たらして金を集めたもんだし。俺らはやっぱりギャグが7割8割だから、一発目から『GREATEST HITS』でいいんじゃねって。流通も掛けようかと思ったんだけど、SANABAGUNの存在があって、流通を掛けられなくて。完全に自主になっちゃったから、なおさらタイトルは『GREATEST HITS』。
—そのレコ発『革命』が去年の10月に渋谷WWWでありましたが、SOLD OUTでしたよね
田上:SOLD、+アルファですね。
高岩:当日券も無理やり出して。600人ぐらいですね。
—あそこってそんなに入るんですか?
成田:入らなかったよね、漏れてた。
田上:怒られたんだよね。
高岩:そんな奥まで入れるなってね。
—あのイベントはやってよかったですか?
高岩:よかったですね。やっぱり俺らとしても、ロックンロールばっかりって無理だし、俺自身ヒップホップバンドもやってるんで、これはチャンスじゃないかと。出てたメンツとも交友関係はあるし。SANABAGUN中心に考えるわけじゃないですけど、SANABAGUNの俺がやってるTHE THROTTLE、SANABAGUNのベースとキーボードがやってるSuchmos。軽々しくは言いたくないけど、この3チームでファミリーという言葉を使って革命をミュージックシーンに起こしていこうと。俺らが無所属で、路上かちこみ系の集客で600人集めたっていう事実を革命というタイトルに落とし込んだんですよ。何十年後に、皆がスーパースターになっていて「こんなこともあったよね」ってDVDを出すのが夢です。一応動画も録ってあるんで。
—だからもっと人気が出てスターになったら、普段は一緒にやらないけどまたそのファミリーでやりたいっていう想いもあるの?
高岩:ありますね。あのメンツで。まだスリーマンじゃなかったんで。あの日、SANABAGUNのメンツは全員出たんですけど、SANABAGUNとしての出演はしてないんで。ラップのいわまとしきのソロ、Suchmos、THE THROTTLEだったんで。仲良くしてる若い奴らが集まって、40人ぐらいかな。そんくらいの人数が最後ステージに上がって…よかったですね、あの日は。
—今後ガンガンやって行こうってバンドが集まっていると、「俺らがシーンを変えていこう」って話も実際にするんですか?
高岩:めっちゃしてます。俺らが日本をミュージック変えてこうって、飽きるぐらい話してますね。SuchmosとSANABAGUNがバーンと上に行っちゃって、俺ら末っ子なんですよ。でも末っ子って一番イイものが落ちてくるんですよ。実際『革命』以降、英則さん(インタビュアー)と出会ったり、THE TOKYOと出会ったり、色々イイものがあった。だから満を持して、全国流通をかけるものを出そうかなと。
—今まで都内を中心に、路上だったりライブをガンガンやってきたわけですよね。全国流通と言うからには、地方をまわったりもしていきたい、って気持ちがあるんですか?
高岩:インストアもできますしね。やっぱりガンガン車乗って、ケツ痛くして、ツアー回って、北海道から沖縄まで広めていかないと。今まだ「ロックンロールがアツい」ってなってないですからね。
熊田:でも基本路上はやりたくないです。
成田:もうやりたくないね。
高岩:やりたくないね。でも地方行ったら、路上やることにはなると思うけどね。
田上:それはそれで楽しい。
—地方でのライブ前に路上をやって、お客さんがそのライブに来たら良いですよね。レコ発で地方回っても。お客さんは5人とか普通にあると思うんですが、そういうやり方で地方での動員も増えたら面白い。
高岩:路上ができるのはやっぱり俺らの強みだよね。
田上:それこそ1日空いてる時は、神奈川でやって、都内でやって、5,6ステージやってたのが普通だったんで余裕ですね。ツアー中だろうがやれますよ。
高岩:やりたくないですけどね(笑)
—今は色んな音楽フェスも増えいますが、やっぱり出たいですか?
高岩:出たいですよ。そして余裕で勝てますよ。
—お客さんが最初から大勢集まってるフェスでTHE THROTTLEみたいなのがカマすのは面白いでしょうね
高岩:どうにかしてくださいよ(笑)
—最後に、THE THROTTLEの今後の目標を、それぞれ聞かせてください。
田上:制覇し尽くすことですかね。パフォーマンス、カルチャー、ファッション、ロックンロール。そしてロックンロールの向こう側のジャズ。俺らは俺らのジャンルをスウィング&ロックって言ってるんですけど、それってジャズからロックンロールの歴史を見れば必然で。そういうの今日本にいないじゃないですか。俺たちを知れ、と。真面目に音楽をやるってことはこういうことだって。考えも音楽も全部のっとってやるぞ、と。ロックンロールが今求めているものは俺たち。ロックンロールを俺たちがやるんじゃなくて、俺たちがロックンロール。
成田:この子(田上)みたいに語れないんですけど、でも単純にTHE THROTTLEで稼ぎたいですね。シンプルイズベスト。それで皆が生活できるぐらい。まずは。
高岩:今年?
成田:そうだね、今年。カツカツできるぐらい。
高岩:港区のマンションは買えないけど、生活できるぐらい。
成田:そうそう。で、それが達成できたら今度はイイ車乗れるために。THE THROTTLEで稼ぐ。え、ガチだよ?
田上:誰も疑ってないよ(笑)
向後:じゃちょっと真面目な感じで。田上が言ったことに付け加えるんですけど。自分らのスタイルを大事にして、唯一無二の状態でちゃんとエンターテイメントやって、万人に受け入れられるように切磋琢磨していく。あとはイイ曲を増やしてもっと楽しませたいってところですかね。
熊田:THE THROTTLEが結果、最終的に行きつくところは、音楽の教科書に載っちゃうぐらいの、時代のアイコンさというか。先々行っても自他ともに認める、同業者にもなめられないし、リスナーも大好きって言ってくれて、全ての人に受け入れられる、時代に残るバンドであることが目標です。
高岩:良地さんとかが言ったような、デカいビジョンはその通りなんですけど、THE THROTTLEの2016年としては、俺は最低15万以上月に稼ぐこと。マネージメント契約もしてないからすげぇ難しいことだとは思うけど。それでもライブの動員だとか、物販がアツいとか。それが12月末には7万受け取る。あとは数字的な目標だと…勿論数字だけが問題じゃないけど、twitterのフォロワーが今2000人ぐらいしかいないけど、それを10000人にしたいですね、年末までには。まぁ時代とフィットしてバズれば、年末には最低10000人ぐらいTHE THROTTLEも余裕だと思いますね。10000人って言っても、まだまだカスなんだけどね。あとはやっぱり、去年の音楽的な流行語大賞が、シティポップだったよね。その時代はまだ続くと思うですけど。そして、やっぱり俺たちだけだとムーブメントは起こせない。THE TOKYOっていう良いライバルにも出会えたし。30年後、テレビの特集で「2000年代の東京の歴史」みたいなものがあったら、そういうところにいるべき。「当時の若者はゆとり世代、悟り世代と呼ばれていたが、その中に生き残りの、対団塊世代の反骨心、ゆるい同世代を蹴散らす~ロックンロールの流れがありました」ってならないと。
向後:カルチャー的なところだね。
高岩:やっぱりムーブメントを作らないと。日本の東京中心に広げてく。「ロックンロールがまた流行ってるらしいね」って言われないと。年末までにどこかの音楽系の記事にそう載るように。ってところですね。以上です。ありがとうございました。
 
このアーティストの関連記事

LIVE INFOライブ情報

THE THROTTLE LIVE SCHEDULE
2016年2月10日(水)
下北沢GARAGE
 

RECENT NEWS最新ニュース

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻