新体制になりネクストレベルでNEW SAMURAI ROCK'N'ROLLをかき鳴らすTHE THROTTLEと結成3年目にして自身らの掲げる"HI-SPEED&DOPENESS"を体現するかのごとき勢いを見せている999999999は、現在のライブハウスシーンでスルー出来ない存在だ。両者の邂逅は、3月6日の新宿ロフト。以降、公私共に親交を深めているというRYO-CHANGこと高岩 遼とVOLTのフロントマン2人。今回は、999999999のベーシスト/コンポーザーのRYOCHIと両バンドが厚い信頼を寄せる新宿ロフト・柳沢店長を交え、互いの印象から個々のアティテュード、今後の展望に至るまで、ケレン味なしのガチマジ対談をしてもらった。[inerview:野中ミサキ(NaNo.works)]
──THE THROTTLE、999999999ともに過去Rooftop登場済ですが、改めて自己紹介をお願いします。
RYO-CHANG:Yeah. We're born in JAPAN, NEW SAMURAI ROCK’N’ROLL is here. 2013年5月渋谷発足、THE THROTTLE ボーカルのRYO-CHANGです。
VOLT:数字の9を9コ書いて999999999(キュウ)っていいます。ボーカルのVOLTです、よろしくお願いします。
──よろしくお願いします。お二人の初接触が、新宿ロフトで今年3月6日に開催された柳沢さんの生誕祭。その後、バンド単位ではもちろん、RYO-CHANGの結婚式にVOLTが出席したりと密な付き合いをしていますよね。そもそもお互いの存在を認識したのって、いつ頃ですか?
RYO-CHANG:999999999っていうバンドがいるのは、フライヤーなんかで見かけて前から知っていたんですけど、何て読むんだよ、9×9=81か?とか思いつつ。BLAST JAMS!!っていう999999999も俺らもヨロシクやってるDJクルーがいて、そこの(笹井)トシオにも「999999999ええと思うやけどなぁ、RYO-CHANGに紹介したいわ」っていう話をされていて。そのときは俺も「へえ〜」くらいの感じで。それが2年前くらいなんですよ。
──999999999が初めてBLAST JAMS!!に出演したのがその時期ですね。
RYO-CHANG:それで999999999のライブ映像を観てみたらカッケェっていう話で。それが一年前くらい。俺もスケボーやるから、スケーター感を感じたんですよね。そこからSNSで恭平くん(VOLT)がモデルとか俳優をやられているっていうことを知って、恐れ多いですけど近しいものを感じたっすね、自分の中で。
──VOLTは999999999を始める前からRYO-CHANGの存在をすごく意識してたとか。
VOLT:ずっと気になってたんですよ。きっかけは多分SNSか雑誌の記事。基本流し見していくんですけど、バッ! って目に止まって、誰だ? と思って。むちゃくちゃ気合入ってるし、ほんと言葉で表せないもんが出てたんすよね。それから高岩 遼という存在を知って、バンドやってるんだっていうのを知って。
RYOCHI:それをちょっと補足すると、最初の頃ボーカルのステージングなりパフォーマンスなりを見て欲しくて、VOLTにいろんな動画を紹介していて。そのときTHE THROTTLEの路上ラストライブの動画を見つけて、これは絶対観せたい! と思って動画送ったら、「マジやべぇっす」と。実は初自主企画のときも、こいつは「THE THROTTLEを呼びたい」って言ってたんです。さすがにつながりもないし出てくれないだろうって、俺がストップかけたんですけど(笑)。
──じゃあVOLTにとって3月6日は、念願叶った的な?
VOLT:めっちゃくちゃ嬉しかったです。やっと会えるんだって。
RYO-CHANG:いやあ、嬉しいなぁ。
──実際かなり意気投合して、打ち上げの場で6月の「水曜日のスロットル」出演の話も出てましたもんね。
柳沢:あの日、リハが終わって拍手が起こったり「カッコいいっすね」っていう話をしたり、めちゃいい空気感だなっていうのは俺も覚えてる。
VOLT:リハのときの話をすると、曲の最中フロアに降りて音確認してる姿がめちゃくちゃカッコ良く見えて。ほんと音で生きてる人間なんだなって。それで、ライブ終わったあと喋りかけてきてくれたんですよ、あの高岩 遼が。
RYO-CHANG:俺の恭平くんへの第一印象は、「なんだよ、ツッパってる奴が来たな」ていうイメージなんですよね。俺らのミュージシャンへの信頼って、そこから入るところがあって。ツッパってる奴こそ、話すとちょうどいいですよね。それが実は緊張してるっていうのも俺はなんとなくわかってたし。ネルシャツのボタン一番上まで留めて、バンダナ巻いて。俺もP.B.Zもヒップホップ超好きなんで、「あれ? チカーノいるんだけど。ちょっと待って、999999999ってウェッサイなのかな?」みたいな感じになって。
VOLT&RYOCHI:あはははははは!!
RYO-CHANG:「ああ、ラップすんのかな」とか思ってたんですよ。それでまずリハを観て思ったんですけど、音がきれいですよね。ハードコアいうても、ただかき鳴らしている感じじゃなくて洗練されてるし、うまい。特に俺は、ボーカルはもちろんなんですけど、ベードラに対してかなり意地悪な目線で見るクセがあって。999999999ってダブ入れてるじゃないですか。ハードコアの突っ走りだけではないヨコ揺れのグルーヴも取り入れているっていうのは何なんだろうなって、頭に「?」が浮かんでいる感じがありましたね。
VOLT:俺はTHE THROTTLE観て、華があるなって思いましたね。特に博貴くん(P.B.Z)とかパッて目がいくじゃないですか。何者だ!?って。そして、俺が女ならSHU-GOみたいな顔が好きなんすよ。俺あいつ超イケメンだなって思ってて。めちゃくちゃいいバイブスで受け答えしてくれるし、それが顔にも滲み出てるとゆうか。AIくんはライブを見たときにカッケェ! と思いました。リハの時は正直一人浮いてるというか一瞬nerdっぽいなと思ったけど、あとからスケボーもしてるとかって聞いて。そんで紅一点、アリちゃん。俺らが呼んで来てくれた仲良い奴も「めちゃカワイイね!」っつって、ザスロのCD買いましたからね。俺らのCD買ってないのに。