Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE THROTTLE(Rooftop2016年2月号)

ムーブメントを本気で作ろうとしているロックバンド 

2016.02.01

路上ライブは幅広い年齢の方が声をかけてくれる

 
—路上ライブも結構やっていますよね。今のバンドってライブハウスを主体で活動していますが、路上でやる理由とは?
高岩:バンドって最初はブッキングライブに出ますよね。で、ノルマあるじゃないですか。あれが辛いんですよ。お客さん呼ぼうってなっても家族親戚友達、それじゃ絶対広まらない。リスクもあるし悔しい思いをするかもしれないけど、チップがもらえるかもしれないし、ロックンロールをこのナリで女ドラムでバッコーン歌えば足は止まるだろうってことで路上ライブを始めました。だから結成した瞬間には路上ライブをするってなりましたね。そこでお客増やせばいいって。そのために路上のドラムも買ってね。
成田:そうです。私はその時は働いてたんで一気に買い揃えて。
—新宿でも路上ライブは結構やってるけど、あんまり足止めないですよね。でもTHE THROTTLEの路上ライブ映像を見ましたが、あそこまで振り切ってやっちゃうと足を止めざるを得ないですね。色んな世代な人から見られるわけだけど、反応はどうですか?
成田:結構、幅広い年齢の方が声をかけてくれますね。
高岩:最初に希望が見えたのは、「写真を撮ってください」って言われたときだよね。じゃtwitterフォローしてねって言って。で、辿ってみるとその子EXILEが好きなんですよ。
田上:プロフィールにアイドルの名前とか書いてあってたりね。
高岩:だから多分、愉快な感じに見えてるんだろうね。これからのご時世、次世代、THE TOKYOとTHE THROTTLE、流行らせるチャンスが大いにあるんじゃないですかね。
田上:違いないね。
熊田:そこに起因してるのは、ユーモアだと思うんですよね。俺らはそれをすごい意識してるし。眉間に皺寄せてガンくれる文化も消化してますけど、そこに一味加えるというか。言い方悪いかもしれないけど、万人が面白いっていう感覚を持てるステージをやっていこうとは思ってますね。
—路上ライブを見ることってライブハウスよりレアだと思います。すごい「生」の感覚があるし。普段見ないような人が見てくれる。例えばおじいさんおばあさんが路上で見て、イイと思ってくれてライブハウスに足を運んでくれるかも知れない。そのことでバンドのステージがまた上がっていくんでしょうね
向後:自分は後から入った身ですけど、最初に路上ライブを見たとき、ワクワクさせる力を感じましたね。例えばアンプ繋いでゴソゴソやってる。「何やるんだろう」って空気が周りにできて。チューニングでギターが音を出しますよね、そうすると「こいつらこんな所でもそんな大きい音でやっちゃうの?」ってワクワクさせられる。見てる側も刺激がある。それでモニターも何もないから、皆、必死にやって必死に歌うじゃないですか。そうすると、人間力がビンビンに来るわけですよ。だから皆、足を止めるんじゃないですかね。まずパワーでやられる。且つ、やってる事も適当じゃない。またグッとくる。そこでtwitterやってます、とか言えばすぐフォローしてくれて、連続性がそこにありますよね。
熊田:キーワードは「ビンビン」ですね。
向後:しかも20分ぐらいでポリスからストップかかる。短いステージだからこそ最初からパワー120%で。そこがめっちゃかっこよかったです。
—路上ライブはどれくらいのペースでやってたんですか?
高岩:自慢じゃないですがね…今でこそSANABAGUNが路上1500ステージとか言ってますが…俺らはそんな桁じゃない。
田上:2000は超えてる。
向後:2500って言ってなかった?
高岩:2200と何ぼぐらいですかね。2年間ぐらいで。
成田:何回やったかもうわからない。やれる時はやってたもんね。
高岩:だから週3、多いときは週4集まってやってたのかな。
成田:あのときバカバカ稼いでたよね。チップがやばくて。
熊田:1日10万とかもありましたね。
田上:『GREATEST HITS』の製作額は幾らだったっけ?
成田:100万ぐらいかかったけど、結局私たちは一銭も出してないですね。3か月半で100万チップで集めて。
高岩:払ってないねぇ。
成田:そのお金を絶対に自分たちで払いたくないってこともあり、それがパフォーマンスにもつながってたよね。
高岩:それは間違いないね。でもそういう棘がお客さんを威嚇しちゃって、全然来なかったときもあった。
成田:引かれちゃうときもね。
田上:その度にミーティングしてね。「俺ら棘ありすぎたな」って。
成田:だから次回は80%ぐらいでやろう、とか話したり。
田上:もう少しハッピーな気分でね。
高岩:ただ問題があって。全然武勇伝じゃないんですよ、結果、売れてないんで。俺たちのタフな一面が見えたっていうだけだね。
田上:そういう話だね(笑)
高岩:あの頃はねぇ、ヤクザと喧嘩したり…池袋はやらない方がいい。
成田:機材を壊されたりね。
—すさまじいですね(笑)…お酒、おかわりいりますか?
田上:じゃ僕はヘネスィーを。
熊田:スィー(笑)
 
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THE THROTTLE LIVE SCHEDULE
2016年2月10日(水)
下北沢GARAGE
 
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