新宿ロフト14th ANNIVERSARYイベントとして、ここ3年程の間で急激に距離を縮めたGREAT 3とメレンゲの共演を遂に実現させる事になりました!
そんな記念となる日を迎える前に、Rooftopではフロントマン同士の対談を敢行。フロントマンだけに留まらないお2人だからこそ、共通話題がとても多く、終始和やかなムードの中、確かな信頼関係がありました。
5月23日の新宿ロフト公演は、こちらの予想を遥かに超えるような素敵な一夜が待っていることでしょう。(interview:樋口寛子/新宿ロフト)
「メレンゲのクボさんは天才です!」と志村は言っていましたよ(片寄)
── お二人の馴れ初めや出会った頃のお話をお伺いしたいのですが、知り合ったきっかけや親しくなったのはいつ頃ですか?
クボ:僕は昔からもちろん知っていて、初めてお会いしたのは渋谷eggsite(現在のeggman)でした。
片寄:フジファブリックの志村と大ちゃんが弾き語りをやった時じゃないかな?
── もう随分前のお話ですよね。
片寄:フジのプロデュースの話が来たばかりの頃かな。その後フジファブリック主催の“倶楽部AKANEIRO”をロフトに見に行って。メレンゲと残像カフェとフジが出演していて、その時に初めてメレンゲのライブを見たんだ。フジファブリックとレコーディングをするようになってから、志村にメレンゲの曲をいろいろ聴かされてね、彼は「クボさんは天才です!」と言っていましたよ。
クボ:本当ですか?
片寄:まぁ彼らしく具体的にどう天才かは説明出来ていなかったけどね(笑)。「機材を買う時はクボさんに相談しながら買っている」ってよく言ってたな。クボ君と実際会って話すようになったのは“フジフジ富士Q”出演時に話しかけた頃かな。楽屋でクボ君とリッキー(ART-SCHOOL)に話しかけたんだ。それから家に遊びに来てくれたりして。ここ3年ぐらいの仲ですかね。
── 出会ってから親しくなるまで意外と間が空いるのですね。
クボ:なかなか僕からは話かけづらいですよ。
片寄:出会った頃はChocolat & Akitoでは活動していましたけど、GREAT3は全く活動をしていなかったし、プロデュース以外で下の世代のバンドとはあまり交流する機会もなかったしね。
── 私はメレンゲもフジファブリックもロフトのインディーズレーベル時代に一緒にお仕事をしていたんですが、“倶楽部AKANEIRO”を通して片寄さんとメレンゲが繋がったり、この2組の共演がロフトで実現が出来た事はとても嬉しいです。
片寄:ロフトは西新宿時代めちゃくちゃ通っていましたよ。THE BLUE HEARTSのデビューライブをロフトで観たのは忘れられないな。高校生時代はたぶん週1ぐらいで通ってたと思う。当時はLONDON TIMESというバンドのスタッフもしていて、年上の人について行って随分と出入りをさせて頂きました。いつか自分でも出たいなぁ…と憧れの小屋でしたね。
── GREAT3で出演した事はあるのですか?
片寄:GREAT3ではないかもしれない。ロッテンハッツでシアターブルックと一緒にやったのを覚えていますね。
クボ:それは西新宿ロフトですか?
片寄:そうだね。それこそ歌舞伎町には昨年夏にクボ君と一緒にやったChocolat & Akitoの時が初めてだと思う。クボ君はどう?
クボ:僕はレーベルがロフトのレーベルだった事もあり、たくさん出演させてもらいましたね。
片寄:僕ら世代にとっては憧れのライブハウスですね。
── “フジフジ富士Q”の話が出てきたので、あの日の印象に残っているお話を聞いてみたいです。
片寄:クボ君が1人でポツンといたのを覚えていますよ(笑)。
クボ:大御所ばっかりで。緊張していました。
片寄:基本的に人見知りなんでしょ。あんまり話かけないでよ的なオーラを自分で出している状態だったよね(笑)。
クボ:そうですね…。僕は自分から話かけるのが苦手なんですよね。
片寄:あの日は僕からしても大御所の人達がたくさんいたもんね。随分と志村は愛されていたんだなぁと思いましたよ。でも皆さん気さくだったよね。皆で志村にまつわる思い出話が出来たりして忘れられない1日です。
クボ:あれは独特の雰囲気のライブでしたね。全員ちょっと緊張していたしね。
片寄:なんか不思議な感じだったよね。志村の代わりに歌うという重責が全員にあったから。
クボ:そう! 全員緊張していましたよね。
片寄:クボ君が『赤黄色の金木犀』を歌ってくれたのが嬉しかったね。僕がプロデュースした曲で思い入れ深い曲だったし。あと『バームクヘーン』を歌ったよね。あの曲も好きなんだよね。『クロニクル』の中では1番好きな曲。あれは自分で選曲したの?
クボ:いいえ。フジのメンバーと相談して決めました。
片寄:最高の選曲だなと思ったのを覚えてますね。