2011年に開催された「第2回レコチョクオーディション」でグランプリを受賞したメンバーで結成されたストリート系ヴォーカル&ダンスユニットVimclip(ヴィムクリップ)。メンバーは、TOMO(Vocal&MC)、EIKI(Vocal&MC)、KAZUKI(Vocal)、REO(Performer)、TAKE(Performer)の5人。2011年9月に配信シングル『恋心』でメジャーデビューを果たし、2012年7月に1stミニアルバム『VIMCLIP』をリリース。そして今年になって、クラウンレコード内の新レーベル"DANZEN MUSIC"に移籍し、第一弾となるミニアルバム『VOICE』を3月13日にリリースする。CHEMISTRYの『PIECES OF A DREAM』のリメイクカバーや、HIP HOPやR&Bなどの、のれる、踊れる、そして彼らの魅力を充分に詰め込んだ曲が多数収録された。またライブでは、KAZUKIの繊細さと強さを兼ね備えた圧倒的な歌や、TOMOとEIKIの骨太なラップ、そしてTAKEの肉体を存分に使ったパフォーマンスや、REOのしなやかで色気たっぷりのダンスで会場を魅了し、フロアと一体感のあるステージを見せる。
さらに、書いておくこととして、みなさん超イケメンさん♪ イケメンさんが、キラキラとした汗を飛ばしながら歌い、踊るライブは、それだけでもう心がアガりっぱなし。ぜひ彼らのライブを見てもらいたいです。
今回は、それぞれの個性を持った5人が同じグループで活動を始めることになった経緯から、今に至るまでをじっくりとお話頂きました。ステージではあれだけハードに踊り、歌いますが、みなさん笑顔が似合うとても良い雰囲気の方々でした。(interview:やまだともこ)
5000人の中から選ばれた5人
── 初めましての方が多いと思うので、結成のいきさつからお話してもらえますか。
TOMO:Vimclipは「第2回レコチョク・オーディション」でグランプリを獲ったメンバーで結成されたユニットで、5000人ぐらいの応募の中から20人ぐらいに絞られて2泊3日の合宿に行き、ボイトレやレコーディングとかをやっていく中で最終的に選ばれたメンバーです。
── オーディションを受けたきっかけはなんだったんですか?
EIKI:僕はこれまでもライブをやってましたけど、震災があって、音楽で何も出来なかった無力さを感じていたんです。その時にwebでオーディションの告知を見て、いろんな人に自分の音楽を知って欲しいという気持ちがあって受けました。
REO:僕はもともとダンスをやっていて、それまではクラブとかでしか踊ったことがなくて、ステージに立つなんてイベントかコンテストしかなかったんですけど、ライブがしたいという気持ちが芽生えた時だったんです。それを叶えたいなと思って、テレビでオーディションの告知をやっていたので応募しました。
TAKE:僕はTOMOとは付き合いが長くて、TOMOがオーディションを受けている時は応援している側だったんです。タイミングが合わなくて応募するということは考えていなかったんですけど、このオーディションでダンサーが決まらなかったらしく。
TOMO:REOくんは決まったんですけど、もう1人が決まらなかったんです。それで、もう1回オーディションするということになって、TAKEくんに声をかけてオーディションを受けたら合格して。
TOMO:初対面ですね。その合宿を経て、最終オーディションが新木場STUDIO COASTであったんです。課題曲となったデビュー曲の『恋心』を歌って、一般投票と審査員のみなさんの投票によってグランプリが決まるというもので。
── 緊張しました?
TOMO:かなり緊張しました(笑)。一般投票数何千何人という形で数字が出ちゃいますから。
── それで一緒に活動をすることになりましたが、メンバー内はいつぐらいから意気投合していったんですか?
REO:最初から仲良かったですよ。
TOMO:合宿の部屋がいくつかに分かれていて、僕はKAZUKIと同じ部屋だったんです。ライバルと言えばライバルなので、その空気感もしっかりとありながら、KAZUKIとは年齢が7つ違うんですけど、マイペースな感じがお互い合って。
── では、お互いの第一印象はどうでしたか?
TOMO:正直そんなに変わらないですね。
KAZUKI:…。
TOMO:KAZUKIは変わったっぽいね。
── 何か言いたそうな顔してますね。
KAZUKI:人を観察するのが好きで見ていましたけど、違う人もいますね。(←意味深な顔をする)
TOMO:誰かは言わないの?
REO:なに「後半へ続く」みたいなことしてんの?
KAZUKI:REOさんは最初出会った時、変わった人だなと思っていて。
TOMO:今も変わった人じゃん(笑)。でも、とっつきにくいオーラは出していたよね。みんなと仲良くしようという感じではなかったかも。
KAZUKI:一匹狼だった。
TOMO:たぶんREOくんとは合宿中話してない。
REO:話したのはEIKIくんだけかな。KAZUKIは関西出身同士なのに一度も話してないですね。合格してからちゃんとKAZUKIの顔を見ました(笑)。ピントが合わなかったんです。
KAZUKI:本当にそんな感じでした。あとはそんなに変わらないですね。
REO:EIKIくんは第一印象で言うとすごくクールそうだと思いましたね。喋らない人だと思ってた(笑)。
TOMO:EIKIは合宿から1年半一緒にいて、最近やっとオープンマインドになってきたなぐらい。
── ようやく心を開いてくれた(笑)。
TOMO:自分の気持ちを言葉にするのが得意な方ではないし、ファンの方もようやくEIKIくんはこういう人だったんだってわかってきた感じだと思います。
EIKI:Vimclipに入って自分を知った感じですよ。
REO:学校かっ!(←ツッコミ)
EIKI:いや(苦笑)。1人でいることが好きなんです。1人でいる時間が多いし、ウィンドウショッピングも1人だし。だからグループに入って、自分がどういう人かわかってきたんです。
TOMO:EIKIは5人の中でたぶん一番変わってる。でも、面白いところがいっぱいあるので、僕たちがフォーカスして、引き出したり出来ればと思っています。
── お互いまだ知らない部分もいっぱいありそうですね。
TOMO:細部に渡っていろいろあるんじゃないかなと思ってます。結成してからの1年半は、自分のことでいっぱいいっぱいで、他の人の細かいところまで気にする余裕がみんななかったんだと思うんです。今はパフォーマンスにしてもライブにしても、みんなの空気感がわかってきたし、ステージに立つにあたりお互いを知るという重要性もわかったので、今はみんながみんなを知ろうとしている感じはしますね。
── ではTAKEさんはどんな方ですか?
TOMO:僕はTAKEくんが16とか17の頃から知っていて、当時僕は世界でブレイクダンスを作った日本の支部みたいなところに所属していて、TAKEくんはブレイクダンスでテレビにも出演していて有名だったので一緒にやろうよって声をかけて。
TAKE:その時チームを辞めて1人だったので。
TOMO:その時と変わらずポケッとしてますね。甘えん坊で繊細で。
── 彼女を紹介する彼氏みたいになってますけど(笑)。こうやってまた一緒に活動するとは思ってなかったですか?
TOMO:僕は僕で作家の活動をしていて、TAKEくんはw-inds.さんとかMay J.さんのバックダンサーをやっていたので、まさかもう一回一緒にやるとは想像していなかったけど、気の知れた仲間だし、一緒にやることが出来て良かったなと思ってます。
── では、みなさんから見てTOMOさんはどんな人? リーダーですか?
TOMO:リーダーです。
EIKI:優しくて頼れる先輩って感じですね。
TOMO:ざっくり(苦笑)。
── KAZUKIさんがまた何か言いたそうですけど。
KAZUKI:え!? TOMOさんは…よく考えてますね。グループのこともそうだし、他にもいろいろ考えてるなって。
TOMO:合宿が終わって最終オーディションの前の1週間、僕の家に泊まっていたとかそういう話はしてくれないんですよ。ご飯も作ったのに。
KAZUKI:今思い出しました!!
── 忘れちゃってた(笑)。
KAZUKI:最終オーディションの前にTOMOさんの泊めてもらって…。東京に知り合いもいなかったので…。
── 言わされてる(笑)。
KAZUKI:何も経験がなかったので、最低限のスキルを身につけるために1週間ほど泊まらせてもらいました。そこで教えてもらえたからオーディションに受かったというのはあると思います。すごくお世話になりました。
TOMO:写真を撮られる時のポージングとかも教えましたね。
KAZUKI:でも、僕がTOMOさんの優しさに100%甘えてしまったばかりに、後々語り継がれるぐらいくつろぎすぎだったみたいで…(苦笑)。
TOMO:家に帰ったらソファーに寝そべってましたね。出会って何週間ですよ(笑)!? それを見た時、十年来の友人だったかなって思ったぐらいで。逆に心開いてくれたのかなというのはありますけど(苦笑)。