5人組ヴォーカル&ダンスユニットVimclipが、待望の1st フルアルバムを3月12日にリリースする。今作は、これまでにリリースされた3枚のミニアルバムの中からライブでお馴染みの曲や、未発表の新曲を含む全15曲は、これまでのファンにもこれから出会う人たちにも彼らを知る上で欠かせない1枚。新曲には浦田直也(AAA)が参加したライブで盛り上がり必至のダンスチューン『Brand-New Sky feat. URATA NAOYA(AAA)』と、May J.を迎えた極上のバラード『Lover? Friend with May J.』などが収録され、より幅広く彼らを知るきっかけになる作品。
この作品を持って彼らは現在全国各地でインストアイベントを行ない、4月と5月には名阪でのツアーが決定している。ヴォーカル&ダンスグループのファンは若い人だけという既成概念を覆す彼らのライブは、歌にダンスにととにかくエネルギーが溢れ、聴く人を選ばず体も心もワクワクする最高の時間を与えてくれるはず。
結成から2年半、より大きなステージを目指してVimclipの快進撃が始まった!(interview:やまだともこ/Rooftop編集長)
May J.を迎えた極上のラブバラード
── 初めてのVimclip主催のイベントツアー“HI-FIVE”が終わったばかりなんですよね。
KAZUKI(Vocal):厳密に言えばまだ終わってないですけど、地方は一区切りです。(このインタビューは2月下旬に行ないました)
── 自主企画のツアーを経て、心境的にグループが一歩進んだなという感じはありますか?
TOMO(Vocal&MC):場所ごとにファン層や盛り上がりが見えて、ここはもっと力を入れたほうがいいなとか、またライブが出来るなとか、次のステップに繋げられる手応えはありましたね。
── 今回のツアーで初めて行った場所はあるんですか?
TOMO:福岡と石川です。それと、インストアでは行っていたけれど、静岡と仙台はライブハウスとしては初めてでした。
── REOくんの地元の大阪はもう何度目かのライブになりますが、行くたびにお客さんが増えている印象はありますか?
REO(Performer):そうですね。毎回新しい人が来てくれている気がします。
── では、前作のミニアルバム『i』から半年ほどが経ち、今回のツアーもあり、グループとして成長したなとか、環境が少しずつ変わってきているという実感はありますか?
TAKE(Performer):前作から今作にかけてダンスは相当パワーアップしましたね。知り合いのダンサーに新曲の振付をお願いしたんですけど、振りと曲がバッチリマッチした感じになって、今すごく良いステージをやれてます。
TOMO:自分たちの予想を遥かに超える人が振付をしてくださったので、僕たちのスキルアップにも繋がるし、一流の方の振付をインプットしてアウトプット出来る環境になったので、僕たち自身もちゃんと成長していかないとと思っています。
── 今回リリースされるニューアルバム『Masterpiece』に収録されている新曲の振付をお願いしたということですか?
KAZUKI:そうです。
── 自分たちで振りを考えるより、他の方にお願いすることで新しい引き出しが開かれると思いますが、初めての振りで壁に当たったりとかもあるんですか?
EIKI(Vocal&MC):May J.さんとの『Lover? Friend with May J.』は、メインでKAZUKIとMay J.さんが歌うので、僕とTOMOさんはライブではマイクを置いてパフォーマンスに徹することを今回初めてやったんです。そういった意味では表現することの難しさをもう一度考えさせられた感じがあります。
KAZUKI:ライブで“ラバフレ”(『Lover? Friend with May J.』の略)を披露する時は、僕1人で歌うことになるので、1人でどう伝えられるかというのはすごく考えてますね。
── この曲はバラードですが、歌うにあたり気にした部分はありますか?
KAZUKI:僕はVimclipになる前からカラオケで好んで歌っていたのがバラードだったんです。自分の感情を込めやすいというか、エモーショナルな感じを出せる曲なので、そういう意味ではすごく歌いやすいです。
── ラバフレの歌詞はいろいろな受け取り方がありますけど、私は「友達じゃない 恋人じゃない」という部分から曖昧な男女の関係が描かれていると思いました。みなさんこの歌詞をどう解釈して歌っていますか?
TOMO:大人の方に聴いて頂くと、「これグレーゾーンだよね」っていう意見があるんです。曖昧な大人の恋愛だよねって。でも、それだけじゃなくて、今の若い子って自分の気持ちや感情を表現するのがそんなに得意じゃない子が多いのかなという印象があって、こういう曖昧な恋愛観って共感してもらえるんじゃないかなと思ってます。そこも視野に入れつつ、僕とTAKEくんはVimclipの中では年齢が少し上のアダルトチームですが、初々しさというか、うまく言えないけどこういう気持ちってなんて言うんだろうという大人の割り切った関係ではないところを考えて表現してます。
── KAZUKIくんは21歳とまだ若いですが、ラバフレをどう解釈して歌ってますか?
KAZUKI:ラバフレに近いような経験をしてると言えばしているんです。
── 言って大丈夫なお話ならぜひ聞きたいです。
KAZUKI:学生の頃の話なんですけど、ずっと仲が良かった女友達がいて、僕は友達だと思っていたんですが向こうはそうじゃなかったみたいで。その気持ちに少しずつ気付いてはいたんですが、友達の関係を壊したくなかったので、告白されるのが怖かったんです。でも、ついに告られまして。苦渋の選択でしたけど、友達でいようって、今も友達の関係は続いてます。
TAKE:友達の関係も崩れなかったんだ。
TOMO:都合のいい関係ではないんだ。
── TOMOくんの発言はアダルトすぎますよ(苦笑)。この曲では初めて女性とのデュエットになりますが、May J.さんとのデュエットはいかがでしたか?
KAZUKI:歌の中に出てくる男女それぞれの主人公の気持ちを代弁して歌わないといけないと考えましたし、ここの歌詞はどういう気持ちで歌うのが良いんだろうなと自分なりに汲み取って歌わないといけなかったり、この曲を歌えたことでよりヴォーカリストとしても幅が広がったような気がします。
── May J.さんとのコラボは、どんな経緯があったんですか?
TOMO:AAAの浦田直也くんを迎えた『Brand-New Sky feat. URATA NAOYA(AAA)』が、男らしい攻めの曲じゃないですか。それで、もう1曲はバラードでしっとりとした曲にしようとなった時に、女性のシンガーさんを迎えようというアイディアが出て、以前May J.さんのワンマンライブでコラボさせてもらったことがあったので、その縁でお願いしたんです。こうやってやらせてもらうというのは光栄ですし、より良い曲になったと思います。
── レコーディングも一緒だったんですか?
TOMO:はい。一緒に。
KAZUKI:一緒にブースに入って、ひとつのマイクに2人で向き合って歌うシーンを録ったりもして、その時は心臓がバクバクしましたね。でも、それ以上に緊張したのがMV撮影の時で、May J.さんとかなり近い距離で歌って顔を見合わせるシーンがあるんですけど、顔を見ながら歌うと緊張のあまり顔が引きつるんですよ。それが個人的には残念でした(苦笑)。
── お相手がMay J.さんですし、ヴォーカリストとしての刺激はすごく受けそうですね。
KAZUKI:そうですね。歌姫と称されている人なので、その分プレッシャーもすごかったですけど(苦笑)。